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すいか

西瓜は漢方薬です。英語ではWATER MELONです。水分が多いのかな、西瓜皮は利尿作用を期待して用います。西瓜は天然の百虎湯と呼ばれます。利尿することは体温を低下させます。つまり熱証タイプの口内炎の治療にも用いることができます。緑色の皮はむくみをとります。最近では動脈硬化の予防効果もあるとされています。ところで2週連続ブログに記載しましたように名古屋に遠征しました。高島屋で伊勢の虎屋さんのういろうを見ているとスイカがあるではないか。子供に抹茶のういろうを見ていましたが試しに西瓜のういろうを買ってみました。スイカの種はあんこというかアズキ赤いところは西瓜のエッセンスが入っていて本当のスイカのような香りがしました。。外の緑の皮も抹茶とは異なり西瓜の鮮やかな緑色とかおりでした。駅で売っているういろうに比べてもっちりしておいしかったです。抹茶のういろうって京都の茶団子に似ていますね。百虎湯を服用すると確かに喉の渇きがとれます。宴会前の私の三種の神器は五苓散、コタロー黄連解毒湯カプセル、そしてクラシエ白虎加人参湯の錠剤この3つを服用すると夜中に喉が渇きトイレに行くとか口渇で目が覚めることはありません。ぜひお試しください。これならエキス顆粒が服用できない方でも大丈夫です。

陰陽と系統中医学

陰とは何か凝集、陽とは放散だそうです、関西系統中医学講座で今回は陰陽についての講義を聞きました。東京の系統中医学講座を合わせて10回は効いてないがもう5回以上拝聴しています。かなり初期の講義内容とかわってます。というかコンセプトは同じですが陰陽五行を途中から陰陽だけに内容を仙頭先生が変えた。世の中はすべて陰陽からなりたっている。そして陰陽は相対的なものであるから私が思うには徒然草か方丈記のように変化してゆくもの或いは悟りを開いた僧侶のようなものです。あくまで陰陽は相対的なものです。そして陰陽にもマクロとミクロがあるこれが系統中医学、講座です。陰陽可分、陰陽対立と制約、陰陽語根互用、可分不離、陰陽消長、陰陽転化、という方に永遠不滅のものががないある意味無常観のように理解しました。陰陽は哲学からきた概念ですから当たり前といえば当たり前です。決して面白い分野ではないが物事を考える上で大切な概念だと思います。朝早くまだ涼しいがなんか朝から無常観が漂います。もう一度比叡山の上で横川の行院は無理だが延暦寺会館あたりでシルクロードのテーマを聞きながら座禅をしてみたい。

更年期障害のコンタクトレンズ

更年期障害,ドライアイ、コンタクト曇るという検索キーワードでこのブログのアクセスいただきありがとうございます。涙はホルモン依存性の働きます。だからホルモンと密接な関係があります。更にはシェーグレン症候群は圧倒的に中年以降の女性に多い。ドライアイだからコンタクトレンズが曇るのかわかりませんよ。ドライアイになると涙液のTURN OVERが悪くなります。二次性にコンタクトレンズアレルギーつまりGPCになっている場合もあります。レンズが曇るのと更年期が関係するんでしょうか?最近清潔志向が強い方がおられますが過度な清潔志向により却ってアレルギーは増えている。血液付着のルミノール反応のようにアデノウイルスやノロウイルスが付着していれば色がつくようなものができればよい。手洗い実習すると指の間が医療従事者でも手洗い不十分な例が多い。さてケースを特にハードレンズの方変えておられますか?汚れたケースにきれいな液を入れても汚れた液となります。しかし5年ぐらいケースを使ってお荒れる方をお見かけします。きっとお部屋はきれいではないでしょうか?意外なところに汚れは付着しています。ソフトレンズはみんなケースをかえないからMPSに新しいケースを添付するようになった。初めはケースのサラが余っていますといわれたものです。ケースの分安くしてほしいといわれた、今やMPSを販売することはなくなった。眼科医の手からコンタクトレンズは離れてしまいました。40歳以降のコンタクトレンズ処方誰も喜んでくれません。いかに納得頂けるかです。

口渇と漢方薬

口渇の漢方治療を希望する方お越しになりました、シェーグレン症候群ではないそうです。服用していた漢方薬は柴胡桂枝乾姜湯と八味地黄丸の合方です。肝と腎の薬です。柴胡桂枝乾姜湯は難しい薬です。他の柴胡剤とは一線画するほうざいです。私なら潤すとか冷やすとかを考えてしまいます。五苓散も口渇に使う方剤です。気化作用があるのが五苓散です。蒸謄気化とは桂皮の働きです、気化作用とは水蒸気のように水を下から上に蒸発させることです。腎の働きが不足している状態です、口が渇くのには口乾と口渇があります。渇くが飲みたくない。渇いてたくさん飲みたい。いずれかの状態化です。飲みたいか飲みたくないか漢方では大きな違いです。西洋医学の論理なら体の水分量の不足を主に議論して水の偏在化を議論することはない。しかし漢方薬はバランスの医学である。五苓散が利尿薬ではなくリスいやであるという薬学部の教授の昔の実験は???です。なぜなら陰虚の傾向がある糖尿病の患者さんに五苓散を処方すると必ず便秘になる。そんなにうまい具合に調節するような都合の良い薬は漢方薬にもない。西洋薬にないいよい味出しています。

舌診アトラス

患者さんにお見せする舌診アトラスを新たに購入しました。以前は鉄筋コンクリートでしたのでメデイカルユーコンの大きな舌診アトラスを壁に着けていました。今は軽量鉄骨なので壁にできるだけ掲示物をしないよう心がけています。今回購入したのは東洋学術出版の下敷きのようなタイプのものです。本屋さんには売ってないそうです、お取り寄せしました。診療に役立ててゆきたいと考えています。診察の時、患者さんご自身に手鏡で舌を見ていただいて説明しています。ユーコンの小さな本には異常の舌が少ないため東洋学術出版の方が優れています。切診の中で脈診は難しすぎる、腹診は眼科には合わないなじまない、おなかの病気以外にはいまいちである。おなかを触って方剤が決まることに違和感を持つ医師や薬剤師は多いと思う、特に薬剤の資格では体を買われない、だから鍼灸師になる人もいる。薬剤師不足の時代にもったいない、困ったなあ。そうなると舌診が一番良い。医歯薬出版から出ている神戸中医権のものは詳しい、患者さんに漢方薬だすなら問診以外に何か一つくらいしないとインチキと言われそうである。

漢方眼科

漢方眼科は難しい。だから漢方眼科では症例報告しかない。漢方眼科のまとまった報告はない、ダブルブラインド試験も行われていない。私に対して論文を書くようにお誘い下さるがなかなか忙しと断っている。このブログを書くのが忙しい。更に漢方薬の会社により保険適応が異なる。石決明やクコすら保険適応外です。コタロー漢方製薬の匙倶楽部もよいが混合診療という問題と黄芩がはいいているので間質性肺炎が発症した時医賠責の適応外になることが大きな壁です。眼科の処方はどちらかといえば漢方眼科独特の薬というのは少なく普通の漢方薬に引経薬を追加したりする程度です。五輪学説を参考にするのか?全身を見るか、めの状態を重視するかむずかしい。目の中に漢方薬を入れる引経薬が必要となります。漢方エキス製剤2剤の組み合わせでは難しい。網膜が10層からなるなんて想像できない時代の薬です。本当はDMEやARMDに対して抗VEGF抗体の代わりとなる薬が漢方薬であればよいのでしょうがそんなに効く漢方薬があれば怖い。硝子体に漢方薬が簡単に移行することは考えがたい。混合診療を認める流れは漢方薬の世界にははたしてプラスでしょうか、私はマイナスだと思います。漢方薬保険削除の第一歩になるのではないかと危惧いたします。漢方眼科に必要なのはEBMです、サプリメントに比べて乏しいのはEBMです。コタロー匙倶楽部でEBMができたらよいのになあ。

漢方内科

漢方内科っていいなあと思います。兵庫県北部へ行けば標榜可能でしょう。姫路にいる限り無理です。どこか過疎地で開業医が増えたらよいなあと持っているところへ行けば漢方専門医なら漢方内科標榜可能でしょう。一番兵庫県で医師会入会金が高いT市で内科でないが漢方内科を標榜している医師を知っています。臨床能力でもなく休日診療所の当直をどの診療科で出務するかです。先日薬剤師免許を持つ医師が漢方内科を標榜されているのを見つけました。私のところの漢方眼科や漢方アレルギー科は珍しい。本当はもっと標榜したいが一人3つという決まりがあります。京阪神に行けば新規開業では患者さんは一日10人程度だそうです。3から5年は赤字だそうです。いろいろ標榜したくなるのが分かります。風邪なんか漢方薬を服用すればすぐによくなります。私が休診にしたことがないのを見れば自明です。兵庫県でいえば西の方か北の方でしょう、眼科もないし。しかし、子供の教育が邪魔します。漢方内科っていいなあ。看板だしてなくても風邪、気管支喘息、冷え症、便秘、下痢、虚弱体質の改善、口渇、口内炎、じんましん、アトピー性皮膚炎など色々な方がお越しになります。眼科には指導という概念がない。眼科がなぜ衰退しているか?コンタクトレンズに依存していたことが原因と思われます。世の中は在宅や生活習慣病です。携帯型超音波装置です。

子供の心と漢方

第十四回日本小児漢方懇話会に参加することにしました。タイトルが気に入ったからです。子供の心と漢方薬です。発達障害や心身症おおいですね、眼科でも心因性視覚障害が多い今日この頃です。何度か小児漢方懇話会は参加しています。最近漢方薬をだせるだけくれとかよく言われますがそれは西洋薬の世界です。小泉改革のひずみです。薬局漢方なら月に2万円です。シダトレンも私の予想ではほとんどの人が続かない。2週間に一度来院して説明を聞く余裕が必要です。漢方も舌診や脈の変化を診ながら問診を加えたらもっと効く。子供さんでもおいしいといいのめる方が多い。逆に大人でもまず言って飲まない人が多い。錠剤カプセルは邪道かもしれない。葛根湯をずっと服用すれば胃が悪くなるのは当たり前です。一か月に一度来て西洋薬漢方薬一杯持ち帰る人にはまあまあ効いても無茶苦茶効くことはない。安物買いの銭失いやね。絶対一か月に一回とかいう人どうしようもない。薬をだせるだけっていう人は続かない。まず間違いない。10年間変わらぬタリオンを2週間に一回取りに行くあの気力がいる。薬だけで2時間待つとか発売後一年たたない薬でもないし無診療投薬しても2週間に一回来院を促すこれが大切なのでしょうか。

抗酸化ストレス

抗酸化ストレスは動脈硬化や眼科疾患でも用いられる用語です。酸化ストレスは活性酸素の酸化損傷力と生体内のそれを打ち消す抗酸化システムの抗酸化力の差を意味する。活性酸素とはミトコンドリアで消費した際に生じる不対電子を持った酵素です。非常に不安定で他の物質の電子を奪う力が強いとされています。アンチエイジングは以外にも眼科を中心に行われています。むかしから派の本数と寿命が関係するとされています。昔漢方の会で六味丸をどんどん服用すると老化を予防できる聞きました。をほとんどが自費診療になり消費税も所得税もぼったくりになるので保険診療の漢方薬の処方を行っている。抗加齢医学会に関心はあるが将来へき地医療は無理でも過疎地医療をしてみたいと思っているのでそれよりも何よりも保険診療です。予防接種も将来の僻地医療に必要と思っていましたが原価率が高く消費税を納めると何をしていることやらと思い在庫を置かないようにしている。小児肺炎球菌ワクチンプレベナーは納入費だけで1万円以上する。最近は高額ワクチンが増えすぎている。酸化ストレスは加齢性疾患とおおきく関係しています。3DGは血糖パラレル、MGは血糖パラレルに動かず、MGと3DGはglycemic spikeに関係しています。MGがROSを介してapotosisを誘導する。ARBは腎臓の糸球体病変を抑制する。血圧が同じならRASを抑制した方がアルブミン尿が減少する。TGFβの保険適応のマーカーはⅣ型コラーゲンです。昨日のオルメテック発売10周年記念講演会とても役立った。

明目湯

コタロー漢方に2つの明目湯があります。二つの明目湯は温清飲ベースの薬です。明目湯は黄連や黄笒が配合されているのが気になるところです。笒蓮は間質性肺炎の原因となる生薬の可能性があります。匙倶楽部には滋腎明目湯と洗肝明目湯さらに杞菊地黄丸の3つの眼科用方剤があります。滋腎明目湯は塾地黄と乾地黄の両方が配合されておりあたかも煎じ薬のようです。洗肝明目湯は薄荷と菊花で頭と目の熱を冷ます処方です。炎症に対し石膏を多く配合しているそうです。乳頭不耐症にも大丈夫です。温清飲は慢性炎症の薬として多用されます。私はあまり温清飲ベースの薬は好きではありません。洗肝明目湯は気持ちを静めて目がはっきり見えるようにする。「肝は目に開竅する。」と昔から言います。東洋医学では肝は肝臓という意味と自律神経の意味を含みます。抑肝散の肝は疳の虫の肝です。肝は神経です。自律神経は交感神経と副交感神経に分かれます。糖尿病でインスリンでコントロールできない患者さんについて相談を受けました、どうも自律神経障害ではないかとお話ししました。糖尿病性胃腸障害により経管栄養で同じカロリーが入っているはずであるのにまたランタスと速効型インスリンで血糖値が安定しない。これは苦しいなあ。知り合いの医師が糖尿病網膜症で目が見えないそうです。借金がやっとなくなるという段階だそうです。網膜症と糖尿病はあるところから別々の病気となります。抗VEGF抗体もよいが漢方薬もある。