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コタロー竜胆瀉肝湯

漢方薬は名前は同じでも構成生薬が異なるものがある。コタロー竜胆瀉肝湯は一貫堂の竜胆瀉肝湯,他の会社の竜胆瀉肝湯は薛氏十六種が原典です。薛氏の処方は肝胆湿熱に用います。いわゆる肝胆の経絡の場所に異常をきたす病態に用います。白癬菌感染症つまりいんきんたむしです。一貫堂竜胆瀉肝湯は温清飲が完全型で入っています。よくアトピー性皮膚炎には一貫堂竜胆瀉肝湯と言われます。黄笒・黄連・芍薬・川芎・防風・薄荷・連翹が加わります。コタローの竜胆瀉肝湯は温清飲つまり黄連解毒湯と四物湯が完全型で入っています。薛氏竜胆瀉肝湯と比べると温清飲が完全型で入り防風・薄荷・連翹が加わります。一貫堂処方は多くの生薬が配合されており優しくなっています。防風・薄荷・連翹が入ることにどういう意味があるか考えてみました。祛風と炎症を取り除く生薬と理解する。薛氏竜胆瀉肝湯を用いるときは短期にしないと体が冷える。しかし10年以上前姫路で大阪の中医師をお呼びして講演会があった。講師の中国人中医師が風邪をひきかけています、荊芥連翹湯持ってませんかと言われてカバンの中を見ると同じ一貫堂処方の薛氏竜胆瀉肝湯が入っていました。中医師はそれでよいと飲みました。温病学的には冷やせばよいのだろう。