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目はカメラであり時計である

目はカメラであるこれは眼科の常識です。目は時計である。つまり目は体内時計なのです。関東の眼科の講演会では体内時計のお話を多く聴くことができます。2000年に目の網膜に錐体/桿体に続く第3の光受信細胞が見つかった、第3の細胞はメラノプシン発現光感受性網膜神経節細胞です。メラノプシン発現光感受性網膜神経節細胞は老化予防や発病予防になる細胞として注目されています。メラノプシン発現光感受性網膜神経節細胞はブルーライトを一番吸収するから眼科では注目されています。スマホを見れば体内時計が狂うのです。体内時計のリズムを概日リズムといいます。一日24時間より長い時間でめぐります。夜間はブルーライトをさけメラノプシン発現光感受性網膜神経節細胞を刺激しないことが重要です。白内障手術と睡眠の質について調べた平城京スタデイという研究大規模臨床試験もあります。白内障がブルーライトがどのように目にそして体内時計を介して全身にどんな影響を及ぼすのか関心深い分野です。日中にメラトニンを浴びたら睡眠が良くなる。もっとおひさんを浴びたら今度は皮膚がんのリスクが上がる。

漢方薬のやせ薬

漢方薬のやせ薬を欲しいといわれるとそんなのないと言ってしまうときがある。漢の時代に痩せる必要などなかった。むしろ虚弱体質改善が得意な医学です。漢方薬のやせ薬をくださいとしばしばいわれる。米国ではエフェドラつまり麻黄製剤が乱用されて問題となりました。体温上昇・血圧上昇・食欲不振この3つが主な副作用ですがこれを逆手に取っています。エフェドラを輸入して服用した方が私共の患者さんにおられました。副作用がすごかったそうです。普通漢方薬のやせ薬として発売しているものは防風通聖散そして防己黄耆湯が考えられます。防風通聖散は汗と大便と尿から毒を排泄します。つまり解表・攻下・清熱と記載されている。体表には風邪が存在し、中には熱がこもっていると考えます。防己黄耆湯は黄耆により補気して利水していると思います。私の書斎に横浜薬科大学教授根本幸夫先生の食べながら痩せるダイエット漢方なる書物がありました。漢方薬を飲んでやせるのではなくツボ刺激やヨガなどを併用して痩せるようです。

月経困難症

月経困難症は漢方薬の世界では瘀血です。瘀血は日本漢方、中医学では血瘀です。月経困難症は一般に生理痛という言葉で知られています。漢方エキス製剤では桃仁・牡丹皮がカギです。月経困難症では低用量ピル促進派が30パーセントおられるそうです。避妊薬ならOC、月経困難症ならLEPと呼び分けている。月経困難症はいわゆる生理痛です。海外ではアスリーツは当たり前のようにLEPを使っています。日本のアスリーツではLEPは大変まれらしいです。アスリーツには漢方薬はドーピングになる恐れがあります。肝経、脾経、腎経いずれも足の裏にある経絡が生理痛には関係が深い。痛みは中医学的には四文字熟語で不通即痛、不栄即痛、不柔即痛と表現される。諸痛痒瘡皆属於心。瘀血の舌には紫色があります。瘀点や瘀斑も見られます。舌下静脈の怒張も見られます。女性は7の倍数つまり49歳から大きく変化すると大昔の日とは考えました。月経痛は気血のめぐりの改善その結果として瘀血の改善が大切です。

ハンノキ

ハンノキ陽性の方が多い今日この頃です。ハンノキは公園などに植えられています。ブナ目カバノキ科のハンノキです。ブナ目とは秋にどんぐりのみをつける樹木だそうです。北海道や長野県ではシラカバで検索した方が良いそうです。ブナ目では花粉間の交差反応が強い。カバノキ科花粉症には成人大豆アレルギーが起こることがあるそうです。学童以降成人に多い大豆アレルギーの検索にはf353Glym4イムノキャップアレルゲンコンポーネントつまりGly m 4特異的IgEを測定する判定が可能だそうです。従来のイムノキャップ大豆では成人に多い大豆アレルギーは陰性だったようです。納豆味噌醤油に比べて豆乳では症状が出やすかったようです。このように花粉症と食物アレルギーつまり果物や野菜アレルギーが密接な関係であることは知られています。口腔アレルギー症候群とPFS花粉関連食物アレルギー症候群は全く同じではありません。採血なんてして意味ありますかという保護者も多いが医学はどんどん進化しています。