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関西臨床漢方医会

先日、関西臨床漢方医会で西本隆先生の講演を拝聴するため阪急グランドビルへ警報が出る中、向かいました。関西臨床漢方医会、さすがに立ち見はいなかったが満員御礼で机がない方もかなりおられました。抑肝散のクケツの話はとてもためになりました。抑肝散の有効であった症例を中心にお話しされましたが認知症のBSPDは当然、自閉症、IBS,譫妄、レストレスレッグ症候群、急性蕁麻疹、RBD、パーキンソン病、そして母子同服などについてのお話でした。質問もたくさん出ました。私は抑肝散と抑肝散陳皮半夏の西本先生の鑑別について質問しましたがそれが一番嫌な質問だと西本隆先生に言われてしまった。いろいろ御高名な漢方医に聞くがみんなあまり納得がいく答えはいまのところない。福島のNTTコミュニテイー会館?がなくなり楽になった。阪急グランドビルなら雨が降っても大丈夫です。雨を避けヨドバシカメラから地下を通って行ったらビックリ超満員です。みんな熱心です。確かに平性の抑肝散加陳皮半夏をこの頃多く使ってます。薄荷で少し冷やす加味逍遥散を使う患者さんは減ってしまった。広い川の岸辺というCDをヨドバシで購入して帰りました、尼崎ボートレースの宣伝の曲です。スコットランド民謡です。

抑肝散と抑肝散陳皮半夏

抑肝散と抑肝散陳皮半夏の使い分けが分かる偉ーい漢方専門医を探していますがなかなかおられないようです。違いはオーソドックスに表現すると脾の弱さです。一番納得がいく説明は関西系統中医学講座の仙頭正四郎先生の御解説です。陳皮・半夏が入ると燥性が強くなる。いっぽう下向きのベクトルになる。抑肝散は釣藤鈎で肝気を下げる、柴胡で肝気を上げる当帰で肝血を上げる、川芎で肝血を上げる。漢方薬は仙頭正四郎先生にかかればベクトルです。ここまでは仙頭正四郎先生の系統中医学で理解できます。更に肝の子供の基本処方は抑肝散陳皮半夏、これもガッテンです。漢方の原則としては薬味が多い方剤は優しいという原則があります。肝の生薬である釣藤鈎と菊花が入っている釣藤散これも肝の薬です。二陳湯が入っていますから脾の気を動かします、石膏が入っており胃を冷やします。日本漢方では柴胡・黄笒・半夏で柴胡剤です。柴胡剤で眠くなると肝気虚が起こる可能性があるそうで非常に危険だそうです。いずれにしても抑肝散や抑肝散陳皮半夏+αでデパスやマイスリーから脱出したり減量に成功する例は多い。

漢方クリニック

最近関西の漢方専門医が関東で活躍されているそうです。以前幾度かお会いしてことがある先生が銀座で診療しているそうです関西の漢方医が。おひとりならず銀座に進出しているそうです。逆に東京から関西へお越しになった漢方医もおられます。東京では保険診療では査定が針思うようにいかないようです。いろいろ理由がありますが保険診療でも出せるだけ多くとか高いとかいろいろ言われます。漢方薬は西洋薬と異なり絶えず変えてゆく必要があります。私の母校からも多くの漢方薬に詳しい医師が出ている。更には私の母校は中医学に熱心になっているようです。しかし、漢方クリニックって保険診療でどうやって運営できるのでしょう。漢方薬の処方は再診診療と外来管理加算と処方箋料が算定できる。漢方薬はエキス剤でも薬価差益がない。刻みなら逆ザヤ生薬もいっぱいある、それなら華々しい大都会にゆき花を咲かせるのも一つかな。関西では自費の診療は受け入れられません。コンタクトレンズ検査料の一部負担金の820円でも高いと思うのが関西人だそうです。自費で漢方薬を漢方薬局でいただくと20000円が標準です。一日700円を支払っていることになります。銀座の高い漢方クリニックでは動物性生薬を多用し一月10万円と聞いたことがあります。シダトレンも再診料と外来管理加算と処方箋料エピペンは再診料と在宅自己注射管理料100点と外来管理加算報われない医療です。

関西臨床漢方医会

大坂の福島にNTTコミュニテイープラザというところを会場に10年以上続いている。今は阪急グランドビルの会議室で行われています。とても便利な会場になりました。いつの間にか私の名前が世話人として載っている。そのうち一度は講演をしないといけないかもしれません。恐る恐る参加しています、会が終わるとある管理薬剤師さんとMRさんが私をお待ちくださっていました。兵庫県で講演を薬剤師さん向けにしていただけませんか?テーマは先生が得意なほうざいの話でお願いします。来年でもよいです。神戸で薬剤師さん向け?困ったなあ。薬剤師さん向け講演。先日近くの公民科の話を逃れたところです。これパワーポイント出来ていたが木曜午後の診療に時間が重なるからお断りした。薬剤師さん向けとなるとパワーポイントをゼロから作る必要がある、MRさんに手伝ってもらうのはN社の問題があり難しくなっている。悩みは尽きない。薬剤師さんでもかなり漢方を学ばれている方向けの講演となる。人に教えるのは難しい。私は中医学なので余計大変だ。関西臨漢方床医会の西本隆先生の「心に聞く漢方」は満席で机がない人多くおられました。大盛況でした。抑肝散陳皮半夏で睡眠薬や安定剤から離脱できる人が多くおられます。

読体術

仙頭正四郎先生を追いかけを初めて12年以上になります。今回は一時間新幹線に乗って追っかけをしてきました。今日はコタロー匙倶楽部の処方の中で眼科で使えそうなものについて講演でした。柴葛解肌湯、滋腎明目湯、清肝明目湯、杞菊地黄丸、そけい活血湯、清上蠲痛湯についてのお話でした。仙頭先生の講演は何回聞いても新鮮です。生薬単位の話漢方にベクトルがでてくる。大学時代のクラブの先輩で今度姫路の医師会館に講演に来られる昆虫の研究で御高名な夏秋優准教授もベクトルが部活動の話の中で出てきました。3時間があっという間でした。しかし17時52分ののぞみに遅れたら18時52分ののぞみで姫路に変えるのが一番早い。どんどん望みが出てゆくしかし姫路に止まる新幹線は一つもない。昨日は大阪、今日は広島で漢方の勉強でした、子供たちは文化祭、塾も2日休み晴天に恵まれ楽しい日だった。勉強ばかりできるわけがない。広島も中心部は何なかったかのようににぎわっていました。入学してハッピーな学校へ進んでほしい。副教科ができないから西播学区の学校は無理ですよ。広島焼き旨かった。

DVD

漢方薬の勉強会・講演会のDVDが当たり前のように無料配布されていた時代があった。N社の問題もあり厳しさを増している。利益強と言わればそれだけの話です。遠くで講演され時間的に講演会に行けないときDVDは便利です。系統中医学講座のように一本5000円で販売している例もある。これは著作権保護によるものですが12年前から進んだ考え方がいきわたっています。今も一本5000円で購入しています。N社ばかりなぜ叩かれるのかいかにも悪い会社のように一般の方からは見えるがそんなことはないと言っても一切私のクリニックではもともとN社の医薬品はもちいていていません。糖尿病の講演会で内科学会の旅費・交通費を浮かした医師は返還を求められるのでしょうか?姫路市選出の県会議員がTVで切って購入について取り上げられていたそうです。どこも似たようなものです。発明の対価を社員に払う、これも見直そうという動きがある。ある程度抑えないと小さな会社は持たないのも事実です。今日は文化祭日和・溝掃除日和、みんな文化祭へ行き家には誰もいません。昨日は大阪に行きました雪の新快速で危険行為で尼崎で停車、帰りの新快速は加古川で非常ボタンを押した人がいて結局何もないが停車してさらに神姫バスで停車時のブザーが壊れてすべての駅に停車して帰ってきました。降りたら大雨でした。

人参

台風の影響、日照時間が少ない影響で野菜が高騰しています。野菜の人参はせり科の人参です、漢方薬の原料のウコギ科の人参が高騰している、天然ものの人参なんかもうとっくに存在しません。栽培した人参ばかりです。根を材料とするものを栽培するのは怖い、残留農薬とかの問題です。企業戦略で高価な人参が入った漢方薬が逆ザヤになる日が来るかもしれません。中国依存の漢方薬の原料調達が原因の一つに挙げられます。漢方メーカーが人参の高騰や輸入制限のため人参配合の漢方エキス製剤は作らなくなるとか薬価収載ではなく自由診療のエキス剤だけを販売する日が来るかもしれません。今漢方エキス製剤の5位までには大建中湯、六君子湯、補中益気湯、昔のダントツは小柴胡湯と人参が入っている漢方薬が上位を独占している。お屠蘇も屠蘇散で漢方薬ですが以前は少しは無料で試供品をいただけたがお屠蘇を配ると賄賂のように言われ購入する時代です。漢方薬が保険適応で亡くなった日には漢方薬なんて高くて服用できません。屠蘇さんの値段を見ればわかる。本当は漢方薬は高い。

女性とうつ病

月経関連の事象とうつ病は大きな関係があるそうです。女性は男性に比べて2倍うつ病になりやすい。年齢により女性がうつ病になりやすい。若年者と中年のかたです。基礎体温が高温相の時期を黄体期と言います。この時期にはDOPAMINEとSEROTONINも存在します。SET POINTの乱れが精神症状と関係します。50歳前後で閉経期になるとNA神経機能の改善が必要となります。うつ病の方が自殺に選ぶ場所は何処でしょう。大好きなところか嫌いなところどちらかそうです。話は大きく変わりますが医師の講演料を4つの大手製薬会社がHPで公開したそうですね。武田、第一三共、アステラス製薬、エーザイです、そして今後大塚製薬も公開予定です。大部分の医師が無関係です。一部の医師に大きなお金が流れているとわかれば医療不信を招きそうな気がします。N社が糖尿病学会と同時期に講演会を開き交通費を支給していたそうですね、どうしてN者ばかり叩かれるのでしょうか?これからの学会ではCOIは特にありませんんでは済まない時代になってきているようです。講演会の演者探しが大変になるような予感がします。

五十肩から凍結肩

今日は8月16日、いよいよお盆休みも終わりました。さあ今日から診察再開です。お盆癒着性関節包炎は昔から五十肩として知られています。五十肩は江戸時代についた病名です。肩が痛い原因には瞼板断裂、石灰制腱炎、など色々な病気がある。五十肩は誰でも知っている用語です。時代が合わない病名が漢方薬にはいっぱいはついています。胃アトニー症という保険適応がある漢方薬は大変多いが胃アトニー症って何―という人が多いように思います、二朮湯の病名は五十肩です。五十肩は江戸時代につけられたものです。50歳で片が痛く上がらなくなりそのうち上がるようになると五十肩と診断されたと思います。整形外科では五十肩は一次性に肩の痛み、可動域制限が生じるものです。英語でFROZEN SHOULDERで訳は凍結肩です。保険診療の病名では五十肩、凍結肩はダメです、肩関節周囲炎しか認められていません。だから私のクリニックのレセコンも漢方薬の二朮湯は肩関節周囲炎と入力してありましたが職員が病名を治しました。高脂血症から脂質異常症への病名の変化も進みません。いまだに薬価収載時の病名となっています。いよいよお盆休みも終わりです。

人参

人参と言っても赤い人参とは限りません。漢方薬の世界で参がつく生薬を考えてみました。人参、紅参、太子参、田七人参、党参、西洋人参といろいろあります。人参にはいろいろなものがあります。八百屋やスーパーにうっている人参はせり科の人参です。時代劇で登場する人参はウコギ科の人参です。全く違うものです。ちなみにスーパーマーケットのせり科の人参は糖質制限食では引っかかるそうです。西洋人参というがありますが八百屋で打っているものは西洋人参ではありません。西洋人参は暑い夏バテにぴったりの人参ですつまり補陰する働きを有しています。もちろん保険適応はありません。私は骨折して田七人参を服用してみました。三田七、田七などいろいろな呼称があります。ベトナム戦争でアメリカ人の兵隊がけがをしたときに用いて田七人参は有名になった。止血作用と活血作用が両方あることが特徴です。一味丹参はその効が四物湯に等しいとされています。中国では人参は党参がよく使われるそうです、価格が関係しているそうです。夏休みも半分終わりました。夏バテには人参と思われるかもしません、人参単独では漢方薬ではありません。補気すだけではだめです、めぐらせなければなりません。つまり漢方エキス製剤として服用する必要があります。