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自然免疫と獲得免疫

私のように50代半ばのものが医学部で学んだのは獲得免疫です。2000年つまり21世紀の免疫学は自然免疫だそうです。ショウジョウバエで見つかったTOLLーLIKEーRECEPTERの世界です。自然免疫はアレルギー学会の専門医講習会でしばしば話題となります。自然免疫はDENDRITIC CELLと樹状細胞の表面に存在するTOLL LIKE RECEPTERがカギを握っているようです。これが温病学の衛気に匹敵するそうです。東洋医学会の邪正闘争の世界です。獲得免疫は営気つまり血管の中にあるそうです。温病を勉強しても薬がない、今やせんじ薬を保険で処方すると何処も大赤字のはずです。しかし、OTCの方剤にも温病の方剤は非常に少ない、これは日本が鎖国した清の時代の出来事だからです。傷寒論と金匱要略に保険適応の147方剤の多くが傾いているからだそうです。傷寒論など経方では首からあるいは背中から風邪をひくと考えます。温病ではのどからウイルスが入ると考えます。麻杏甘石湯でも経方と温病では生薬の配合が異なります。具体的には麻黄と石膏の比率が異なります。