西本隆先生がおすすめの書籍の名前です。角川文庫から590円と税です。町医北村宗哲は姫路の書店になかったので医学書専門店で取り寄せ種頂いた。こんな時はアマゾンかもしれないが付き合いというものがある。西本先生は医史学をよく学ばれています。しかし実際に本を取り寄せてみると表紙には漢方的な記載は全くありません。小曽戸先生が絡んでいると講演時西本先生がおっしゃったような気がする、医史学大嫌いですがこの本は面白い。158ページに疼痛を伴う胸部・腹部・下腹部・腰部の内臓疾患はほとんど疝気もしくは癪、腹が立つのを癪に障るという。日本人の9割は疝気を患ったことがある。日本では疝気を腸の激痛に伴ってまたの付け根あたりに差し込む痙攣性の痛みと定義し慢性的に繰り返しかつ腹部に激しい痛みの来る疝痛は癪と定義しているとの記載がある。この時代の日本人の9割が腰や腹の周りが痛むとみんな決まって疝気とか癪とかいったそうです。疝気や癪は国民病だったそうです。また江戸病というのも面白い白米を食べて脚気になることを江戸病と表現している。西本隆先生の推薦書は面白く勉強になる。