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月経と瘀血

血液中のE2やFSHを更年期の女性に測定する意義は何か。長い間の異常は瘀血とされています。久病入瘀といいます。駆瘀血薬で改善するのが瘀血です。腸廱湯は瘀血と痰を除きます。さらに桂皮が含まれないから表症は見られません。表症があれば桂皮が含まれる桂枝茯苓丸。東洋医学から月経周期を見ると低温期つまり卵胞期は血を補います。高温期つまり黄体期は気を補う時期です。閉経前の女性では睡眠が月経周期と関係するという話を聞きました。不眠症は月経前の多いとの報告がなされているそうです。更年期症状とは閉経前と後の各5年合計10年の中で器質的な異常が見つからないものを指すそうです。黄体期は月経前の2週間です。卵胞期は月経後の2週間です。卵巣機能の低下による卵胞ホルモンの急激な減少にもとずく変化です。子供の成長が大きくストレスになる場合がある。排卵には肝の発揚作用が大きく関与すると考えられています。血瘀は中医学の用語、日本漢方では瘀血です。瘀血は本来病理産物です。血瘀は病態です。月経前にはまいかい花のお茶が良いというから飲んでみたが癖のない味でした。漢方薬の生薬なら香附子が良いみたいです。

周期療法

不妊治療の周期療法については以前も記載しました。昨日、きょうAIHをしてきましたと患者さんがお越しになりました。昨日の処方は気血双補剤を2剤です。気血双補と補腎陽と温経です。そして柴胡が入っています。さらには正官庄の紅参末を加えました。不妊治療の漢方で現代中医学として周期療法というものが行われていいんよう角も補陣容ではよいとされていますが保険では適応外です。ます。なぜ。系統中医学講座で周期療法を取り上げなかったかやっとわかりました。妊娠にはあるいは不妊治療にはそんなに緻密な理論は不要ということだそうです。内膜増殖期である卵胞期は低温相は血を補うべきです。内膜分泌期は黄体期で高温期には気を補うべきです。そして黄体期には湿熱がこもりやすくなるそうです。排卵前は卵胞ホルモン、排卵後は黄体ホルモン支配です。月経期は通導散や桂枝茯苓丸など温経活血、卵胞期は補腎益精の処方が良いそうです。うまくいくとうれしいです。