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漢方診療わざとこつ

(株)ツムラさんに製薬協の適応外使用に関するGLが重く影響し我々医師にも影響が大きい。適応外の内容について本社のチェックが入るようになった。そして講演内容についての資料配布がなくんまった。復習用にと参加しただけがいただけるDVD.そしてDVDも配布禁止の憂き目にあっている。漢方薬についいていっぱい勉強してきたのでまだよいがこれから漢方薬の勉強をしようという輩には重い負担です。私は今も漢方の勉強にいっぱいお金を使っている。関西系統中医学講座は10回20000円ですがそれでも医師の参加者が高いと書いていた。働き方改革の行く末はどうなるのであろうか。大分県の副医師会会長の織部和宏先生の新しいご著書を買ってみた。神戸大学ご出身の織部和宏先生は神戸姫路岡山辺りに東京の帰りに良く講演に来られた。昔はご自身のノートを板書するスタイルだったが近年はパワーポイントのスライドに変わっている。最近は博多で某メーカーさんの講演を聞く。漢方診療わざとコツは織部和宏先生のご著書である。ツムラの漢方スクエアが廃止になり織部和宏先生の著書が世に出たから皮肉なものです。(株)ツムラのパンフレットや雑誌がすべて消えた、いったんすべてなくすのだそうです。

急性期漢方マニュアルは大学の先生が書いた

私は普段生薬を考え漢方診療を行っている。生薬を考える応用がきく。系統中医学とエキス漢方ZtoAで最近患者さんに良かった、よく効いたといわれるようになっている。6月は日曜日に3回仙頭先生の講演を聞いた。残り一回は博多まで仙頭先生の講演を聞くため行くはずだったが自分の講演会のスライドづくりで行けなかった。なんでも理論的の解説できるのが仙頭ワールドです。1010を見て仙頭と読み替える。これがすべての基本だと思う、言葉遊びでは済まないORIGINALITYがある。源草社から出版されている急性期漢方マニュアルは理論はない。急性期漢方マニュアルは大学の先生が書いた書籍です。ただこんな病気にはこんな薬を使うという発想です。用語解説やきれいな図が入っている。妊娠中飲んでもよい漢方薬まで書いてある。いまの時代妊娠中に服用してよいというのはとても言いにくい。EMBがないからである、もしも生薬に未知の作用や副作用があったら困る。急性期漢方マニュアルには加味逍遥散と抑肝散そして女神散の違いなど普通の漢方を学んでいる人に良いと思う。系統中医学ではそんな考えはしませんと仙頭先生に言われそう。社学者には素敵な書物と思う。

補中益気湯なら加味帰脾湯がすき

加味帰脾湯の錠剤は27錠、補中益気湯の錠剤は18錠そこまでして錠剤が良いですかと患者さんに尋ねるとはいと答えが返ってきます。若い女性中心に漢方薬の錠剤カプセルが人気です。補中益気湯と加味帰脾湯の違いについてかんさいけいとうちゅういがく講座のテキストを復習した。気の巡りは補中益気湯ではしょう麻、加味帰脾湯では補中益気湯の陳皮は加味帰脾湯では茯苓、加味帰脾湯では山梔子で上焦の熱を冷ます。竜眼肉酸棗仁遠志で心に配慮する。さらに桂枝加竜骨牡蛎湯や酸棗仁湯、甘麦大棗湯を補中益気湯と使うとよい。なるほど、ガッテンガッテン。人参養栄湯は心血を増やすために遠志五味子が配合される。一方加味帰脾湯は上に持ち上げるため柴胡黄耆木香で気を持ち上げており四物湯から芍薬地黄が除かれている脾不統血に加味帰脾湯というが生薬でみると統血する生薬は配合されない。4月から不眠症にZDRUGやベンゾジアゼピン系の睡眠薬が処方できない。デパスやマイスリーを服用されていた人は混乱が起こった。可能なら五臓の心にの働く漢方薬をベンゾジアゼピン系を試す前にお試しいただきたい。補中益気湯は有名だ加味帰脾湯はもっと素晴らしい漢方薬です。帰脾湯がしていることは心に気血を供給するため脾を盛り立てて気血を上方に誘導することです。