記事一覧

ウチダの八味丸M

ウチダの八味丸Mは一日60丸です、患者さんが前のステイックの八味丸が欲しいとおっしゃった。いくら近くの調剤薬局が1500種類以上の薬を取り揃えているといっても同じクラシエが売るウチダの八味丸Mとステイックの両方置くのは無駄です。いくら今回の診療報酬改定で平日毎日営業している調剤薬局が評価されるようになったといっても漢方薬はもうすでに150製剤に至る見込みです。ウチダの八味丸Mだけが熟地黄が使われています。地黄を蒸したものが熟地黄です。補精益髄、腎溶血の働きがあります。乾地黄は清熱涼血、養陰生津。守っては知らず、走って守らず。まるで野球センスのキャッチコピーのようなこの特徴を持つ生薬が桂皮と附子です。温経通脈は附子の方が桂皮よりも強い。また桂皮が桂枝よりも強い。ウチダの八味丸Mをクラシエが扱うようになり売り上げが3倍になったそうです。ALL KANPOとしては良いことなのでしょうか。原料の高騰、円安いろいろな逆風があります。八味地黄丸料との違いは熟地黄がウリなのかと思いましたが違いました。附子は陽虚にも外感にも有効です。辛温の方剤は寒帯経脈に使える。神戸まつりが終わり今週末は姫路のお城まつりです。

皮膚の外用薬は300グラム

皮膚科領域の製薬メーカーのMRさんの話ではひと月にアトピー性皮膚炎の外用薬は300グラムが限度であるそうです。ところがとんでもない患者さんが来たヒルドイドを15本くれ。本人は?海外や。わしの保険証で出してくれるか?外用薬300gを超えているし自己負担3割のところ他人の保険証でつまり1割で処方箋が欲しいそうです。長い間来られていましたがこれで話がこじれてそれからはお越しではありません。保険の決まりについて健保組合ももっと啓もう活動すべきではないかと思います。セラミド配合の保険適応の保湿薬はない、セラミドが減ると皮膚が乾燥する。生芋こんにゃくは肌に潤いを与えるそうです。市販のこんにゃくは粉にする時点でセラミドがなくなるらしい。こんにゃくといえば群馬県が96パーセントを作っているらしい。セラミドが豊富なのはジャガイモの皮らしい。ふつう捨てる部位です。体の外から40度以上の熱い風呂はかえって乾燥肌と作るそうです。風呂上りの保湿は風呂のなかで早急に横向きに塗るとよいらしい。ヒルドイドローションやヘパリン類似物質なんか50g処方したら300mgになってしまう。