スギ花粉とヒノキの花粉は漢方薬を処方するうえで明らかに症状が違う。西洋医学的には粒子径が小さいのがヒノキの花粉です、つまり下気道まで入っていくので咳や痰が出ます。スギ花粉は上気道なのでのどのイガイガとくしゃみ鼻水そして目のかゆみが多いと思います。3月上旬と4月では気温が異なります、4月はうんと暖かくなります。3月は温める漢方薬ですが4月になると温めるだけでは効かない漢方になってしまうことが多くなります。最初は漢方薬って効くと思ったがいつのまにか胃が悪くなったというのは化熱したと考えるべきです。しかしながら西洋薬と同じように💊を考えている人が多く困ります。漢方薬を出せるだけという人には多く出しますが季節の変化で漢方薬を考えるということは因時制宜といって昔から知られています。ヒノキ花粉とスギ花粉と違う漢方薬を処方するのが効く漢方と思います。小青竜湯を長らく服用している人に違う処方をすると先生の漢方薬のほうが小青竜湯に比べて効くことは珍しいことではありません。3月が傷寒なら4月は温病だと思います。ブナ目やイネ科の花粉はもっと温病だと考えて処方しています。