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春季カタル

先日の姫路市薬剤師会講演会「いまどきのアレルギ」ーでご紹介させていただきました唯一の眼科疾患である重症型アレルギー性結膜炎の春季カタルの患者さんがお越しになりました。患者さんは関東のアレルギーで有名な大学病院へ通っておられたそうです。有名進学校へ来られて縁あって私共を受診なさったそうです。タリムス点眼液を以前お使いになっていたそうですが今はやめているとのことでした。残念ながらパピロックミニでは弱い。右目には乳頭状増殖が現在はほとんどありませんでした。ただ角膜の中心に混濁が残っていました。左目が増殖病変がかなりひどかった。左目はステロイド点眼液もも一緒に処方しました。わたくしの経験では最強のステロイドであるリンデロン点眼液が他院で処方されていて無効でも一本9000円以上するタクロリムスを点眼すると一気に改善します、そしてシクロスポリン製剤にすると一気に増悪します。海外ではシクロスポリンはドライアイにも用いられています濃度によりいろいろな効果があるようです。タクロリムスの点眼液は非常に効果ですが眼圧の上昇もなく免疫を抑えるという点ではステロイドも免疫抑制剤も同じですがDUALPATHWAYなのか春季カタルには免疫抑制剤が著効します。舌下免疫療法もご希望でしたがスギかダニか次回までの考えてくるとのことでした。電話くださいねとお伝えして診療は終わりました。