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コタロー半夏白朮天麻湯

先日日本東洋医学会の関西支部例会の道中、姫路の漢方専門医とご一緒しました。わたくしに対して「先生いろいろ漢方使ってますね」と言われ院外処方なので自由にやらせていただいております。調剤薬局に大いに感謝しております。と申しました。色いろまんべんなく使っていたが最近は傾向が出てきているようです。そんな中で多く使っているのは半夏白朮天麻湯です、コタローの半夏白朮天麻湯の特徴は消導薬がすべてそろっていることです。半夏白朮天麻湯は理気薬と消導薬そして六君子湯から甘草を除いた構成生薬になっています。甘草でむくみを生じる人が私のところにもそこそこいます。そこが六君子湯とは大きく違います。あとは袪風薬が配合されています。甘草は医療用漢方エキス製剤の半分に入っています。更には錠剤しか服用できませんと言われたらコタロー漢方製薬のカプセル、大柴胡湯の錠剤、当帰芍薬散の錠剤、桂枝茯苓丸の錠剤、五苓散の錠剤などを思い浮かべますがしかし医療用の漢方エキス製剤でも非常に甘草が入ってない錠剤は少ない。一錠10円しないメトフォルミンの治験をした大日本住友製薬のパワーはすごいと思います。

青い姫路城

先ほど姫路城の前を仕事からの帰りに通ると青い姫路城が見えました。青いというか暗い感じがします。世界糖尿病デイに伴うライトアップです。メトフォルミンは一錠250mgが10円もしない非常に安い糖尿病薬です。後発医薬品も同じ薬価という不思議なお薬です。その安いメトフォルミンの講演会が非常に多い。日本では国民皆保険というのが徹底しています。高価なDPP4阻害薬が多用されていますがメトフォルミンを使いこなす専門医が増えているそうです。おおくの講演会で演者はHbA1cが6台でアマリール1mgが投与されている方は低血糖が起きている可能性が高いことがCGMで分かっているそうです。あくまでHbA1cは平均値です。糖尿病では以前は血管合併症が注目されていました。今日は世界糖尿病デイのため姫路城が青くなっていました。SU剤を用いてHbA1Cが下がり喜ぶよりも7パーセント未満の低血糖の多さに驚愕しているのが糖尿病についてご講演いただく多くの専門医の先生方です。一施設2人いないとCGMは保険適応にならないのがみそです。低血糖が3週間内とアドレナリン反応が回復するそうです。低血糖のリスクは多いがSU剤の使用、無自覚性低血糖、認知症、腎機能低下などいろいろあるというのが一般的なお話です。