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ニキビの漢方治療が有効

最近は眼科の診療にお越しの方にもニキビの漢方治療を押し売りしています。非常にニキビの漢方治療は好評です。ただし、若い女性のみならず男性もニキビには漢方薬による治療が非常に有効です。50歳になってもニキビが治らないとの悩みはあるそうです。ニキビの漢方治療はとても有効です。嘘だと思ったら一度お試しください。ニキビは体の中から治す治療がとても有効です。運動や食生活を変えて漢方薬を服用することが重要です。ニキビつまり尋常性ざ瘡が瘢痕化しているものにも効く可能があります。アトピー性皮膚炎にも有用ですがニキビには漢方薬がとても良く効きます。暑いころにはニキビの漢方治療として清熱を中心にと取り組みましたが今は寒くなっているので祛風を中心に治療を行っています、平性の漢方薬を中心にしています。アダパレンが登場した2008年面皰治療元年ですが2015年はBPOが登場し2016年尋常性ざ瘡ガイドラインが改訂される予定です。BPOは維持期のニキビ治療ではとても重要です。点の治療で炎症を抑え、線の治療で面皰を抑える。このたび新しいニキビの治療薬が登場するようです。面皰は瘢痕麻化ニキビのもとですからまずは面皰の段階で介入することが大切なようです。

耳鳴りの漢方治療

耳鳴りの漢方治療はなかなか手ごわい。耳鳴りといえば五臓の腎です。外邪でいえば風邪、そして肝風内動などです。耳で陽が騒いでいる、耳鳴りがするとき体の上方で陽が盛んになります。低音と高音で鑑別することも昔から行われています。肝は昼、腎は夜。肝にも実証の肝火上炎と虚証の肝陽上亢があります。西洋医学で耳鳴が3か月治らないと電話が受付にかかってきたらしい。漢方薬で治療をしたいのですがゆっくりお話を聞いていただけますかといわれました。漢方診療を精神科と勘違いしているようです。精神科や心療内科を標榜すると長時間話を聞くと診察料金が高く算定できる。とにかく長い時間医師の前で話して共感を得たいという患者さんがいるのは間違いない、前の人が長いと私も待ったから長い時間話をしようと悪循環に陥る。これは心療内科へ行くべき病態です。精神科や心療内科へ行く人が口が渇くといえば西洋薬を見直す必要がある。心療内科の薬における口渇は向精神薬の抗コリン作用です。ここで漢方薬を処方するとどんどん悪くなる。

系統中医学の宣発と粛降

系統中医学講座の基礎理論編で何回も聞いたがいまいちピーンと来なかったものが宣散と粛降です。宣発と粛降なんて簡単という人多いと思います。粛降はただ降りることではありません。それは裏の宣発と粛降を考えないからだと思います。系統中医学の基礎理論編で昔から語られていましたがやっと少し理解できた気がします。宣散粛降は肺だけではなく肝が関与します。裏の宣発とは実は肝の疏泄機能だったのです。テキストを見ると粛降の流れから末梢の各部気を配分する動きが裏の宣散です。この配分機能は肝です。ふつうの教科書には肺は宣散をつかさどり、皮毛に外合する。肺は粛降をつかさどり、水道を通調する。このような記載があるだけです。粛降は疏泄、宣散は条達で隅隅へ。肺だけではなく間の働きが関与するから難しい。津液が運行するには肺の宣発粛降、脾の運化、腎の蒸謄気化そして肝の疏泄が関係します。此の世のおおもとhaおおもとは心です。しかし薬には反映されません。せんじ薬やコタロー匙クラブを自費なら使える環境になりました。

うどん県に漢方に行くはずが

今日はうどん県に仙頭正四郎先生の講演を聞きに行こうと思ったが仕事が入ってしまい残念です。昨日も横田先生の漢方薬のお話を聞きに行けなかった。私にとって最近は毎日が漢方薬の勉強です、日本東洋医学会の専門医更新書類が完成に遠い。2月が締め切りです。小児漢方治療の手引きという書籍をシルバーウイークに入会した一般社団法人日本小児東洋医学会から頂戴しました。小児漢方治療の手引きは日本小児医事出版社から5000円と消費税です。最近痛切に思うことは子供は漢方薬が意外と飲める当帰四逆加呉茱萸生姜湯でしもやけがきれいになった3歳の市外から通ってくるお子さん保護者の方がおいしい美味しいと言って飲みますとのことですが当帰四逆加呉茱萸生姜湯がおいしいなんてありえないと思ったがしもやけがあまりにきれいになったのでびっくりします。近頃眼科は姫路市内に多くできたので患者さんが減りましたが漢方薬で何とか頑張っています。以前にも記載しましたように私は立体視ができませんので顕微鏡下での手術には不適格です。漢方診療では立体視は不要です。小児科領域の漢方治療は特殊です。小児は人生が短いので色に染まっていません。舌診を行ってもあまり所見はありません。風邪のような外感病は別にして脈診も同じく特徴がない。しかし、意外と子供は漢方薬が飲める。小学校の高学年では錠剤やカプセルを希望するようになるが顆粒や細粒を小さな子供さんが服用するのはびっくりする。いきなり血圧50です、でもSPO2が100もあるんですと呼ばれました。ご家族にも仕事がある。ご家族に連絡するにもタイミングがある。

参がつく生薬

せんじ薬を使えば微妙な量の調節をできる。生薬で参がつく生薬には丹参、西洋人参、紅参、白人参、太子参、党参、玄参、苦参などがあります。エキス剤で使えるわけではありませんので趣味の漢方薬の生薬です。西洋人参は錠剤もありますが八百屋に売っている人参ではありません。漢方薬のせんじ薬を完全自由診療ですきなよう保険の査定を気にせず昼の時間を利用して本当に漢方が必要な方に医療を提供することになりました。消費税を納税するといくらも残らないので保険診療をもっとうとしていましたがもうすぐ60歳です。若く見えるが年です。みんな私を40歳代に見てくださる。医師にとっては万年研修医に見られていやです。AGAの治療もさそっていただいたので取り組むことにしました。これも完全自由診療です。AGAは時々来られる。話題の睫毛貧毛症は2万円とお高いので説明はするが処方はない。いずれも自費診療を行うと消費税をいっぱい納めないといけない。インフルエンザワクチンも完全自由診療です。消費税増税は課税対象事業者を苦しめる。シダトレン・アシテア・ミテイキュアなどのダニスギの舌下免疫療法が保険適応なのでこれが一番良い。

柴胡・人参・黄笒

ウコギ科の人参が高価です。スーパーで売る人参はセリ科です。せんじ薬を欲しいと時々電話をいただく、さらに煎じなくてもお金を出せば保険適応がない薬をコタロー匙クラブで購入できる時代です。完全自由診療ながら煎じの漢方薬とコタロー匙クラブの処方ができることになりました。柴胡・黄笒・人参が入っている薬の代表が小柴胡湯です。生薬が高騰して漢方薬を作る会社が困っている、特に柴胡・人参・黄笒が高騰しているそうです。いわゆる柴胡剤です。昔は柴胡剤は薬価が高いから売れると売り上げが上がるといわれていました。今は中国で富裕層が生薬をバクガイするから大変なことが起こっているようです。根本幸夫先生の講演の中でおへそのちょっと上は甘麦大棗湯、のどは半夏厚朴湯とお話があった。風邪に使えば小柴胡湯は良い薬です。小柴胡湯加桔梗石膏はのどの痛みとむかむかがとれます。のどの痛みに葛根湯を服用するかたがおられるが無駄です。中国の富裕層が日本に来て富士山でむちゃくちゃしているらしい、タバコのポイ捨て、もし富士山で火事が起こったらどうする。小柴胡湯が漢方エキス製剤でNO1だったころタりビットと小柴胡湯を勤めていた病院でTUBERCULOSISに臨床治験を行っていた。結果は知らないが当時小柴胡湯が免疫調整薬のように言われ多用していた。今やクラビットはTUBERCULOSISに保険適応を取得した。しかし、黄芩が入っている処方が間質性肺炎の原因とされせんじ薬では黄芩を除いて処方する漢方医もいた。長くつかわなければよい薬です。

半夏厚朴湯無効例

のどが詰まるが耳鼻咽喉科のファイバースコープで異常がない例は多い。今や内科の経鼻の電子スコピーでも梨状窩つまりPIRIFORM SINUSが観察できるそうです、昔私が放射線科で働いていたとき下咽頭食道造影を行う目的は耳鼻科のファイバースコープでは梨状窩は見えないといわれていました。異常がなかったら半夏厚朴湯は咽喉頭異常感症では第一選択薬です。もし半夏厚朴湯がだめなら有効な薬は何か。小柴胡湯と半夏厚朴湯つまり柴朴湯も一つ、香蘇散も一つ。半夏厚朴湯は錠剤もあり使いやすい処方です。日本漢方では小柴胡湯を腹力により柴胡桂枝乾姜湯、柴胡桂枝湯、小柴胡湯、加味逍遥散などを腹診で柴胡の配合されたと処方を入れ替えてゆく。私は腹診はしないので問診で入れ替える。ただ柴胡桂枝乾姜湯はよくわからない。乾姜を用いた柴胡桂枝乾姜湯は火神派の医師も使うようです。しかし柴胡桂枝湯と柴胡桂枝乾姜湯は微妙な条文の差がある。傷寒論の条文の日数です。一日違いで大違いのようです。一日の違いは者の違い体力の違いです。

連休は漢方薬の学習です

連休いかがお過ごしですか。連休なのに飽きもせず、二日続きの大阪です。昨日は阪急グランドビルで西日本医師漢方アカデミー、ビジネスホテルはどこも満室だから今日はサンルート梅田で関西系統中医学講座へ今から自宅を出ます。大阪についてヨドバシの前を歩いていると自民党の昨日のアカデミーが終わってヨドバシの前を通過すると選挙運動を終えた赤い服を着た女性の大阪市長候補の軍団が歩いておられました。今日はダブル選挙です。今日は一日楽しく仙頭節を聞いて楽しみます。昨日は持田製薬の血圧のお話を聞くという計画もありましたが昨日のアカデミーもなかなか充実していました。木村豪雄先生の2回目の講演でした。水氣病の話から始まりました。水気病は怪病であるとの話からいきなり始まりました。怪病破たんを疑えといろいろ押していただきました。目に見えるのが水、見えないのが湿です。猪苓湯は冷やす、五苓散は暖める。さあ今からバスに載ります。たくさんの患者さんを診療することは私にはできないようです。漢方薬づくしの連休です。

東洋医学の五臓

この連休はよく勉強しています。頭の中が漢方薬のことでいっぱいです。東洋医学の五臓は現代医学の五臓とは違う、心は心臓だけではありません、中枢神経も含めます。肝は肝臓だけではなく自律神経も組めます。腎とは腎臓だけではなく副腎つまり内分泌系を含めます。脾臓に至っては現代医学の膵臓・脾臓・肝臓を合わせたものです。系統中医学講座で肺について学びました。来月の系統中医学講座は東京へ行きたいと思っています。肺は系統中医学ではバリアーです、肺は排です。仙頭先生の冗句がわかりますか。肺は水の上限です。肺のバリアーに当たって水は落ちてきます。東洋医学ではなぜか肺血はありません。西洋医学では肺静脈・肺動脈があります。風邪と寒・熱邪が襲ってきます。木村先生から学んだ水気病は確かに怪病だ。痰とは祛痰薬で治療し、飲は朮・茯苓だそうです。インフルエンザの漢方治療で仙頭先生が唱える大防風湯の応用を一度身内にしてみたいが誰も昨年はインフルエンザにかからなかった。インターネットで木村豪雄先生を検索すると仙頭征四郎専先生が出てきた。どこかでつながっておられるようです、お二人とも素敵な漢方医です。大阪維新が早々と勝利したようですね。ヨドバシ前は選挙運動の一等地です。

漢方診療でお越しの患者さん

漢方薬が欲しいと電話がかかりお越しくださいと受付が答えた、お越しになった方は自ら一つ一つお話ししましょうかといわれた。主訴は耳鳴です、どうも漢方専門医と精神科や心療内科のようにお話を長く聞くと診療報酬で加算がつき優遇される診療科と勘違いされたようです。耳鳴りはなかなか治らないだから耳鼻咽喉科が込んでいるんですよとお伝えしましたその後お越しにならない。薬はプラセボでも30パーセント有効です、お話を聞くだけでよかったかもしれません、患者さんが込んでいたので耳鼻咽喉科よりも話は聞きました。漢方薬だけを処方している患者さんにはいろいろおられる、眼科はよそに行っている人、私がすべてと言いて下さる方、本当にいろいろで一回限りの人も多い。白内障で視力が落ちている人がおられました。眼鏡店でメガネを作ったら変わらない、眼鏡店で変わらないというと眼科へ行けと言われたそうです。視力が0.1しか出ない、白内障の手術をするしかない。最近初診でお越しの患者さんはマイスリーを一度に6錠もお飲みになったことがあるそうです。いきなり漢方薬では無理です、向精神薬ではないベルソムラをまず加えました。肩がパンパンに張っていたのでわきから攻めてゆくと伝えましたがベルソムラが漢方薬ではないとお判りでしょうか。挙児希望で遠くの薬局漢方を使われていた方は芎帰調血飲第一加減が処方されていた薬です、コタローの匙クラブでお願いするか医療用なら当帰芍薬散と桂枝茯苓丸の合法です。これで妊娠するなら苦労はしない。駆瘀血・補血・利水ですからね。信頼が得られたら思い切って処方を変えたい。毎日いろいろな方がお越しくださる。ある漢方メーカーさんが久しぶりにお越しくださった、4カ月ぶりです。西日本どころか東海地区から西をすべて担当しているからびっくりです。