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漢方アレルギー科

今の日本は自由標ぼう制度ですので誰が皮膚科と名乗ってもよい、私なんか漢方アレルギー科と言っているのに皮膚科と思っている患者さんが非常に多い。漢方内科は姫路で名乗ると休日夜間急病センターへ内科で行かねばならない、姫路市では急病センターが大きな壁となっている。県内でもないかいがいのいしがかんぽうないかをなのっている今の日本では西洋医学の診療科の前に漢方を付けるのがやっとです。多くの方に漢方内科を標ぼうしたらよいのにといわれますが今の姫路では内科が付くと2か月に一回地獄のような休日夜間急病センターの当直が回ってきます。歳をとると当直ほど嫌なものはない。明治7年医学といえば蘭方つまり西洋医学になった。漢方薬は薬剤師と薬種商のものになった。そこから漢方薬はすぐに効かない薬西洋薬が利かないから使ってみようとなってしまった。江戸時代には漢方医学は大きな進化を遂げた。そして目地時代に衰退した。しかし今ほど漢方薬が使われる時代まない。そして診療報酬改定では原料費人件費が上がっているのにツムラさんで3.1パーセント、コタローさんで5パーセント減と大変厳しくなっている。売れたら売れるほど赤字の漢方エキス製剤も増えているようです。3割の保険で漢方薬を服用で気のは今だけかもしれない。今年になり日本東洋医学会からメールで漢方薬だけ4割にする案が浮上したと知らせが来た。

呉茱萸

呉茱萸湯のライバルは半夏白朮天麻湯。確かに病名漢方では頭痛やめまいに用います。日本漢方古方はの高名な先生がおっっしゃってました。半夏白朮天麻湯は蒼朮と白朮のニ朮の配合さらには乾姜と生姜の配合がウリです。呉茱萸を入れた方剤は一定の割合で飲めない人がおられる。呉茱萸の面白いところは温めるのに気を下げることです。冷えて頭が痛く嘔吐する。気逆で嘔吐している時良い。当帰四逆加呉茱萸生姜湯、九味檳榔湯は五臓の肝を温める方剤として貴重です。当帰芍薬散に呉茱萸も相性が良いらしい。開業する前は呉茱萸配合の方剤を出すには勇気がいった、100年以上前に系統中医学で東京に行ったとき仙頭正四郎先生に尋ねててみました。当帰四逆加呉茱萸生姜湯はのめない人がいるがコタローが誇るエキス製剤のポルシェ311(N311)を飲めない人は少ないとのことでした。この話を初めて聞いた時は感動でいっぱいでした。肝が冷えた状態に呉茱萸。柴胡は量により辛涼解表、少量では疏肝だそうです。最近は漢方門で開業したの、昔の糖尿病の病院と異なり漢方薬の顆粒や細粒が服用できない人が少ないなあ。

静岡漢方研究会と大阪漢方談話会

先週の停電により16時30分から18時58分まで浜松駅で寒いながら新幹線を待ち風邪を引いた。のどが痛くて鼻汁が出た、最初は五虎湯から飲み始めた悪寒が結構強く家内に背中に使い捨てカイロをたくさん貼るように頼んだ。先週は浜松で私が乗るひかりが静岡浜松間の停電で2時間46分遅れで姫路に延着しました。先週は系統中医学の立場からIBSは心や肝の異常が脾に現れる病態と学びました。今週は梅田で大阪漢方談話会、日本漢方古方派の大阪の大御所の休憩なしの2時間独演会でした。テンションが上がり終わってからポートアイランドで産業医講習会に向かうパワーをいただきました。六君子湯、四君子湯、茯苓飲の中で甘草が配合されないのは茯苓飲だけである。苦いのは茯苓飲である。座長は後生方の京都のすごい先生。半夏白朮天麻湯はツ○ラでもよいですかといろいろな調剤薬局からお電話いただいた経験がある。絶対にダメです、神曲、そうじゅつ、乾姜がすべて入っているのはこたろーさんだけです。先週も聞いた今週も言ってました。めったにこんなことを書いたことはないが半夏白朮天麻湯は私の頻用処方これはコタローーが良い。楽しい講演でしたDVDをいただけるなら復習した。昨日加古川にお越しにな立場のお偉い先生のお話しを今日の演者も先日きかけたそうです。寺沢の圧痛点なるものを奥様が発見されたそうです。昨日は姫路きゃするホテルで精一杯、加古川プラザホテルには行けなかった。わたくしどもは一生勉強。休みの日は自宅から出て勉強。

プラセンタ医療

プラセンタ療法はお高いイメージの治療です。プラセンタ療法は保険で可能です。45歳から60歳に女性に人気の治療です。45歳から60歳までが保険適応です。いまどんどん患者さんが女性限定で増えています、男性にもラエンネックという製品が肝機能障害で保険適応があります。漢方診療と合わせて用いると肩こりが楽になった、リウマチではないのに朝指がむくんでいたのが良くなった。風邪をひかなくなった。著効例が増えてきました。プラセンタと漢方薬の融合を目指して大阪梅田北フロントで講演会に参加しました。私自身が年です、お若い医師のパワーには遠く及びません。メーカーさんが絡む講演会でした。大学教授の講演が中心でした。いまは適応外使用については厳し目があります。ラエンネックはあくまで肝障害に保険では使うようにとメーカーさんのおっしゃっていました。パンフレットがほしいといいましたがあくまで肝機能障害に適応とのことで一部だけとのことでした。最近アレルギーの舌下免疫療法よりもプラセンタのほうが人気です。ニンニク注射や高濃度ビタミンCは完全自由診療です。私も年だからお若い医師には及びません。いけるところまで保険診療で行きたい。自由診療はワクチン接種ぐらいにとどめたい。しかし数年前は1000人近く接種したがもう年だから少なくてよい。

広島漢方談話会

聖路加国際病院の新進気鋭の先生がリウマチと膠原病を解説してくださるというので新幹線で一路広島へ行ってきました。寒くて体調がよくないのに漢方の話があるときくと昨日は昼は比較的暖かったので新幹線に飛び乗ってしまった。担当ではないのに広島と博多のコタローさんはわざわざ講演会の案内状を送ってくださる。広島は岡山・高松も送ってくださる。いつもどうり満席だった。認知症と同じでリウマチも周辺症状に漢方薬は使ってよいそうです。漢方薬は周辺症状に良いそうです。広島は私よりも年齢が高い私は注意ですといわれる医師が多いと思います。聖路加国際病院は一泊入院が3万円だそうです。だから早く退院していただかねばならないそうです。どこでも昔から同じですが難病になると困難どうでしょうと患者さんがお持ちになることがあります。先生はそれよりも漢方薬がよいとお勧めになるそうです。最後におっしゃったのはリリカは睡眠薬です。痛み止めではありません。25mgずつ増量されるそうです。アロマのような講演でした。

三補三寫

三補三寫で有名なのが六味丸です。滋陰・補陰のエキス製剤が六味丸です。補中有寫、温然不燥。固摂しすぎると邪気がたまる。しかし完全な陰虚はなく陰陽両虚を考え私は附子が少ない八味丸を使うため六味丸を最近は用いることはない。調剤薬局の在庫が増えるので八味丸をさらには牛車腎気丸を用いる。三補三寫とは六味丸のためにある言葉です。その応用範囲は広い。補いながら寫するのがよい、最近冷え性の方しもやけの方が多いので温めるためにツムラの紅参やコタローの炮附子末を多用していました害が重いとかいうご意見が増えてきたので振り返ると巡らせるという発想が向けていました、材料の供給、気血を補うだけでなく活血したり気を巡らせることが不足していたようです。抑肝散陳皮半夏や排膿散及湯で気を巡らせることが抜けていました。ほう附子や紅参で温陽することばかりしていました。もっと気の巡りを考えて2月は漢方診療に取り組みたいと思います。

センター試験に漢方薬が効いた

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冷え性に漢方薬

寒いです。西洋薬には末しょう循環改善薬はあっても冷え性を温める薬はありません。ユベラ飲むくらいなら漢方薬のほうが温まります。サウナでも行って温まりたい気持ちです。紅参は朝鮮人参です。附子はトリカブトの細い根っこです、生なら殺人に使えますがオートクレーブで高温を加え無毒化しています。三和の加工附子、鶴らの修治節、コタローのほう附子。いろいろあります。さらにはウチダの膠飴Mは完全な逆ザヤです。しかし門前の薬局は寛大な心で使うことができる環境です。オオスギのサフラン心が落ち着き活血化瘀します、お茶にして服用していただきます。姫路ではせんじ薬は保険では処方できません。かんぜんなぎゃくざやで漢方薬局が姫路では圧倒的に恵まれた環境で漢方診療をしています。しかし1回2回の診療で人を見抜くことはできません。4週間処方を希望する方は続きません。漢方薬局では15000から20000万円が一カ月のお薬代です4週間処方の方はいつの間にかお越しにならなくなります。歳置いた私にはじんましんやアトピーなどアレルギーや漢方診療がぴったりです。更年期障害不妊治療の患者さんも増えている。

不妊の漢方治療

中国でも父親が小児科なのに婦人科、そして日本にお越しになっても婦人科しか診療しないいう中医師のお話を岡山で聞きました。卵巣力と子宮力のお話でした。内膜が厚くならなくても競争の激しい首都圏の婦人科卵を戻すようです。日本にも中医学が入り周期療法というのがしばしば行われるようになってきました。南京中医大学のカケイセイ先生がはじめられた周期療法は薬局の漢方では非常に盛んです。これはある程度子宮力・卵巣力がある人に短期勝負を行うすべだそうです。日本女性はストレスいっぱい、安中散といえば日本では胃薬ですが中医学では理気止痛の方剤です。コタローさんにはカプセルもあります。芍薬甘草湯は冷やす薬ですが安中散は特に延胡索が温め痛みをとります。血熱といえば大黄牡丹皮湯ですが腸廱湯も使えます。腸廱湯は女性に人気のヨクイニンが9グラム配合されています。美肌効果ではなく痰飲を除いてくれます。疏肝理気には加味逍遙散、脾胃の理気には香蘇散腸の理気には九味檳榔湯が良い、北京中医大学でも九味檳榔湯について講義をなさったそうです。

肺は嬌臓

今日も大阪で関西系統中医学講座に参加してまいりました。基礎理論編も残すところ一回念願の皆勤賞が見えてまいりました。朝は6時に起きて大阪へ二日続けてまいりました。五臓の肺のお話でした。肺は華蓋のような臓腑である。華蓋のような臓腑とはどんな臓腑か?お姫様が被った布のような臓腑という意味です。諸臓が覆う位置にあり蜂巣のようにむなしい。そして息を吸うと大きくなり吐くと小さくなる。こんな話は系統中医学講座ではされません。肺はバッファー・バリア・外殻・天蓋と系統中医学講座ではされています。肺は水の上源というよりも水の上限というべきであるとのお話でした。肺は百脈を朝ずといわれているが肺は百脈にちょうずが正しいと思うと新しい説を唱えられました。いつもながORIGINALITYが素晴らしい。医師なんて特に開業医はすべての患者さんに同じ話ばかりしていることが多いが本当に素晴らしい。肺の方剤は腸管にも応用できるしまた皮膚の病気そして鼻の病気にも応用できる明日からまた新しい視点で頑張ろう。近年ルミナリエ開催中の日曜日も新快速がさほど混雑しなくなりましたね。