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非ベンゾジアゼピン系睡眠薬

漢方薬で睡眠が可能となることを目指して診療しております。EBMのレベルが大変低い。バルビツール酸誘導体は自殺リスクがあり、大昔にMRIをとるときにラボナを使ったことが最後です。非ベンゾジアゼピンが好まれるが相変わらずベンゾジアゼピンも多用されており日本は世界一のベンゾジアゼピン使用国です。非ベンゾジアゼピンはベンゾジアゼピンに比べ何が優れるのでしょうか?非ベンゾジアゼピン系睡眠薬にはゾピクロン、ゾルピデム、エスゾピクロンがよく使われます、以前にも述べましたが抑整系伝達物質GABAa受容体にはω1受容体親和性が強いつまり催眠作用が強い。ちなみにω2受容体は筋弛緩作用や抗不安作用が強い。だから今非ベンゾジアzピンのマイスリー・ルネスタさらに新たに発売されたオレキシン受容体拮抗薬が人気がある。バルビツール酸誘導体は大量の服用で自殺できる薬です。しかしベンゾジアゼピンや非ベンゾジアゼピンは大量服用では自殺はふつうできません。耐性不形成は非ベンゾジアゼピンでのみ考えられている。SGLT2阻害薬服用の患者さんにおける心不全の発症に当たりすぐに飛んできてくださった2つの会社のMRさんありがとうございます。木曜日以外にお越しいただきありがとうございます。

しもやけ

しもやけってどこ行ってわからないと時々私のところへ漢方薬を求めてお越しになります。5歳未満で市外からお越しの方が先日お越しになってお母さんが今年は11月から飲んだんでとてもきれいでしょと見せてくださいました。昨年は皮膚組織がえぐれていました。もちろん紫雲膏も保険適応外のようですが使っています、紫雲膏の保険適応は火傷です。靴下が紫根で紫染めになりますよというとどうせしまむらかユニクロで購入されているようで捨てるから大丈夫ですとのことで併用しています。しもやけの漢方薬私なりの基本は活血化瘀、補血、温腎陽、桂皮や桂枝湯類で隅々までめぐらせる。いろいろあります、これをエキス剤の範囲内でいかに組み合わせるか?兵庫県では漢方薬は2剤まで3剤処方して査定されても一切文句は言えない。今年は寒いユベラ等西洋薬よりは絶対に効きます。木本先生のお好きな言葉ですが私は絶対という言葉は使いません。医療安全に絶対はありません。タイタニック号でもしずむのです。絶対という言葉を使うとあとから大変なしっぺ返しが来るかもしれない、朝、目があくと一面銀世界でした。今年は寒い。

杞菊地黄丸

煎じ薬を保険適応で処方するのが次第に困難んになりつつあるようです。OTCの漢方薬の価格をみれば保険適応の漢方薬は安い。細々と保険適応の漢方薬剤師や漢方医は生きている。〇○調剤の社長の年俸が6億、〇○タ自動車の社長の年俸が1億円明らかに調剤薬局はもうけすぎだとの記事があった。医療機関の診療報酬の改定は1パーセント、調剤薬局は5パーセントアップ事実ならびっくりですね。チェーン店の大手はジェネリック医薬品も販売しおり凄い。自社のジェネリック医薬品を自分とこの調剤薬局で販売すれば利益はすごい。杞菊地黄丸は枸杞と菊花が六味丸に入っているだけです。クコは保険適応外の生薬です。せんじ薬で飲めば安いのでは思われる方は恵まれた方です。刻みの生薬を処方していただける薬局はどんどん減っている。人参の高騰とともに中国物価の高騰ともに成り立たなくなっている。丸剤を煎じ薬で飲むのもいかがかなと思います。そのうち人参が入った方剤は消えてゆくかもしれません。というか人参がはいった方剤はプロモーションをかけにくくなっています。保険適応がある漢方薬ではED治療薬は六味丸類です。八味地黄丸、牛車腎気丸などです。シアリスで体が温まるのは作用機序がやさしい気がします。

前立腺肥大と禁忌薬

抗コリン作用がある薬は前立腺肥大症・閉塞隅角緑内障・心臓病には処方してはいけません。胃薬のコランチルやブスコパンもおなじです。放射線科で胃カメラやバリウムで胃透視や注腸検査をする前に必ず問診します。年末にくしゃみが出る患者さんに前立腺肥大症があるとわかっているのに麻黄附子細辛湯を処方した。血管運動鼻炎かアレルギー性鼻炎と考え間黄附子細辛湯を処方した。麻黄は一般に前立腺肥大症には使ってはいけないが麻黄附子細辛湯なら附子が入っていてほじんするから良いと漢方の世界では言われているが麻黄附子細辛湯カプセルでも尿閉が起こった。この方尿閉がPL顆粒でも起こったそうです。患者さんの信頼を失ってしまいました。代わりの処方は牛車腎気丸です、八味地黄丸に牛膝と車前子を加えています。牛膝は活血作用と引血下降と言ってベクトルを下向きにします。車前子も下向きのベクトルです。このブログは多くの医療従事者と製薬メーカーの方がご覧になっているからカプセルのメーカーさんが飛んでお越しになりそうです。ところで前立腺肥大症に用いるのタダラフィルは主としてcGMP阻害薬として働く。cGMP分解を行うPDE5阻害薬です、CAMP阻害薬として血流改善作用があります。ただ処方する人には縛りがあります、どなたにでも処方できない薬です。心臓が悪い人に使えません。外国ではタダラフィルはアドシルカという名前で肺高血圧症の薬です。アンチエイジングにも使えるかもしれないようです。しかし、高齢社会です、社会福祉・医療費抑制と新聞にも大きく書いてあります。海外ではお金もちが若返りの薬つまり不老長寿の薬として服用しているそうです。しかし心臓の色々症状が出る人もおられで気味が悪い。

子供の心と漢方

ある日診察中患者さんがお願いがあります、どきり、なんですかとお尋ねしたらプログラムがでてきた。このプログラムに広告の寄付をお願いします。体がふじゅうな方が通う学校だったので散瞳しました。情緒安定に漢方薬を期待する方は多い。移精変気の法という江戸時代の考え方があるそうです。つまり体が変われば心が変わる。心身一如とは心と体はわけられない。部活動するなら運動して体が弱ければ体質改善してほしい。私のところには特に女性が多いが体質改善を求める方が来られる。スギ花粉の舌下免疫療法シダトレンの方が体質改善できる可能性は高いと思う。漢方薬を飲み始めてしもやけが治ったという人もいる。東洋医学では肝は感情コントロール心は精神思考活動を表します。心火は意識をしっかり、肝火は気を巡らせのびのび、胆火は意志、決断につながる。子供の心の扉がいったんしまったら早く開けないと、取り返しがつかない。自分の子も他人の子も関係ない話です。毎日苦闘の日々ですが子供の閉まった扉は簡単には開かない。FLASHBACKには神田橋処方と言われる、なぜ神田橋先生はこのような処方をおもいついたのでしょう。

漢方の患者さんが増えたら

漢方を苦労して勉強しても?気に入った漢方薬がみつかれば近所でもらってしまう。漢方の患者さんが増えたらうれしい、保険での漢方診療は人助けにはなるが決してもうからない、調剤薬局も破棄が多いと思います。平均点数を下げるには良いことです。個別指導は受けたくない。それでも高いという人は何処へ行っても言う。勉強にはお金がかかる。私の世代は漢方薬について医学部では教わっていません。独学或いはどこかに見学に行くしかなかった。眼科の患者さんは減りました。皮膚科に次いで眼科は兵庫県の平均点数が低い。バリバリ稼いでいるところや抗VEGF抗体の硝子体注射が眼科医療費の5パーセントなら製薬会社が儲かる。更には2本で3人分とれるから抗VEGF抗体をうてば儲かるかもしれない。一本15から20万円もする。普通の診察費がどんどん安くなっているのが眼科です。漢方薬の患者さん保険点数はもっと低い。一回570円の自己負担金です。そして漢方薬が大好きな患者さんは個性的な方が多い。漢方内科を標榜しているところあるいは漢方診療中心のところはどうやって経営が成り立つか?不思議です。

兵庫県保険医協会薬科部

全国に各都道府県ごとに保険医協会はあります、兵庫県保険医協会にだけあるものは何か?兵庫県保険医協会薬科部です。兵庫県保険医協会薬科部は会費がひと月1000円だそうですが毎月講演会に無料に参加でき勉強できるそうです。兵庫県保険医協会薬科部は医師会員と異なり年金や保険はないそうです。また非会員の薬剤師さんは参加費500円だそうです。薬剤師業務も大きく変化しています、薬を作ることから服薬指導に変化しています。新年早々近畿統一試験の発表の日の午後、姫路での保険医協会の医院経営研究会の司会が当たっています。司会と言っても講師の先生のご紹介ぐらいだと思っています。2月には保険医協会の薬科部で薬剤師と医師向けの漢方の講演をさせていただきます。気の昇降出入~排膿散及湯と補中益気湯を中心としてというテーマです。今日メールで抄録を保険医協会の担当者あてに送らせていただきました。排膿散及湯につきましては漢方研究に投稿し西播臨床漢方研究会で発表させていただいた内容です。補中益気湯については漢方研究にすでに掲載された内容です。sこれで年末年始に残った最大の課題は公害調査に関する姫路市に提出する原稿の作成です。姫路という行政ですから細やかな添削が入ります。後は講演会のパワーポイントの補充ですがこのままでは120分ぐらい話してしまいそうです。わが子は全く勉強しない。断食をするかのように勉強をしなくなってしまった。私が一番勉強量が多い、困ったものです。

町医北村宗哲

西本隆先生がおすすめの書籍の名前です。角川文庫から590円と税です。町医北村宗哲は姫路の書店になかったので医学書専門店で取り寄せ種頂いた。こんな時はアマゾンかもしれないが付き合いというものがある。西本先生は医史学をよく学ばれています。しかし実際に本を取り寄せてみると表紙には漢方的な記載は全くありません。小曽戸先生が絡んでいると講演時西本先生がおっしゃったような気がする、医史学大嫌いですがこの本は面白い。158ページに疼痛を伴う胸部・腹部・下腹部・腰部の内臓疾患はほとんど疝気もしくは癪、腹が立つのを癪に障るという。日本人の9割は疝気を患ったことがある。日本では疝気を腸の激痛に伴ってまたの付け根あたりに差し込む痙攣性の痛みと定義し慢性的に繰り返しかつ腹部に激しい痛みの来る疝痛は癪と定義しているとの記載がある。この時代の日本人の9割が腰や腹の周りが痛むとみんな決まって疝気とか癪とかいったそうです。疝気や癪は国民病だったそうです。また江戸病というのも面白い白米を食べて脚気になることを江戸病と表現している。西本隆先生の推薦書は面白く勉強になる。

六腑

五臓六腑の六腑です。五臓は処方に大きく関係するが六腑はあまり関係しません。知っていても知らなくても困りません。大腸・小腸・胃・胆のう・膀胱そして三焦です。大腸は伝導の腑つまり飲食物を下に送る、小腸は受盛の腑とは栄養物を受け取って吸収する、胆は中精の腑、中正の官、決断はこれより出るとの記載もあるそうです。胆汁を分泌し腹腔内を正常に保つ、胃は五穀の腑は飲食を腐熟する、膀胱は津液の腑は水分代謝に関係する、三焦は中とくの腑で水分代謝に関係するトクは溝のこと。三焦は表がありません。つまり孤独な存在です。三焦はさらには決とくの腑とも言われています。ちなみに三焦には3つあります。三焦の病とは腹部膨満氏下腹部が固く、小便がでず、水分の調節がうまくいかないのでむくみます。皇帝内経では五臓が表、六腑が裏に当たります。もうひとつの三焦は上焦からは衛気がで、中焦からは営気、下焦からは排出されるべき水がでます。これが分かってもあら未処方選択には関係はありません。今日は雪が舞っています。五臓六腑にしみわたります。暇でしょう。

味覚障害

オーツカホールディングスのOS1は疲れたときや脱水のとき飲むと甘い。不思議です。味を感じるのは舌の上の味雷です。亜鉛不足で起こる病態に味覚障害がある。食品添加物が悪いらしい、亜鉛が多く取れる食品にはチーズなどがある。ところOS1はなぜ水分を欲する状態では甘く感じるのでしょう?OS1を初めて飲んだ時塩辛いのでびっくりしました。しかし、お話ししまくった後OS1をいただくとなんておいしんでしょう。OS1にはNaCLが1.5グラムつまり梅干し一個分入っているそうです。そりゃ塩辛いはずです。疲れているとうまい。なぜか?ナトリウムを増量してブドウ糖を減量しているから普通は塩辛い、然し脱水つまり循環血液量が減った状態ではナトリウムを欲しているからブドウ糖の甘味を感じるそうです。舌の上のぶつぶつである味雷は漢方薬の世界では耳状乳頭と呼ばれる。真っ赤な人は体に熱をもっている。昔は舌の写真を診察時撮らせていただいていましたが今はしていません。