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また漢方薬が査定された

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大阪疣贅治療セミナー

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感染症に漢方薬を応用する

感染症には抗生物質が良いと思った時代は去った。AMRという言葉は弘また。残念だが眼科ではまだ広まっていない。白内障の手術後にも抗生物質の点眼液をまだ漫然と使う傾向がある。第3回小児漢方懇話会フォーアムでは漢方界のサラブレット三谷和男先生が風邪と思ったらなんでも葛根湯合小柴胡湯加桔梗石膏ではいけないとおっしゃった。新進気鋭の神戸大学感染症内科の岩田健太郎教授のお話を聞きました。パソコンか立ち上がらずヒヤッとしたスタートでした。さすが講演になれておられるだけあって漢方エキス製剤の番号はどうやって決まったか知っている人手を挙げてとおっしゃったすると勇気がある人が手を挙げて答えた。正解かどうかは別にして岩田先生の最新の著書をみんなが拍手する中贈呈されました。素晴らしいなあと思った。日本東洋医学会ではこの漢方薬がこんなに効いたという症例報告が多い、これは誰でも認めるところだと思う。TAKEHOMEMESSAGESがついたCASEREPORTでなければいけないとおっしゃった。CRITICALな目を持ちなさいともおっしゃた。私は意味はいまだに理解できない。微生物を殺すと人は病気になる。ショックや耐性菌の問題を指すそうです。これは理解ができる。最近を殺さず病気を治すところに漢方薬が存在する、この後講演された奈良県橿原市の前田先生は兵庫医科大学の2学年下だ、確かに見たことあるが・・・みんな年を召されている。グラム染色をして細菌が顕微鏡で見えたら抗生剤見えなければ漢方薬とはすばらしい。今日は昼休みに産業医の仕事もあった。疲れた。

三谷和男先生のお話が佳境に達していた

小児漢方懇話会フォーラムでのツムラさんのランチョンセミナーの三谷和男先生の講演が佳境に達していた。生きててよかった、有楽町のよみうりホールからB2におりて先月アレルギー学会で行ったフォーラムの前まで行き京葉線の入り口がこんなところにあると思ったとこまでは良かった。そのあと何度か迷子になり丸善に到着したが会場に入るにはいったん外に出ないといけない雨が降っておりあいにくのお天気でまた迷子6Fにえれべたーで行きこれは間違いであると下に降りたらさっきいなかった案内の方がいた。それでやっと外に出て会場についたら森蘭子先生のご講演は始まっていた。よみうりホールを出たのは10時5分のことでブドウ膜炎の講演が始まったところでした。ランチョンセミナー開始前に演者の三谷和男先生と廊下ですれ違った、あー西川先生、とにっこりなさった、さすが漢方界のサラブレット。気品にあふれる。万病は一毒、薬もまた皆読なり、毒を持って毒をせむ、これ医の要道なり。人の日の陰陽和平をして春のごとくこれを常体とする。若し偏勝するところあればこれぞ病必ず性を害す。これをもってこれを毒という。(三谷和合先生曰く)病人さんは一人で生きているのではない診察室の所見だけで考えてどないする、そこには想像を絶する過酷な状況がある。正しく体を把握すること。今の状態に対して適切な薬を出すのは大前提です。本質はその先つまり何をどこまで治療対象とみるか。患者さんの話を聞いて治療は変わるか。どこまで治療対象か。ランチョンセミナーといえば眠い時間ですがこれだーとめはパッチリ開いてました。患者さんを生物的存在と考えるのではなく社会的存在と考えるのが漢方の良さです。ひとは決して一人では生きてゆけない。漢方は多様性をもって人をとらえる。

尋常性疣贅

尋常性疣贅はいぼのこと、じんじょうせいゆうぜいと読みます。ヨクイニンは尋常性疣贅と成年性扁平疣贅に保険適応を有しています。東京から帰って疲れを癒したいところですが尋常性疣贅の講演会に参加するためHOTELビナリオ梅田に行ってきました。帰りは阪急百貨店によりましたがHawaiiのエベントしていてコンサート会場の様でした。尋常性疣贅にもガイドラインが誕生したとのことでこれから全国で同じような講演会が行われるそうです。いろいろ目からうろこの御話を伺いました。まずは足の裏のイボには液体窒素が効かないそうです。そして保険適応外でのグルタールアルデヒドの使用は添付文書で禁忌と記載があるそうです。眼科生涯教育講座でも消毒薬のご使用が問題となっていました。塩化ベンザルコニウムは10パーセント、クロルヘキシジンは20パーセントです。姫路の病院でも内視鏡の消毒が問題となってます。開業をしたての頃に消毒液のご使用が眼科ではよく起こるそうです。なかなか現在の日本ではよい治療は内容です。ヨクイニンのエキス製剤は甘くて飲みやすい。使いやすい。軟便になる人そして薬なら当たり前の肝機能障害もまれにはあるらしい。

漢方薬はもうかりません。

小児漢方懇話会で公立陶生病院でせんじ薬で診療されていた山口先生のお話は興味深い。現在兵庫県姫路市では保険診療でせんじ薬は保険で処方できる薬局は一か所だと理解している。しかしよくもまあせんじ薬なんか新たに処方できるなあと思う。私は当帰まつ、内田のコウイMだけで逆ザヤはドキドキする、太っ腹な調剤薬局ができたものです。よそで聞いたところでは聞いたところでは逆ザヤ生薬を自費診療にして別の日に処方しているところもあるときいている。人参や柴胡そしてオウゴンは逆ザヤ、出せば出すほど赤字経営になる。剤盛堂や本草が倒産したことを見ればわかる。刻み生薬でせんじ薬を出すうえで逆ザヤは一番の問題点です。ところで松浦薬業から封書が来た。中を開けてみると製造工程が厚労省に届け出ている通りではないので出荷をすべて止めたというお話が記載してあった。念の為電話したところ電話でも核にできたら出荷可能とのことでした、松浦薬業のMRさんみんなよく勉強している。昔薬剤師免許を持ったMRさんと一緒に東京で勉強したのが懐かしい

梅雨の漢方薬

梅雨になりましたがいつもに比べたら過ごしやすいと思います。しかし胃腸が弱い人には梅雨はこたえます。一グラムの麻黄でも胃腸にこたえます。梅雨といえば湿邪です。湿邪と風邪はくっつくことが多い。湿は重濁粘膩です。重くてべっとりしています。気機を阻滞する。その為気のめぐりが悪くなります。風邪の特徴は東洋医学的には百病の長です。百病にくっつくから梅雨の時期には調子が悪い方が増える。動をつかさどる。よくめぐりしばしば変ず。調子悪い人が多いはずです。私の高校時代一級下の学年にいた医師免許を有する姫路市長さんが25度にしたら作業効率がよくて残業が減るかもしれないと提言されている。総務省も様子見らしい、これにはエビデンスがあるのかないのか。医師も占いのようなものです。糖尿病を放置するとどうなるか。確率的にわかっている。宗教的な占いは古くから行われてきた。医師の前は僧兵のように宗教と医療は結びついていた。占い師と医師の微妙な違い。湿度が高く体がだるい、少しエアコンで除湿するのがよい、これを外湿とすれば同時に漢方エキス製剤で内湿を除くとよい

漢方診療わざとこつ

(株)ツムラさんに製薬協の適応外使用に関するGLが重く影響し我々医師にも影響が大きい。適応外の内容について本社のチェックが入るようになった。そして講演内容についての資料配布がなくんまった。復習用にと参加しただけがいただけるDVD.そしてDVDも配布禁止の憂き目にあっている。漢方薬についいていっぱい勉強してきたのでまだよいがこれから漢方薬の勉強をしようという輩には重い負担です。私は今も漢方の勉強にいっぱいお金を使っている。関西系統中医学講座は10回20000円ですがそれでも医師の参加者が高いと書いていた。働き方改革の行く末はどうなるのであろうか。大分県の副医師会会長の織部和宏先生の新しいご著書を買ってみた。神戸大学ご出身の織部和宏先生は神戸姫路岡山辺りに東京の帰りに良く講演に来られた。昔はご自身のノートを板書するスタイルだったが近年はパワーポイントのスライドに変わっている。最近は博多で某メーカーさんの講演を聞く。漢方診療わざとコツは織部和宏先生のご著書である。ツムラの漢方スクエアが廃止になり織部和宏先生の著書が世に出たから皮肉なものです。(株)ツムラのパンフレットや雑誌がすべて消えた、いったんすべてなくすのだそうです。

急性期漢方マニュアルは大学の先生が書いた

私は普段生薬を考え漢方診療を行っている。生薬を考える応用がきく。系統中医学とエキス漢方ZtoAで最近患者さんに良かった、よく効いたといわれるようになっている。6月は日曜日に3回仙頭先生の講演を聞いた。残り一回は博多まで仙頭先生の講演を聞くため行くはずだったが自分の講演会のスライドづくりで行けなかった。なんでも理論的の解説できるのが仙頭ワールドです。1010を見て仙頭と読み替える。これがすべての基本だと思う、言葉遊びでは済まないORIGINALITYがある。源草社から出版されている急性期漢方マニュアルは理論はない。急性期漢方マニュアルは大学の先生が書いた書籍です。ただこんな病気にはこんな薬を使うという発想です。用語解説やきれいな図が入っている。妊娠中飲んでもよい漢方薬まで書いてある。いまの時代妊娠中に服用してよいというのはとても言いにくい。EMBがないからである、もしも生薬に未知の作用や副作用があったら困る。急性期漢方マニュアルには加味逍遥散と抑肝散そして女神散の違いなど普通の漢方を学んでいる人に良いと思う。系統中医学ではそんな考えはしませんと仙頭先生に言われそう。社学者には素敵な書物と思う。

辛開苦降

呉茱萸には辛苦熱の性がある。辛苦は辛開苦降につながる。わかった何で呉茱萸があたためるのに気を下すか。以前から不思議でずっと考えていたが生薬学の中国の教科書に記載がある。辛開苦降の働きで熱の性質がある呉茱萸に気を下す働きがあるんですね。呉茱萸には散寒止痛、散寒燥湿、下気、疏肝散寒、助陽止瀉の働きがあるようだ。下気と記載がある。逆気をおろし肝寒で胃を犯す嘔吐に良い。しゃっくりや嘔吐のベクトルを下向きに誘導できる。辛開苦降といえば半夏瀉心湯の言葉と私は理解していた。ミカン科の呉茱萸には不思議な働きがある。おなかを温めて寒を散じて肝の滞りを解くとの記載がある。麻黄の代わりとなる生薬はない、同じく呉茱萸の代わりもないと考える。先週から生物製剤ゾレアの講演会が姫路商工会議所で続く、しかし私は漢方薬が好き。ゾレアも日本で発売後10年、シリンジ型製剤が発売された。IL-5に負けることなく頑張ってほしい。誰か気管支喘息でなくじんましんでゾレアをという人はいないだろうか。シリンジの登場で攪拌機をお借りしていたが返す日も近い。学術講演会に先週は昭和大学の教授が姫路来られ、今週は名古屋市立大学の教授が姫路に来られる。すごい。