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腰が痛い

親子で腰痛です。最近の腰痛の考えは安静を昔ほど言わないことです。置鍼し、子供はマッサージしている。腰にはカイロをはっている。最近受付一人と私で診療しているのとインフルエンザの予防接種で前傾姿勢になることが多く朝夕の冷え込みがきついことなどいろいろある。そろそろ漢方薬を飲まないと置鍼やカイロでは無理なようです。冷えているから温めさらに風邪を飛ばさないといけない。アルコールはほとんど飲まないから湿邪は関係ないと思う。医師国保は自家診療不可なので家にある古い薬か自費で購入するしかない。医師国保は掛け捨ての定期付き終身保険の定期保険と同じです。まずは疎経活血湯を5グラム服用しました。何となく暖かくなってきました。さらに一時間後5グラム追加しました。先週、疎経活血湯を処方した今来られた耳鳴りの患者さんなんかよいみたといわれました。アコニンサン錠がほしいところですが手元にありません。診察が終わりというか怒涛のようにインフルエンザ予防接種のかたが最後はお越しになりましたなんか腰が軽い気がする。もう5グラム飲みます。

同意書を持ってこないでください

保険で訪問マッサージや鍼灸をしてほしい、そんな気持ちはよくわかります。鍼灸や訪問マッサージの同意書を求める方が最近お越しになるが私には同意書を書く資格がありません。診断した専門医の意見がいるのです。針灸は湿布で医療を使えば同意書は無効になります。同意書をかけるのは当該疾患の主治の医師だからです。私のところで漢方薬を処方しているだけではだめだそうです。柔道整復師の場合は骨折脱臼が対象で肩こりや慢性疾患は対象外です。あんまマッサージは筋麻痺や関節拘縮だそうです。はり師灸師は神経痛リウマチだそうですさらには医療との併用はできないとの決まりがあり医療と併用した場合は私の責任で医療費を払うことになります。つまり疲労回復や慰安を目標としたもの疾病予防目的のマッサージは保険適応外です。保険でビタミン剤を栄養補給目的で処方することも禁じられています。往療は真に安静が必要な場合や歩行困難という理由がいるそうです。つまりデイサービスなどで介護保険を使えということでしょう。同意書は医療機関には大きな負担です。同意書困ったものです。

四物湯加桃仁牛膝

四物湯加桃仁あるいは四物湯加桃仁牛膝を骨格とする処方に疎経活血湯がある。疎経活血湯は腎虚ではなく血虚の方剤です。確かに疎経活血湯は川芎茶調散と似た生薬が配合されています。だから体の上方の病気例えば眼病や耳鳴りに用いることができるそうです。そして風寒湿をさばくくすりです。桃仁も牛膝もベクトルは下向きです。だから万病回春の原文にはには下半身の薬のように書いてあるそうです。腎虚の薬ならば六味丸ベースになるはずです。四物湯だから肝血が不足している状態に応用できる可能性がある。目にもよい。牛膝は牛の膝ではありません。狂牛病とは関係ありません。牛膝には引血下降作用があります。牛車腎気丸で皆さんお判りだと思います。牛膝が入ると悪いものもよいものも動きをつけることが可能だと思います。桃仁は桃の種です。活血化瘀の働きがあります。順調作用で便が柔らかくなり血瘀が解消されます。今数人の方に疎経活血湯を眼科耳鼻咽喉科領域で処方しています。

漢方内科って儲かりますか

今度開業するんですが漢方内科って儲かりますかとの記事が目に留まりました。確かに漢方内科というのも増えました。わたくしのところと同じで何回か来院してこれがいいなと思えば近医で同じものを処方しもらう方が多いから儲かりませんとの記載が目立ちます。今は簡単にかかりつけ医を患者さんが変えます。だから一人5分以上は診ないというのもありました。かといって煎じ薬を処方すれば赤字が確実です。患者さんはお金を払っていると思っても調剤薬局からすれば28日処方すればますます赤字です。姫路では保険適応で煎じ薬を処方するのは無理です。大都市でも難しくなってきているようです。いずれ漢方は大衆薬として保険から外れるかもしれない。漢方薬の会社にとって厳しい時代です。新薬をどんどん出さないと今の薬価制度ではどんどん薬価が下がりそのうち後発品が発売される。漢方薬には後発品はなぜかありません。かんぽ薬では医療機関の経営は成り立たない。サプリメントは高くないと売れない。大体2万円ぐらいに設定されている。安いと効かない。安いと売れない変な世の中です。

保険適応の漢方薬

保険適応があるエキス製剤は148種類だそうです。保険適応の漢方薬がなくなれば明治時代に戻り漢方薬は衰退する。明治時代に医師は皆漢方薬ではなく西洋医学の勉強をしなければならなかった。みんな高くて手がでなくなる。そのうち漢方も自由診療かな。コンタクトレンズも自由診療となったら検診はなくなりアカントアメーバで失明する人が多くなりそれでゆあっと世の中が丸く収まる。アカントアメーバ角膜炎なら保険診療ですが実は自殺や交通事故と同じで自損事故ですから本来の趣旨からすれば保険適応外です。業務中の事故や災害による業務中の疾病は労災保険です。労災かくしは犯罪です。コタロー匙倶楽部は保健外しが行われたらよく売れるでしょう。しかしひと箱単位だから物流費がかかります。医療保険ではビタミン剤による栄養補給はできなくなった。しかし、ビタミンでも注射してという人が増えた。或いは昔からいる。インフルエンザワクチンを打つ人が減っている、罹れば無料で医療を受けることができる。インフルエンザの予防医学は確定申告適応外です。おかしな話です。インフルエンザにかかれば医療費が無料のお子さんも多い。医療費無料はよいことなのでしょうか?

大気一転の法

大気一転の法という言葉を聞いたのは15年以上前のことでした。おそらく奈良県立医大特任教授の三谷和男先生の講演で大気一転の法について聞きました。エキス製剤なら桂枝湯と麻黄附子細辛湯を合わせて桂姜棗草黄辛附湯に似た処方を作ります。実際には桂姜棗草黄辛附湯は芍薬を抜いたものです。大気一転の法は病気の方向を変える処方です。太陽病の桂枝湯と少陰病の麻黄附子細辛湯を合わせたのと似ています。太陽病と少陰病では病位が大違いです。ふつうは別々に使う処方を一度に使うから大気一転の法と呼ぶようです。直中の少陰という言葉を聞かれたことはありますか普通は太陽病から少陽病に落ちます。ところが太陽病からいきなり落ちて少陰病に至りますがいきなり麻黄附子細辛湯や真武湯を処方する状態のことです。ともに附子が入っています。三陽の合病という言葉を聞かれたことはありますか葛根湯と小柴胡湯加桔梗石膏のことです。太陽病の葛根湯、少陽病の小柴胡湯そして桔梗石膏の石膏が陽明病です。真っ赤な顔をした状態です。せんじ薬なら柴葛解肌湯です。寒くなり風邪の方が増えています、養生と漢方薬を用いれば風邪は速く治る。

関西系統中医学講座

今日は6時47分のバスで姫路駅まで行きました。連休に系統中医学講座が開催されるのは珍しい。よほど仙頭先生がお忙しいのでしょう.系統中医学も初期のころのテキストに比べてとても見やすくなっている。何回聞いても仙頭先生がどんどん進化していくので新鮮です。今日の生薬方剤編には緊張感があった。会員通信に「受講料をお支払いしているので雑談を控え確実に受講内容をON TIMEに完了させていただきたい」との記載があった。漢方薬を扱う医師は多くが患者さんの話を多く効く傾向がある。年々中味が濃い内容で2008年ぐらいにはテキストのバインダーが大変太くなった。そしてテキストが再構成され文章は短いが中身は濃いままになり現在に至っています。私は東京からの帰りに今回雑談と記載された内容を復習するのが楽しみでした。会員通信にも楽しみですと記載したことがあります。受講者は結構笑っていると思います。徳に方剤は明日から使えるようにとの思いからこのようなご意見があったとおみますがそう簡単にマスターできないと思います。系統中医学講座は中味が大変濃いからです。更に中医学とは違うためです。いろいろな考え方があると思います。雑談入れないと寝てしまう人が増えると思います。耳鳴りに疎経活血湯がよいかもしれませんよ。

この先生の話面白いで

先日大学の特任教授の漢方薬の講演会を聞きに行ったら公園会の後私のことをこの先生の話面白いでとおほめ頂きました。特任教授のお話を聞くのは久しぶりでした。一番前に座りました。そして司会の先生に以前名刺をいただき、渡していなかったので名刺をお渡しに上がりました。公園は1時間50分でした。残り質問の時間です誰も何も祝いの出司会の先生が私を指名してくださいました。四物湯と苓桂朮甘湯を合方し連珠飲をエキスで作るという話でした。質問その一は薬局でどう説明するか?普通の薬剤なら連珠飲なんて聞いたこともない。薬剤師さんが首でも傾げたら処方医が間違ったのかと患者さんは思ってしまう。薬局との連携についてです。2つ目は舌診で紅舌なのになぜ四物湯か?慢性疲労症候群の患者さんで陰極まり陽となったとのことでした。なるほどおおおお???感動しました。そしてS状結腸部の圧痛は桃核丞気湯で決まりなんて言っていたら漢方薬に未来はないという話で四物湯加桃仁つまり疎経活血湯の方位だというのに感動したので新見先生がモダン漢方で最後に腹診をするそして処方が変わるのは1割だとおっしゃつていましたと私が追加発現して散会となりました。そのあと特任教授の先生が久しぶりにし西川君とお声をかけてくださった。司会の先生が次会は西川先生に講演してもらうんですとおっしゃるとこの先生の話は面白いでとおっしゃって下さいました。実際の話やもん。なるほど特任准教授の先生に漢方専門医になるときの症例10例を審査いただききっと印象に残っているのでしょう。2月までに聞いてよかった、会費払ってよかったといわれる講演の準備します。きょうの関西系統中医学講座で会費払っているのに雑談があるから最後まで講演が終わらないとの意見が記載してありました、私は最初から参加しているので感じるのですが系統中医学講座はどんどん進化しています。だから終わらないのです。新見正則先生の講演なんか人生論的な話が多く含まれます。仙頭先生もマスコミで活躍されてきた先生です。私は今までどうりでよいと思います。奥が深く何回聞いても楽しい。紅葉を見に行くより楽しい。

耳鳴り

漢方薬はめまいには効くが耳鳴りには効かないといわれています、然しどうにかして漢方薬で藁をもすがる思いですという患者さんのためにいろいろ探すが出てくる処方は皆同じです。そこへ耳鳴りで一人のご婦人が来られている。マキノのプリントしてこられました。もっともそうな2つ漢方薬の処方を差し上げました。さっぱりだったそうです。耳鳴りは眼科領域と同じで肝腎同源が大切な領域です。さらには脾の領域が大切です。脾とは膵臓・肝臓・脾臓です。口内炎がよくできるので脾虚は絶対ある。いきなり八味地黄丸は絶対胃腸障害を起こしそうです。東洋医学の肝は肝臓ではありません。どちらかといえば自律神経のことです。直接なら補腎ですが胃腸が弱い人は地黄が飲めません。中医学的には左帰飲・右帰飲更には左帰丸と右帰丸もあるが保険適応は内。補腎薬と運病学は日本の保険適応の薬には欠けている。昨日も藁をもすがる耳鳴りの患者さんが見えた、色々漢方薬も試されての受診です。脾虚から攻めることにしました。一生懸命考えています。

陰転じて陽となる

陰極まりて陽となる。東洋医学いや万物の基本です。世の中のすべて物は陰と陽に分かれる。よく、陰と陽はろうそくに例えられる。慢性疲労症候群の患者さんに舌診で紅舌なのに四物湯の症例がありました。四物湯は血虚にもちいるくすりなので淡紅舌から淡白舌であるはずが真っ赤な舌を提示されました。特任教授に質問させて頂きましたところ、陰極まりて陽となると講師の先生はおっしゃいました。陰陽はろうそくに例えられます。ろうそくの芯とろうそくのロウです。陰陽可分・陰陽転化という言葉があります。陰陽相互という考えには陰陽消長、陰陽互根、陰陽可分不離、可分不滅など哲学に近い中医基礎理論です。陰と陽は覚えるものではなく相対的なものです。面白くないが奥が深い世界です。対立・可分・互根・消長・転化と複雑な関係があります。永遠不変の真理はありません。アレルギーも今は落ち着いている、最近は心の漢方いや精神科の薬をやめたい外来になっている。眼科でこのような診療を行うとコンタクトレンズ検査料Ⅰにも劣ってしまう。うれしいような悲しいような。患者さんは眼科の患者さんよりも漢方の患者さんの方が喜んで遠くからお越しくださる。