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国際中医師

国際中医師は中国の伝統医学である中医学がISOつまり世界標準であることを認めさせるための資格のようです。日本では国際中医師は医療行為ができない。日本は日本漢方に対して国としての漢方薬や東洋医学に対する援助が少ない。薬学部を卒業した方向けの薬剤師の国家試験には出題されいるそうですがまだまだ医師国家試験では出題されいません。ツムラの寄付講座もどんどんなくなっています。したがって新薬をだそうとすればコタロー匙倶楽部のような形となる。ところで、10年ぐらい前に私が受かった試験の一つに国際中医師資格がある。東京の新宿にある遼寧中医学院に暇があれば通った。今の私の特に生薬学の基本をたたき込まれた。方剤学は日本で使えない処方が中心でした。そして国際中医師試験に合格した。これは今から考えると中国のISO戦略に引っかかったようだ。漢方と患者さんは一つに考えるが実は日本漢方・中医学・韓医学とそれぞれ別の発展遂げてきた。日本は明治時代に蘭学を中心とする医学に方向転換した。江戸時代には日本の漢方レベルはとても高かったそうです。しかし、明治時代に没落してしまった。そして中国が欧米に中医学を普及させるために国際中医師という資格を設けた。日本にいても国際中医師は医師ではなく医療行為は出ないがシンガポールやマカオあたりでは国際中医師に医療行為が認められている。

ダニアレルゲン

今迄HDアレルゲンだったものが四月に鳥居薬品から標準ダニアレルゲンが発売されます。今までロット間で差があったものがDerf1とDerp1を一定の範囲で含有するそうです。適応はアトピー性皮膚炎は取得されておらず、アレルギー性鼻炎、気管支喘息に対すrものとなっております。第三層臨床試験の52週以降でアナフィラキシーショックを9.1パーセントと高率であったことから慎重に対処しなければなりません。また医師には講習会の受講は義務付けられません。重症の気管支ぜんそく患者には禁忌となっています。重症例では抗IgE抗体ゾレアの方がよいかもしれません。更には鳥居薬品ともう一つの会社からダニの舌下免疫錠が発売されます。但し、保険適応はうちの子供にシダトレンが発売される前にスギ花粉液を注射していました。期間が短いが子供なりに花粉症克服に頑張った。今年は姫路ではスギ花粉の飛散が非常に少ないため漢方薬もほとんどいらずナゾネックスの鼻噴霧ステロイドが全く不要です。シダトレンは花粉飛散の時期には副作用が増えるとされています。副作用も今のところ出ていません。一時は人権問題で登校不可でしたが今は休むことなく頑張っています。やはりスギ花粉エキスの注射をしてからシダトレンを舌下投与するのがよいのでしょうか。スギ花粉を克服すれば人生が変わると思われる方6月になったらシダトレンを服用するために御来院ください。電話でのお問い合わせは控えてください。

アトピー性皮膚炎と桔梗と枳実

アトピー性皮膚炎と桔梗と枳実の二味をうまくアトピー性皮膚炎に使っておられる医師のお話を聞きました。経方で桔梗・枳実を含んでいるものは大柴胡湯、四逆散、エキス剤にはないが排膿散と枳実芍薬散があるそうです。枳実と枳穀はどう違うか?枳実の方が幼い青いミカンだそうです。今の甘く改良したみかんでは効果が薄いそうです。枳実は苦寒で強い薬です。期日はかゆみに良いそうです。枳実は胸部に有効、枳殻は消化管に有効だそうです。枳殻は枳実に比べ虚証に用いるそうです。芍薬には皮付きの赤芍薬と皮をむいた白芍薬があります。漢方エキス製剤は白芍薬ですが自費の刻みでは赤芍薬が多く使われます。活血化瘀には赤芍薬がよいそうです。アトピー性皮膚炎で亡くなる方はまれです。だから病位は半表半里で少陽病位に少陽の伏邪がそんざいする、温病の営分・血分に病者が存在する、瘀血、陰虚陽亢あるいは陽虚それも四逆湯を用いるくらい重症の陽虚で表寒裏熱そして瘀血つまり下腹部あたりにドロドロで動かない瘀血が存在する。だからアトピー性皮膚炎は皮膚の病気といえないとの解説でした。なかなか新鮮なお話でした。あすからの診察に生かしてゆきます。表現は違うが私の使う方剤と共通でした。赤字だらけの漢方診療ですが不思議な世界です。