東洋医学では青魚は補腎作用があり体に良いものであるとされてきました。背びれが青い魚が体に良いか悪いかよくわかりませんでした。西洋医学では青魚アレルギーはなぜ起こるのか従来3つの原因が言われてきました。大型回遊魚には100倍のアレルゲンが含まれているそうです。1.アニサキスのアレルギー2.ヒスタミンによるアレルギー様食中毒3.魚アレルギーの3つが考えられてきたようです。おなじみ東京海洋大学の小林先生のお話を拝聴しました。日本人の成人の食物アレルギーの半分は魚だそうです。90パーセントの魚アレルギーの人がカツオ・鮭以外も食べられないそうです。アニサキス特異的IgEが30パーセントに陽性だそうです。魚類のアレルギーで注目されるキーワードはコラーゲンとパルブアルブミンです。ともに熱に強いそうです。だから厄介です。昔から卵アレルギーのように卵白でも熱で破壊されるものとされないものが知られています。バルブアルブミンは熱を加えても抗原性を壊すことができない。高い耐熱性を有するアニサキスアレルギーでは加熱も冷凍処理も無効な場合が多いそうです。アニサキスを考え海外では魚はいったん冷凍することが当たり前のところもあるそうです。わが国では生きのよい魚を冷凍するなんて考えられません。