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お高いイメージです

漢方薬ってお高いイメージですと若い女性患者さんから言われてしまった。時期を同じくしてまた以前同様に漢方薬の薬価削除の話が登場しました。週刊誌も保険適応から外れたら今の3杯お金がいると書いていました。もし保険から外れたら5倍以上になるでしょう。なぜなら薬価がなくなるということは各社自分の好きな価格は付けられます。手術をしないわたくしどもの眼科に来る患者さんはアレルギー疾患や心の薬や睡眠薬から離脱したいと思う患者さんが多い。私のところは漢方薬を服用したいと思ってくる人と単に近いからという患者さんに分かれるから難しい。漢方薬って保険が適応にならないと月20000円ぐらい覚悟しないといけない。特に動物生薬が入るとお安くない。高い、医療用漢方エキス製剤で動物性生薬配合はセミのぬけがらセンタイです。消風散に入っています。リウマチに使う地竜はミミズです。煎じて飲んだことはあるが特別まずくなかった。地竜を飲むのは関節リウマチの方です。植物性ですがクコのみは薬価未収載です。薬価収載されない漢方薬ってサフランなんてすごくお高いものなります。今のところ大丈夫としか言いようがない。

漢方薬の処方は楽しいです

先日講演会後の情報交換会で漢方薬の話になった、西川先生が処方した患者さんが来て〇〇湯を処方した。まだ結果は分からないけど先生も漢方薬好きやなあ。僕も奥が深いから好きですとおっしゃっていました。その医師も私もアレルギー学会専門医なのでアトピー性皮膚炎を診療する機会が多い。東洋医学的には肺と大腸は表裏関係です。だからアトピー性皮膚炎の方を見るときには二便の問診は絶対まず聞く。便秘ならしめたと思います。肺は皮毛をつかさどる。つまり呼吸器疾患と皮膚疾患は大いに関係があります。ONEWAY ONEDISIESEです。アトピー性皮膚炎のATOPOSは奇妙なつまりSTRANGEです。仏の顔も三度まで。漢方薬でお越しの方は決断が速い。二回目で結果がでないと今夏のように転移する。これは漢方クリニックでも同じだ聞く。もうすぐアレルギー学会です。内因性アトピー性皮膚炎と金属アレルギーとマメ科の植物は三角を形成している。マメ科の植物が金属アレルギーを起こす話は有名です。非蛋白抗原とは金属です、Co,Ni,Crをマメ科の植物は含むそうです。コーヒー豆もマメですよ。そば、豆、貝、ピーナッツ、ココア、チョコレートアーモンド、豆腐、厚揚げなどきりがない。内因性アトピー性皮膚炎は軽症だが治療抵抗性です。今日から中間考査何も勉強せず学校へ行った超短時間記憶で今頃頑張っているのでしょう。かたや、今日は北海道で修学旅行の最後です、帰ってきたらまた大変だ。

口が渇く

熱くなってきました。漢方薬では口が渇くが飲みたくない、口が渇きいっぱいのみたいは異なる症状です。点滴をすれば口が渇かなくなるかというとそうでもない。所謂偏在です。顔がむくむまで点滴をしても口が潤うとは限らない。口が渇くといえばシェーグレン症候群ですが日シェーグレン症候群に漢方薬を求めて起こしになる。口が渇くのには4つにわけられるそうです。全身がカラカラの状態が一番わかりやすい。ふたつ目は体の中には津液はからだのなかにあるが口には廻らないつまり陽気不足です。3つ目過剰な津液があるのに口には届かない。4つ目は気が滞り熱を帯びる。気の滞りで津液が口には届かないそして化熱するから口が渇く。20歳の方に比べ65歳以上では20パーセントの体液の減少が生じる。それだけ津液が不足する。だから2型糖尿病に用いるSGLT2阻害薬は高齢者には向かないとされる。どうもSGLT2阻害薬はちびりちびりと尿が出るようです。瓜呂・天花粉には清熱生津つまり胃熱と心火をを共に清する、また津液を生じる熱で津液を傷つけ消喝になる。清熱瀉火の石膏CaSO4・H2Oにも除煩止渇作用がある。知母は滋陰潤燥です。

PMSとPMMD

PMMDはPMSの重症型です。PMMDはPREMENSTRUAL DYSPHORIC DISORDERの略です。PMSはPREMENSTRUAL  SYNDROMEです。PMSは月経周期をもつ女性の50パーセントに見られありふれている。どおりで漢方薬の処方を相談されるはずです。黄体期つまり月経3から10日前に周期的に出現します。精神症状と身体症状がみられるそうです。PMMDはほとんどの月経周期で黄体期最終週に規則正しく症状を生じて月経開始後数日で症状がなくなる状態を指す。著しい抑うつや情緒不安興味の減退などが基本的な症状です。症状は仕事、学校、日常生活を著しく障害するほど重症だそうです。身体症状や既存の精神疾患の月経前の増悪は含みません。HRTは副作用が心配という方が漢方薬で何とかということになります。HRT等つの関係については一定の見解が出ていないようです。更年期障害と鬱を合併したらどうなるのか関心があるところです。HRTがセロトニンやノルアドレナリンに影響するかどうかも関心があるところです。抗うつ薬と乳がんリスクは今のところ否定的だそうです。

漢方薬のおかげです

最近、気候不順のため風邪とか肩こりといってお越しになる方が増えている、私のところには咳が内科で吸入をしても止まらないとか,かぜとの自己診断でお越しになる。ありがたいことです。漢方薬のおかげでいろいろな分野を勉強しないといけない。西洋医学を知らないと漢方薬は出せない時代が来ている。証がどうのこうのと言っても仕方がない。風邪と書いて東洋医学ではふうじゃと読む。めぐるものがふうじゃである。ふうじゃは関節リウマチの邪です。言い換えると風寒湿邪がリウマチでは多い。漢方薬が西洋医学で受けないのは関節リウマチではカゼの薬は全く違う、一方、東洋医学では祛風湿薬が関節リウマチの薬になります。5月26日から東京でアレルギー学会です。5月28日は木曜日で患者さんが多い日ですが休診です。関節リウマチのアレルギーです。ただ関節リウマチが特異なのは内科と整形外科にまずは分かれリウマチ学会という学会があることです。TNFアルファ製剤など高価な生物製剤が発売されアレルギー学会がなくてもリウマチ学会があればよいのです。昔は漢方薬希望のリウマチ患者さんがいっぱいいた。今は訴訟になる。漢方薬では10年後の関節の変形が予防できません。MTXです。漢方薬の世界には内科も小児科もない。

春は苦味をとれ

タケノコ・山芋などヒスタミンやヒスタミン類似物質を含む食物を摂取すると蕁麻疹様の反応が起こる。比較的古いものでは八小委rつが上がる。一方、春は苦味をとれ。春は山菜の苦味が簡単に手に入ります。たとえば筑紫、ふき、ウドいっぱい苦いものがあります。清熱解毒作用が苦味にはあります。漢方薬で苦い薬の代表は黄連解毒湯です。現代医学では山菜はあくがあり必ずしも良いものではありません。春は五臓では肝ですから五行のなかの五味では酸味のはずです。一方アレルギーの世界ではあくがある春の草はアトピー性皮膚炎には悪いとされています。青魚がアレルギーに悪いことは酸化されるとかアニサキスアレルギーの話を聞き納得がいくようになった。苦味の漢方薬として黄連解毒湯があります。黄色い生薬は苦みがある。黄連解毒湯にはカプセルがあるためカプセルしか使っていません。苦味の中で黄笒が悪いとの説が続くが証明はされていません。こタケノコ・山の芋などヒスタミン様のものは食べると口の周りがかゆいとか蕁麻疹がでる、これらを西洋医学では仮性アレルゲンといいます。どこまでどうかはわかりません。

漢方薬は空腹時がよいか

漢方薬の食前や食間の投与には根拠がない。最近出版された書物に書いてある。漢方薬は空腹時食前または食間に服用とされています。それには意味があるのでしょうか、薬学の先生方は研究を続けています。大学教授がお書きになった「いまさら聞けない生薬漢方薬」という書物にはっきりと記載してます、ところでこの度発売されたタケキャブとタケプロンで違いを感じておられるでしょうか。タケキャブは食事に関係ないから寝る前でもよい、PPIは胃の中のPHの影響を受けるから寝る前に服用するなら後で何か胃の中に物を入れないといけないと発売記念講演会で聞きました。西洋薬でも漢方薬でも食事の前か後かは関係します。昔の書物では漢方薬の中の配糖体は腸に早く到達して始め吸収されるから空腹時に服用することとなっている。ところが今は配糖体もそのままの方で吸収することが分かっているそうです。名古屋市立大学薬学部の牧野利明教授の「いまさら聞けない生薬・漢方薬」医薬経済社1500円です。ぜひご一読ください。

サルコぺニア

サルコぺニアやフレイルという新しい概念をご存知ですか?サルコぺニアは禁漁と筋肉の進行性の減少に特徴づけられる症候群だそうです。私はサルコぺニアという言葉を初めて聞いた、高齢者のフレイル〔虚弱〕という新しい概念と古くからある漢方の腎虚の類似性が注目されている。サルコぺニアとは加齢性筋肉減少症ということだそうです。フレイルの大きな要因にサルコぺニアがあるそうです。漢方薬を処方するにはまずは西洋医学の進歩についてゆくことです。婦人科でも予防接種でも関係ない、今はWEBでいくらでも講演会がある。寝たきりや要介護状態の中にFRAILTYや虚弱がある。老年医学会では虚弱にあたる言葉がFRAILTYだとしている。体重減少、筋力の低下、歩行スピードの低下、身体活動性の低下、疲れやすくなったなどが挙げられます。FRAILTYにはうつや認知機能の問題が身体機能の低下だけではない。サルコぺニアは骨粗鬆症とともにロコモテイブ症候群に含まれている。

にきびに効く漢方薬

姫路駅前で[にきびに効く漢方薬]という講演会を聞きました。清上防風湯、排膿散及湯、荊芥連翹湯、十味敗毒湯そして月経周期が関与する場合は当帰芍薬散、加味逍遥散、桂枝茯苓丸、桂枝茯苓丸加ヨクイニンを用いる教科書どうりあるいは保険に忠実な内容でした。今月はBPOでにきびが注目されています。にきびでは抗菌外用薬、ディフェリンゲル、抗菌内服薬、そしてBPO,次が漢方薬の出番です。然し、BPOで帰ってにきびが悪化する例が報告されています。海外での40年の使用経験で副作用はないように聞いていましたが、52週間の治験ではわからない、日本人には合わないかもしれません。十味敗毒湯には柴胡が入っています、つまり神経過敏、神経質な方に用います。そして祛風薬の荊芥・防風が入っておりじんましんという風邪を除きます。本来風邪薬である刑防排毒散から日本で作られたのが十味敗毒湯です。十味敗毒湯には桜皮が入っている会社と撲樕が入っている会社があります。どちらも日本独自の生薬です。にきびは女性のみならず男性にとっても深刻な悩みです。にきびには私ならもっと違う処方をします。

漢方薬を一か月処方してください

残薬が多いと話題になっている。医療費の無駄です、姫路だけでなく兵庫県として中学生の医療費無料化の動きがあるそうです。調剤薬局生き残りの課題かもしれないそうです。調剤料がもうけすぎだと規制改革委員会で厚労省に答申されたが厚労省が押し戻したそうです。漢方薬を一か月処方することは西洋医学に近い診療スタイルです。しかし処方を変更するときにはこれではアカンと思う。或いは初めて受診するのに漢方薬を一か月持ち帰りたという方もこれはアカンと思う、続かない。今日もそんな方がお越しになった、多分軽い気持ちなんでしょう、普通はもっと良い薬がないかとお越しになる。今週は関西系統中医学講座がある。眼科・耳鼻咽喉科・アレルギーの話です。新たな感動をいただけるとおもいます。2001年での東京での第一回の系統中医学講座の資料を出してきてみている。白黒の図がかなりある、いまはからーであたりまえ、オーバーヘッドプロジェクターです、POWERPOINTのソフトを用いたりマイクが頭にくっついているのはあとからの話です。あの受講料は絶対安い。あれが仙頭節です。当時が懐かしい。間からうろこの話ばかりでした。