記事一覧

鼻詰まりの漢方診療

鼻詰まりの専薬は辛夷です。辛夷配合の漢方エキス製剤は限りがあります。エキス漢方ZtoA第20回では鼻詰まりの漢方として珍しくいろいろ方剤の提案があった。葛根湯辛夷川芎は表層の気が充足せずに宣散不足のために気血のめぐりが表層で鬱滞するのに有効。越婢加朮湯は上方で湿と熱が充満するものです。麻黄附子細辛湯合五苓散は冷えを背景とする病態で上方での湿の充満を呈するもの。九味檳榔湯は裏の冷えと気滞と気逆で津液が上方や中焦で取り残されているもの麻杏薏甘湯は上方で湿が充満する気に働きかけて利湿するとの記載がある。辛夷清肺湯が記載してなかった。方剤名を記載するとこれ頂戴と言われるので方剤名は上げないようにブログを書いている。仙頭先生の頭の中は凄いなあ。いよいよ関西系統中医学講座も10回シリーズの最終回です。一回休んだんで今回は皆勤賞はない。そもそも皆勤賞はわたくしには不可能です。振替受講が不可欠です。1月の姫路は敏感型スギ花粉症とカバノキ科の花粉飛散で症状が出ている。漢方薬は決して眠くならない、アレルギー検査をして連絡がつかない甲状腺機能亢進の方にメールでアプローチした。来院していただきたいなあ。

点鼻薬

市販薬において医療用と大きく異なるものは点鼻薬と抗菌点眼液です。点鼻薬は医療用は鼻噴霧用ステロイド、OTCは血管収縮薬です。中身が全く異なる、血管収縮薬というと怖い気がする、心筋梗塞になったらどうしようとは思わないのが患者さん、聞いたらそれでよい気かない薬はいあランとおっしゃる。漢方薬の麻黄はデイレグラに比べたらプソイドエフェドリンは非常に少ない、そんなこと知ってか知らずか疑義紹介をかけて使えなくする薬剤師さんには困ったもんだ、甲状腺疾患に麻黄を使っても文献上何の報告もないから患者さんに大丈夫ですよと電話をかけるが留守番になってないから連絡がつかない。せっかく採血して結果異常がいいパイ見つかったのに。プソイドエフェドリン配合のデイレグラ登場で世のなかは大きく変わりました。しかしDEPARTURESTUDYで確認されているのは8週間のみです。鼻が詰まっている人にデイレグラを処方するとずっとほしいといわれて困る。ご年配の方は不眠が多いような私見です。非鎮静性抗ヒスタミン薬は増量したら眠くなる。だからビラノアは倍量投与はできない。その名世界にスギ花粉症限定で保険で使えるようになったのがゾレアです。重症最重症のスギ花粉に使えます。ただしお高いのが弱点です。4つの評価項目をレセプトに記載しないといけないとかチョッキのIgEの記載が求められる。そして抗ヒスタミン薬の併用は必須です。そして舌下免疫療法をどのように進めたかも記載する必要がある。倫理に気厳しいNOVAのゾレアはわざわざ勉強に自腹で神戸大学の皮膚科の先生が他と一緒に幕張のアパホテル&リゾートの合宿に参加してGA²LENの試験に受かった思い出の深い薬である。本当に必要な人そしてレセプトが返礼や査定されないことを祈る。