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サインバルタの保険適応

サインバルタに腰痛症の保険適応ができるらしい。サインバルタはSNRIに属する抗うつ薬です。うつ病ばかりではなく糖尿病性神経障害につづき昨年線維筋痛症の保険適応を取得している。私の恩師が線維筋痛症になられた。この医師のMRIやPET診断に救われた患者さんは少なくないと思います。ところがプレガバリン服用で中毒疹がでたのに続きアセトアミノフェン配合のトラムセットで中毒疹が出たそうです。中毒疹は服用してみないと出るかどうかわかりません。抗うつ薬はまだましなようです。線維筋痛症はリウマチ関連疾患ではなく痛みが強い病気である。医師が患者さんの立場に立つことは大切なことです。私はプレガバリンは25mgでふらついたらもう諦めます。最初は75mgを処方していたが患者さんに不人気です。効く人は25mgで十分有効だと思っている。プレガバリンを服用後すぐに中毒疹が出たとのことです。リンパ球幼若化検査はしていないそうです。アレルギー科といってもいろいろな状態が存在します。線維筋痛症を見るのはアレルギー科でもリウマチ科寄りの医療機関だと思います。PMDAの救済制度に乗るには保険適応の病名が慣用的に使われている病名に勝ります。パッチテストするといきなりショックもあるのかなと思います。

スギ花粉症が原因のアレルギー性結膜炎

スギ花粉によるアレルギー性結膜炎はもう発症している人も多いと思います。今年は正月明けから結構痒いとのことで受診されます。今年は元旦以降暖かい日が続いたからでしょうか。スギ花粉症の国民的損失は大きい。だからか?私のクリニックではシダトレンを用いた舌下免疫療法を行う人はみんな続けている。風邪と書いてふうじゃと読むのが漢方薬の世界です。ふうじゃは同じアレルギーであるリウマチ関連疾患の原因でもあります。患者さんから漢方薬の説明書に咳とか痰と書いてあるとおしかりを受ける。痰の仲間には痰邪・飲邪・湿邪がある。必要以上の涙も鼻水も邪である。そんな説明していたらいくら暇な医療機関でも回ってゆかない。そりゃそうだ、2000年の歴史においてアレルギー性鼻炎などという病名はずいぶん後のことです。昔、カモガヤアレルギーが知られていないころ5月に変な風邪がはやることが話題になりました。風邪症候群とアレルギー性鼻炎は似ています。漢方薬も昼間に飲みやすいのはカプセル・錠剤であることは明らかです。一日18錠であろうと錠剤なら飲むという人は多い。しかし顆粒なら飲めるんですという方もおられる。