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味覚異常症

大学で味覚外来を担当する医師も漢方薬をご処方なさる時代だそうです。わたしも頑張って味覚異常の西洋医学を学ぼうと思います。透析患者さんの67パーセントで味覚異常症は起こるそうです。透析患者さんや炎症性腸疾患の患者さんには吸収障害という共通点があるそうです。味覚異常症は意外と多い。特に肝臓が悪かったり腎臓が悪かったり内臓からくるものも多いそうです。味覚異常症に適応がある漢方薬はありません。ノベルジンも味覚異常症ではなく亜鉛欠乏症が保険診療上の病名です。亜鉛欠乏症はマスターコード上の病名です。低亜鉛血症はノベル人を使うため適応病名です。プロマックには亜鉛を増やす働きがあるそうです。ノベル人の副作用にはHDLの低下、血液中のアミラーゼやリパーゼの上昇、便秘や腹痛などがあげられます。味覚異常症の原因分類では亜鉛欠乏性、薬剤性、感冒性、鉄欠乏性、医原性、薬剤性、神経障害性亜鉛キレート障害による亜鉛排泄促進作用などいろいろな原因があります。低亜鉛血症なら牡蛎食べることが有名ですがを一年中安定供給されるものではありません。ましてや野菜を栽培する土壌にミネラルが80パーセント減っているという報告もあるそうです。私が訪問診療でお伺いする患者さんは亜鉛が40しかありませんでした。NASHからの肝硬変だそうです。多剤処方なのでノベルジンはご提案できておりません。

味覚異常症の治療

亜鉛が欠乏して味覚異常が発症する。味覚外来では亜鉛鉄銅を採決して調べるそうです。低亜鉛血症の薬ノベルジンを処方しても症状改善にはタイムラグがある。漢方薬は大学病院の医師の話では風邪の後は小柴胡湯、老人なら八味地黄丸、更年期なら加味逍遥散、気血両虚なら十全大補湯など使うらしい。それで当たればよいがそう簡単ではないと思う。あとはリフレックスもよいそうです。私は最近ひと月で体重が10キロ増えた患者さんを経験したのでリフレックスは?ロフラゼプ酸エチルつまりメイラックスも味覚異常に使うことがあるそうです。筋しかん作用、鎮静作用、催眠作用、意識水準低下などの作用が少ないのに不安をとるのに特に有効とのことでした。D2受容体に働くスルピリドも使うそうです。更年期にはうつ病が多い。精神科の薬か漢方薬かと言われたらほとんどの患者さんが漢方薬で治療したいということ間違いなしです。薬の副作用や歯科治療の後遺症で少ないながら味覚異常症になるそうです。日本は国民皆保険で医療費が安いのに慣れているからこのようなことも起こるのでしょう。