週末は漢方づくしでした。漢方薬の講演会は職種限定、さらには診療科限定などいろいろあります。7月2日に漢方研究会を姫路で行う予定でしたが事務局の不手際で流れました。そこで姫路にも講演会でお越しいただいたことがある奈良県生駒市の岡留美子先生の講演を聞きに行きました。会場は当然満席でした。岡留美子先生の話は名古屋でも一度講演を聞きました。そこで初めて神田橋処方についていきました。神田橋処方は桂枝加芍薬湯と四物湯の組み合わせです。もっと正確には桂枝加芍薬湯から派生した処方と四物湯から派生した処方の組み合わせです。鹿児島の神田橋條治先生が作られた神田橋処方はフラッシュバック・PTSDのトラウマのフラッシュバック・発達障害の子供のフラッシュバックの処方です。桂枝湯ではなくなぜ芍薬を倍に増やした桂枝加芍薬湯か?いまだに理解できません。子供なら小建中湯つまり桂枝加芍薬湯に膠飴を加えたものです。話は少し脱線しますが桂枝湯の加減方は本当に応用範囲が広い。当帰四逆加呉茱萸生姜湯や温経湯も桂枝湯加減です。だから衆方の祖といわれます。小建中湯はかなりのお子さんが服用できます。美味しいとまで言われる漢方薬です。