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偏頭痛と生理痛

偏頭痛と生理痛がロキソニンで効く人は何も問題がありません。生理痛と生理時の月経痛は違う。アマ―ジは女性に効くとさかんにPRしています。月経周期に関連する偏頭痛発作は持続時間が長いそうです。PMSの様なら私なら漢方薬で駆瘀血薬を処方する。漢方薬は兵庫県では保険適応が二剤となっているのでもう一つは頭痛の漢方薬となります。月経前に悪化するなら瘀血特に気滞瘀血を考える。月経前は瘀血の塊です。特に便秘があれば速やかに便を出していしまうことです。ストレスで気滞に陥っている女性は漢方薬で気を巡らせることです。アロマエッセンスを用いるのもよいしお茶ですっきりするのもよい。月経前はイライラするものです、ストレスいっぱいです。今は共稼ぎ家庭が多い。仕事と家事の両立、ますますストレスが増える。トリプタンは一錠1000円する高価な薬です。ロキソプロフェンで有効ならロキソプロフェンでよい。トリプタンとNAIDSを併用することもよいです。しかし、薬価ベースで1000円あれば医療用漢方製剤で一杯できることがある。考えてみればせんじ薬で血腑逐瘀湯がよいような気がする。

混合診療

混合診療についてマスコミは大きく取り上げています。日本医師会は国民皆保険が崩れるというので混合診療には消極的です。コタロー漢方製薬の匙倶楽部にはいろいろ面白い製品がある。面白いとは医療用の保険適応がなかったつまりせんじ薬でしか使えなかった漢方薬が粉薬つまりエキス製剤として用いることができるようになった。漢方薬の保健外しはなかなか実現しません、4月の診療報酬改定ではうがい薬単独というのが保険適応外となった。いよいよ湿布や漢方薬へ影響が及ぶのかどうか?一箱が90包なので一日三回毎食前で服用すると丁度なくなる。在庫管理もラクチンという設定です。しかし結構高い。匙倶楽部の漢方薬は16000円するらしい。これからは抗がん剤あたりから混合診療の時代になってゆくのでしょう。漢方薬は中国の物価や人件費に関係なく薬価書いてのたびにどんどん値下がりしています。日本医師会の肝いりで導入された漢方エキス製剤は西洋薬と同様の臨床治験を行わないと新薬は発売されません。独特の匂いがありダブルブラインド試験はなかなか実施できません。誰でしょう?最近月間予定を毎日見ている。MRさんではないようです。

瘀血の患者さん

昨日から今日は月経に関係する漢方薬処方希望のの患者さんが三人お越しになりました。症状はとても似ている。月経前は微熱が出る、月経が終わるとスコーンと基礎体温が下がっていたのに最近は下がらなくなった。微熱が続くという内容です。産婦人科・内科・耳鼻科などそれぞれ気になる症状を主訴に診断を受けたがそんなん美奈屋と言われたそうです。みなさん
、微熱が続きしんどいそうです。月経周期は不規則であるそうです。どちらかといえば虚弱である。舌診では紫舌、舌下静脈の怒張蛇行、瘀点、瘀斑などがと虚証の舌つまり歯痕阪大、薄い、さらに滑である。みんな揃う人はいないがかなりそろっている。PMSなんでしょうか?おひとりは低用量ピルを服用していたこともあるしその時はよかったそうですが血栓ができたら怖いから漢方薬で治療したい。20歳代独身でした。おひとりは医療関係者で何でも私に相談いただける方でいっぱい相談受けた中の一つが月経前になるとヘルペスになる、ゾビラックス耐性になるのが怖い、そして同じように基礎体温の話でした。そして3人目は今回漢方薬は2回目の方です。珍しく校区内の方です。初回は気虚の中気下疳と瘀血をかんがえて処方していました。血瘀には二つある。塊を作る病態たとえば子宮内膜症や卵巣嚢腫、子宮筋腫もう一つはどろどろな血液が流れる病態です、つまり糖尿病や高血圧です。

第三期の関西系統中医学講座

第三期の関西系統中医学講座基礎理論・生薬方剤編が始まりました。相変わらず満席ですが東京での初回の14年前と違いかえってゆく人はいないだけ恵まれている、しかしどんどん一期ごとにメンバーが変わります。私はあきもせず仙頭先生の考えに共感していまだに通っている。14年前の東京のお茶の水スクエアから参加しているはひょっとして私だけかもしれない。東京では大学病院の歯科医の先生がずっと受講されていたが私は漢方薬は処方しないとおっしゃっていました。どんどん進化している系統中医学です。2年間ワンクールです。系統中医学のもの考え方だけを理解するためずーっと受講されていたようです。東京では御茶ノ水か飯田橋当たりの会場でした。しかし、朝6時に起床してバスで姫路まで行きましたが途中の姫路城は朝や夕よりも昼がきれいです。一番白く見えます。朝や夜はコントラストがついてきれいです、昼の白い姫路城が好きです。私のクリニックの患者さん折角1.0あったのにお城の改修工事に携わってっておられで0.1になってしまった。一回も受診されなかった。お城の中を走り回っていたが生活習慣病も運動がすべてではない。ストレスというみえないものもある。

抑肝散

抑肝散は認知症の漢方として脚光を浴びている。ただし保険適応の抑肝散は2社のみである。他のメーカーは抑肝散陳皮半夏である。漢方薬には生薬の薬味が多い方が作用がマイルドとの法則がある。一方、陳皮半夏は燥である。認知症は高齢者の病気である、高齢者は体がつまり素体が乾いている。そこで抑肝散と抑肝散陳皮半夏の使い分けに悩むわけである。陳皮・半夏を燥性を増すと考えるが陳皮・半夏を下降性のベクトルを増す二味の薬徴ととらえるとよいかもしれません。陳皮半夏は胃薬である。胃は燥を好む、脾は湿をにくむと申します。例えば鏡面舌であっても全身が燥性かどうかは分からない。どんな文献を調べても抑肝散と抑肝散陳皮半夏の使用について私はまだ納得がいかない。潤すと降りるとか温まると上がるとか言いますが必ずしもそうとは限らない。抑肝散は気と血の薬である。同じ下向きでも沢瀉・茯苓というのと陳皮・半夏では意味が異なる。沢瀉・茯苓は下焦の話です。陳皮・半夏は中焦の話です。いろいろ調べましたが抑肝散と抑肝散陳皮半夏の使い分けは分からない。

漢方研究

漢方研究は以前私が投稿したこともある雑誌です。コタロー漢方製薬が漢方研究を発行しています。漢方研究の2014の4月から5月号に三浦於菟先生たちの抑肝散陳皮半夏座談会という座談会形式の記事が掲載されている。その昔わたくしは、三浦先生には一度東京千駄木の日本医科大学東洋医学科に地下に外来の見学に行ったことがある。なぜ東洋医学科であるか?看護師さんと鍼灸師さんそして毎週水曜日に診察を見学に通った元鐘紡記念病院にいた医師の方が勤務しておられました。日本医大は今はシダトレンの治験で有名ですがちょっと前は救急救命センターその前は丸山ワクチンで有名でした。日本医科大学は姫路に付属高校があるT大付属姫路がある加減でT大の文系学部のある板橋区とはちかい。だから幾度か日本医大に患者さんを紹介したこともある。そして自らもお金を払ってみていただきました、日本医科大学は特定機能病院ですので紹介状持参しておらず5000円余分なお金を払った。8月15日の休診日の暇な日でした。さすが大学病院でも人はまばらだった。近くの蕎麦屋でお昼におそばをごちそうになった。今日の午後患者さんに質問されました、珍しく「漢方何処で勉強したん」東京や大阪とお答えいたしました。兵庫県西部の漢方のレベルはとても低い。逆に東部はレベルが高い。ところでうちにお越しの患者さん私の携帯電話がおかしい。今日来た業者さんに聞いたがよくわかりません。来週お越しの説は携帯電話をみてください。AUショップにいくまがない。忙しい。また役員が当たってしまった。そのうち漢方の講演やらされそうです。抑肝散と抑肝散陳皮半夏については次回となりました。

首が凝る

姫路城が見えるようになってきました、本当に白いです。首が来るという女性がすでに漢方薬を服用中の夫に連れられて受診されました。首から肩にかけて触ると岩の様だった。漢方薬をご主人が飲まれて気に入っていただき受診されました。頭まで痛い、BPPVによるめまいも持っている。そりゃ肩の凝り方が尋常ではありません。私のマッサージではびくともせず針をお勧めしました。漢方薬は問診票を中心に処方した。サフランも追加した。サフランは番紅花といいます。貴重品です。活血作用と不眠に対して寝る前だけお茶にして服用してもらいます。そこから念のために視力検査をしてみた。なんと左右で3Dの差がある。目の前のレンズ12枚分の差が左右であるんです。妥当ならハードコンタクトレンズが肩こりの一番の薬です。漢方では横のこりは柴胡、首こりは葛根湯と言います。しかしこの人は地図状舌でした。脾胃の部位に剥苔を認めました。葛根湯を使会う前にもっと良い薬があるとかんがえました。H2blockerのアシノンがすでに入っていたので考えたが麻黄のはいらぬ処方を選びました。ホンマはコンタクトだけど以前ソフトで近くが見えず困ったそうっだ。50代後半の女性遠近両用ソフトも無理だろうなあと思ってコンタクトは無理には進めなかった。

卵巣嚢腫と子宮筋腫

最近卵巣嚢腫や子宮筋腫さらに子宮内膜症の漢方治療を希望される方は多い。漢方で小さくなるならそれに越したことはない。今日もおひとりお越しになった。原則血瘀と考える。舌診では瘀点・瘀斑、紫舌、舌下静脈の怒張と瘀血の所見はいろいろあります。更に瘀血顔とか瘀血足とかいうのもある。ひどくなるとVARIXになります。私は産婦人科漢方は主に遼寧中医学院で学びました。遼寧で一緒に学んだのが東京医科歯大学のBT先生です。毎日図書館で勉強され生活のため漢方薬局でアルバイトして生計を立てていたそうです。ホルモン剤には血栓リスクがある。血瘀とは中医学の用語です。日本漢方では瘀血と言います。血瘀には大きく分けて腫瘍つまりできものの意味とドロドロの血液のふたつがあります。糖尿病も婦人科疾患も血瘀なんです。女性を診たら妊娠を考えろは西洋医学の世界です。東洋医学では女性を診たら血瘀を疑います。しかし、今日の患者さん舌診で冷え、足も冬にしもやけができるつまり冷え、いわゆる寒凝瘀血の状態でした。朝調子が悪いというのもヒントにしてまずは効く漢方を処方しました、一週間後どうなっているでしょうか。瘀血でも血瘀でもどちらでもよい。気を巡らせるとか冷やすつまり清熱涼血とかいろいろあります。何かをかえなければならない。

鼻出血と鼻噴霧ステロイド

鼻墳霧ステロイドの副作用の一つに鼻出血が記載しいます。なぜ鼻噴霧ステロイドで鼻血が出るか考えたことはありますか。先日、鼻出血にすごく効く漢方薬があるって聞いたと電話があり患者さんが御来院いただきました。子供でも飲める漢方薬です。西洋薬でもクラバモックスやクラリスはイチゴ味だが子供にとっては苦みのみが残る。大人にとっては一気に服薬するので苦みはあまり感じない。アレロック顆粒やザイザルシロップは砂糖の甘味だけです。鼻墳霧ステロイドでなぜ副作用として鼻血が挙げられているか六つ考えられます。一つ目はノズルで鼻を衝く、二つ目はステロイドにより鼻の粘膜が脆弱になる。三つ目は鼻水の噛みすぎです。もっとあるかもしれません。最近小児に対してICSが身長を伸ばすことを抑制するかもしれないとの報告がありました。ICSを飲み込むと3パーセントが吸収されるそうです。鼻噴霧ステロイドはなぜ成長抑制を起こさないか?わからないのはそこからです。ミケラン点眼液を点眼すると一時間後には血液中の濃度が内服したのと同じになります。たかが点眼液されど点眼液です。

婦人科と東洋医学

漢方で何とかしてほしいという方は圧倒的に女性です。男性も根性ある人はパラパラおられます。婦人科疾患の中医学での用語をまとめて学びました。ホルモン療法中の基礎体温はあてにならないそうです。自然周期は28日の前後3日だそうです。卵胞期つまり低温期は14日の前後4日が望ましいそうです。黄体期つまり高温期は14日で16日を超えない。当たり前のことばかりですが逆に10日前後は陽気不足だそうです。排卵期・月経期は肝の疏泄作用が大切だそうです。排卵と月経の問題は肝気鬱滞が多いそうです。胞宮瘀阻は血瘀のことです。子宮筋腫、卵巣嚢腫、子宮・卵巣の癒着・掻破等の手術に関することは胞宮悪阻だそうです。月経痛は前半に集中、激痛、黒い血塊の程度が増せば胞宮瘀阻の程度が増す。一人出産したら胞宮瘀阻は改善することが多いそうです。月経周期が長すぎるのは気血両虚、腎虚、脾気虚など、短いのは陰虚の虚熱、実熱が多いそうです。月経過多も胞宮瘀阻に多いそうです、月経過小は気血両虚肝腎陰虚、腎精不足等の虚証です。