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ふうじゃと劇症型肺炎球菌感染症

冷えてきて最近は風邪をひく人や扁桃腺を腫らす人が多い。東洋医学では風邪はふうじゃと読みます。体に悪いものです。ふうじゃは自然界の風と性質が似ています。風は百病の長です。いろいろな邪気を一緒に招きます。陽邪に属し開泄性です。動を主ります。ふうの性はよく動き数変といいます。今日で9月も終わります。大人の肺炎球菌ワクチンであるニューモバックスが定期予防接種となり一年になります、肺炎球菌の怖い話を聞きました。脾臓摘出後の感染で訴訟になった案件です。脾臓はオプソニン効果による補体貪食能を低下させ、補体産生を低下させ、IgMの産生を低下させるつまり免疫学的に重要だそうです。。朝にはWBC4000,CRP⒈0未満。その日の午後には入院となり夕方にはお低下し、亡くなりに成ったそうです。外来受診時血液培養は当然施行せず。争点は脾臓を摘出したことを聞いたかどうかです。脾摘後重症感染症OPSIは本当に怖い状態のようです。脾臓は免疫機能において重要な働きを果たします。IPDはINVASIVE PULMONARUY DISEASEを指します。市中肺炎の30パーセントが肺炎球菌による肺炎です。肺炎球菌は1887年に発見されたそうです。93のSUBTYPEがあるそうです。ゼリー状のカプセルに包まれており貪食されにくくなっているそうです。脾臓摘出後は23課肺炎球菌ワクチンのニューモバックスの保険適応がある、接種券がないかたは保健所でいただくそうです。

配糖体

配糖体ってご存知ですか?漢方薬の構成生薬に多く含まれる配糖体のはなしを古くから拝聴していた元S薬科大学薬学部教授が姫路にお越しになるというので楽しみにしておりましたが体調不良で急きょ演者変更になりました。元教授のお話は初めて拝聴したのは15年ぐらい前、故広瀬滋之先生の三河湾漢方セミナーでも聴いた。2年連続で他メーカーの講演会で拝聴しましたから質問がしたかっただけです。甘草に含まれるグリチルリチン(GL)が腸内細菌でグリチルレチン酸GAに代謝されるそして血液中ではGAとして存在します。GAは尿中には排泄されないそうです。このGAがPSEUDOALDOSUTERONISMの原因と考えられています。漢方薬の有効成分としての配糖体は腸内細菌により加水分解という代謝されるからアグリコンとして吸収される。空腹時に投与することで速やかに腸管に運ぶことが重要であるとされてきました。そして漢方薬は食前または食間に投与なっているようですと。しかし、それならば五苓散が嘔吐下痢にそして麻黄湯や葛根湯がすぐ効くことが解釈できません。配糖体はそのままの形態で吸収されることもあるし消化酵素による加水分解もありますこの講演は。漢方薬のつまり中成薬注射が中国で行われているそうです、腸内細菌が関与するなら中成薬の注射は説明できない。

西日本医師漢方アカデミー

9月26日兵庫県保険医協会の医院経営研究会が早く終わったので元町から梅田まで移動し梅田の阪急グランドビル26階で西日本医師漢方アカデミーに参加しました。西日本医師漢方アカデミーは百人近く参加者がおられたようです。大杉製薬の漢方薬の研究会はどこもいっぱいです。日本東洋医学会において九州地区ではかなりご講演を頻回にされている講師の木村豪雄先生は山本巌流ばかりではなくどんな質問にも対応ができる漢方よろず相談のコーナーもありました。楽しかった。私のレベル超えていたのか講演が早かったのか一部ノートがとれなかった。エキス2剤でせんじ薬を作る方法もいろいろ教えていただきました。それ程充実していた。第二回は同じ会場で11月に行われます。オオスギ製薬のMRさんが時々くるでの使っている。使っているのはおすすめ商品とがとれていない。五苓散が特におすすめだそうです。さらには賦形剤が乳糖ではなくトウモロコシでんぷんのジュンコウからの導入品補中益気湯の錠剤などです。昔は高砂のサフランとか時代とともに変わります。講演会が終わった後は大丸の買い物とヨドバシの買い物です。中国からのバクガイ客でにぎわうヨドバシマルチカメラ梅田では自宅のブルーレイが古いのにXLを買ったので子供に叱られた。大丸は梅田・東京駅・元町によく行きます。今回はB2で子供にいくらの食物負荷試験をしたくてイクラを買って帰りました。そして、10年ぶりにいくらを一粒食べさせた、結局何も起こらなかった、さらに5粒食べさせたがなんともなかった以前口の周りが真っ赤になり魚卵アレルギーは緩解しないというので一切禁止していました。良かった。その後毎日いくらを食べています。

コタロー竜胆瀉肝湯

漢方薬は名前は同じでも構成生薬が異なるものがある。コタロー竜胆瀉肝湯は一貫堂の竜胆瀉肝湯,他の会社の竜胆瀉肝湯は薛氏十六種が原典です。薛氏の処方は肝胆湿熱に用います。いわゆる肝胆の経絡の場所に異常をきたす病態に用います。白癬菌感染症つまりいんきんたむしです。一貫堂竜胆瀉肝湯は温清飲が完全型で入っています。よくアトピー性皮膚炎には一貫堂竜胆瀉肝湯と言われます。黄笒・黄連・芍薬・川芎・防風・薄荷・連翹が加わります。コタローの竜胆瀉肝湯は温清飲つまり黄連解毒湯と四物湯が完全型で入っています。薛氏竜胆瀉肝湯と比べると温清飲が完全型で入り防風・薄荷・連翹が加わります。一貫堂処方は多くの生薬が配合されており優しくなっています。防風・薄荷・連翹が入ることにどういう意味があるか考えてみました。祛風と炎症を取り除く生薬と理解する。薛氏竜胆瀉肝湯を用いるときは短期にしないと体が冷える。しかし10年以上前姫路で大阪の中医師をお呼びして講演会があった。講師の中国人中医師が風邪をひきかけています、荊芥連翹湯持ってませんかと言われてカバンの中を見ると同じ一貫堂処方の薛氏竜胆瀉肝湯が入っていました。中医師はそれでよいと飲みました。温病学的には冷やせばよいのだろう。

やんちょるそん先生の講演

小児東洋医学会のクラシエのランチョンセミナーで沖縄のヤンハーブクリニックのヤンソルソン先生のお話を初めて拝聴しました。やんちょるそん先生は著書を4冊持っておりどんな先生かなあと思っておりました。結論はヤンチョルソン先生は著書も素晴らしいがそれ以上にご講演は素晴らしい。先生のお兄さんも漢方医だそうです。内科はハリソン、小児科はネルソン、中医学はヤンチョルソンとのスライドを提示されお弁当をゆっくり食べている方へ時間稼ぎをされました。中医基礎理論の話でつないでおられました。帰宅してやん先生の出版物を見ましたが教科書にないことがスライドに提示されたようでわからないこと書き逃したことはそのままになりそうです。あとの症例提示ではいろいろな角度から例えば五行から症例を分析しておられました。先生は患者さんから「漢方で」といわれない限り漢方薬は禁じ手だそうです。製薬企業のランチョンセミナーにはネット上でも賛否両論がある。どちらかといえばランチョンセミナーは残してほしいとの意見が多いようです。昔は学会に弁当屋さんが来て予約をしていました、レストランは込み合うから話を真剣に効こうと思えば弁当しかなかった。

五苓散とアクアポリン

五苓散は利水剤です。水の偏在をただすところが利尿剤とは異なります。五苓散のお話を台9回と第13回小児漢方臨床懇話会と第43回小児東洋医学会で拝聴しました。わたし自身は五苓散はそれ程用いません。多くのMRさんが眼科だったら柴苓湯使いますか?とたずねられます。柴苓湯は五苓散と小柴胡湯の合剤です。五苓散とAQPを研究しておられる現東京理科大学薬学部磯濱洋一郎教授を知ったのは第9回小児漢方懇話会でした。五苓散には白朮五苓散とそう朮五苓散があります。どちらが良いかと話題にする便秘になる人がおられるからです。メーカーもあります。蒼朮なら利水作用、白朮なら補気があります。作用に違いがあるかどうか?五苓散は慢性硬膜下血腫で使われるようになっており。、小児科領域の嘔吐・下痢では注腸や座薬として広く用いられているそうです。AQPは粘膜皮膚ASTROCYTEつまり星状膠細胞にもあるそうです。これらの場所は生体防御反応の場所です。AQP3が水の吸収AQP5が水の分泌だそうです。さらにはこの世には低気圧が接近するのがわかる人がいる。この型の頭痛にも五苓散が良いと古く百合会が発表しています。気圧変化により増悪する病気には気管支ぜんそくもある。五苓散は気圧の低下速度に関係するのかそれとも絶対値かとのお話を聞きました。誰か研究テーマにすると面白いと思います。

小児東洋医学会に入会しました

日本小児東洋医学会に入会しようと思ったらWINDOWS10になってしまいPRINTERが使用できなくなってしまった。そこで今回小児東洋医学会の会場で日本小児東洋医学会へ入会しました。7000円支払い5000円の書籍をいただきました。日本小児東洋医学会は小児科学会の専門医更新単位は取得できるが日本東洋医学会の専門医更新の点数はないようです。本来シルバーウイークは日本東洋医学会の更新しょるの50症例を選ぼうと思っていましたが演者の先生方素晴らしいので東京まで行ってしまいました。夏に小児漢方懇話会でお話を拝聴したAQPの話。日本東洋医学会の兵庫県部会でお話を聞いた免疫学から見た感染症と漢方薬そして日本医は方剤が少ない温病への期待の話。著書をたくさん保有している横浜薬科大学の根本教授のお話は初めて拝聴しました。根本幸夫先生のお話は今時珍しくPOWERPOINNTを用いず講演されました。奥が深い話でした。沖縄で中医学を実践されている梁哲成先生のランチョンセミナーでの講演も楽しかった。黒木春郎先生のお話は初心者向けかと思ったら学会での講演なのでさすがと思えるSCIENTIFICな内容でした。来年は大阪で行われるそうです。

第43回小児東洋医学会と漢方薬の飲ませ方

第43回小児東洋医学会は盛会でした。シルバーウイーク一日目の日本小児東洋医学会の一日目のデイスカッションから1日目の黒木先生の初心者向けと言いながら斬新なお話、2日目の小児漢方懇話会でお話を聞いてよくわからなっかたAQPのはなし、今度10月に大阪へもお越しの高橋秀実教授の免疫の話、鍼灸師と薬剤の資格を持ち多くの著作を出され50歳台で学位を取得し60歳を超えて薬学部の教授になられ65歳を超えてもなお教授の根本先生のお話そして会長のお話。その中でも一日目のデイスカッションが面白かったのでノートを見ながら復習します。子供に漢方薬をいかに飲ませるか?外来小児科学会では3回もパネルデイスカッションのテーマになったそうです。大人でよくやる桔梗湯をうがいしながら飲むのは子供では飲めない子供は吐けばよい口に含んで吐き出す。だから食前が良い。20CCの水や湯では解けないから電子レンジを用いるとよいそうです。葛根湯加辛夷川芎は昨日記載しました。酸っぱい漢方薬には酸っぱいレモンウオ-ターも相性が良いそうです。塩辛い方剤には海苔の佃煮、みそ味噌汁に混ぜるとよいそうです。鼻詰まり・風邪・インフルエンザの麻黄湯が飲めないお子さんには味をわからなくする意味で塩辛いものに混ぜるとよいそうです。

お待ちしてたんですよ

小児東洋医学会2日目の昼のクラシエさんのランチョンセミナーの後着座していると昔私のところを担当してくださったMRさんがお声がけくださった。先生系統中医学お待ちしていたんですよとお声がけくださった。今回だけ第二日曜とのことで宿泊し本家系統中医学講座に参加するように変更をコタローさんにお願いしました。ところが宿泊が安いところがなく朝6時ののぞみで行こうと思ったが勉強したくないのか金縛りで朝4時に目があいていましたがさぼってしまいました。どうも数年前まで担当していたMRさんがお茶の水の会場で私のことを待っていただいていたようです。昨日の小児東洋医学会は四谷でしたが葛根湯辛夷川芎をいかの子供に飲ませるかという話がありました。一つは錠剤を使う、これは年長者でなければいけません。二番目は顆粒の会社ではつぶさなければならないからコタローの顆粒を使う。私は個人的には川芎のようなセリ科の植物はセロリが好きか尋ねています。マルツエキスやチョコレート味のアイスの中で溶かすとよいそうです。なんと酸っぱい小青竜湯はトマトケチャップを混ぜるとよいそうです。疲れたけど楽しい小児東洋医学会でした。

越婢加朮湯

越婢加朮湯の骨格は麻黄と石膏による消炎効果です。御存じのようにエキス製剤で麻黄が一番多く配合されているのは越婢加朮湯です。麻黄湯よりも越婢加朮湯は麻黄が多いのです。麻黄湯は麻黄と桂皮の組み合わせで汗をかこうとするのです。桂皮はおかゆをそそらないと汗が出ません、しかし麻黄と経皮を一緒に用いると重厚に外向きのベクトルが汗を引っ張り出します。二味の薬徴という書籍があるくらい。仙頭先生は系統中医学講座の中で越婢加朮湯合消風散をアレルギー疾患に勧められる。麻黄と石膏の日が越婢加朮湯と消風散を合法することで温病向きに変えている西播薬剤師会のもとお偉い先生を蕁麻疹で拝診しています。先生が越婢加朮湯はどうかいなと言われたので水膨れには良いと思いますよとお伝えしました。麻黄が多いので少ない目から始めてくださいと処方しました。消風散とザイザルとの併用で3日に一回程度に漢方薬の服用が減りました。消風散はせんたいつまりセミの抜け殻が入っています。セサミンが売れてゴマアレルギーが増えています。消風散にはゴマが入っています、消風散は石膏と知母が入っており白虎湯加減です。WINDOWS10をダウンロードして大変です。東洋医学の辞書が消えたのか?覚えていたものが消えたのか変換ができない。PRINTERも今まで使っていたレーザープリンターが使えません。