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関西系統中医学講座

約10年以上前に東京のお茶の水スクエアで系統中医学講座は第一回の産声をあげました。超満員で多くの医師薬剤師があふれて帰って行った、そして今関西でも系統中医学講座が行われています。昨日は今期の終講式でした。天王補心丹と滋陰降火湯にても似ていないと思っていましたが仙頭正四郎先生が漢方を始められた1990年ごろ不眠症で何を処方しても効かないという患者さんに出会ったそうです。そこで心陰虚を考え滋陰降火湯を天王補心丹の代わりに使ったら著効したそうです、そこから系統中医学は独自の発展を遂げたそうです。診察していると先生は手帳見ながら漢方薬を出さないねと言われます。東洋医学会の専門医試験の時構成生薬の問題が出るのほとんどすべての方剤の構成生薬を覚えました。今でも代替は覚えています。手帳に書いてある病名は漢方薬の場合はあてにならない。漢方薬の手帳は日本漢方の一部の流派の薬の使い方が記載してあるだけです。手帳見ながらでは効かない漢方と亡くなられた東北の某O先生。滋陰降火湯は本来肺腎陰虚の薬です。心陰虚の天王補心丹は保険適応がない。陰を補う漢方エキス製剤は少ない。今日は朝から200件のアクセス何が起こったんでしょう?ブレイクしています。

湯がつく漢方薬

インフルエンザが大変はやっています、インフルエンザに麻黄湯のEBMはかなりあります。麻黄湯は麻黄、桂皮、杏仁、甘草がはいっています。然し一部では桂皮は体表と脳みそをつないでいるから脳炎リスクを上げるのではないかと言われています、つまり皮膚は肺と脳髄は腎でそのふたつををつないでいる、湯がつく漢方薬はさ湯にといて服用するとよいとよくいいいますがまずくて余計飲めない人も多いと思います。漢方エキス製剤は上澄みはふけい剤だから服用しなくてよいとされます。生半夏茯苓湯のようにつわりに使うものは冷服することになっています。原則はあったかいものを飲みます。温服です。最低でも常温とされています散がつく漢方は湯に溶かす必要ありません。散がつく漢方薬の代表は利水薬の五苓散です。こどもの嘔吐に対して注腸するくらいです。冬は冷えているの温めるとよいことが多い。スーグラは浸透圧利尿がかかります。夏の脱水が心配です。6剤のトップを切って発売されるスーグラは尿路感染とか真夏の脱水とかわからないことが多いありますがHbA1Cが1下がるのは魅力的です。

虚弱と漢方

虚弱体質の便秘でお困りの方に漢方薬は貴重な存在です。子供や老人の虚弱体質の便秘にはセンノサイドが本当に必要であるか見極めなければならない。虚弱の中でも気虚便秘というタイプの便秘には補気薬を用いることによりセンノサイドを持ちなくても便秘を解消することがある。飴糖がはいつているものがよい。漢方エキス製剤でNO1に売れているものも飴糖が入っています。飴糖とは水あめのことです。生薬が高くなり逆ザヤとなっています。保険で一か月欲しいといわれたらこらえてくれ思うと漢方の講演会で話が出ていました。ウチダのコウイMはずーっと前から逆ザヤでした。そういわれるといつの間にか処方をやめてしまいました。ウチダのコウイMはいろいろなエキス製剤に加えていました。うるち米で作られていました。コウイMha個10グラム1点では逆ザヤになるのも仕方ない。気虚便秘はコウイMはとても便利でした。更に気虚の中で中気下疳なら補中益気湯、純粋に気虚なら六君子湯も有効です。人参や黄耆で補気します。潤すなら人参、気をさげる利水するなら黄耆です。アトピーなら黄耆です。

N陳皮配合抑肝散加陳皮半夏

N陳皮配合抑肝散加陳皮半夏の講演を聞きました。抑肝散加陳皮半夏は日本で作られた漢方薬です。N陳皮は日本薬局方の規格に適合しており更に精油成分が多く柑橘系の香りがアロマにも期待されています。N陳皮の主成分はノビレチンといいます。N陳皮には動物実験レベルで認知症の周辺症状ではなく記憶障害改善作用が期待されています。ノビレチンの主成分はPMFです。陳皮はかんきつ類の皮を干して乾かしたものです。N陳皮は認知症の周辺症状にEBMが豊富な抑肝散に陳皮半夏を加えた抑肝散陳皮半夏が認知症の根本治療になるかもしれないというはななしです。陳皮半夏は六君子湯にも入っているし色々な処方に陳皮は入っています。認知症の講演会に先日行きましたが私は抑肝散は使いません向精神薬ですとおっしゃっていました。N陳皮配合の抑肝散陳皮半夏には認知症の中核症状が改善することが期待されている。コリンエステラーゼ阻害薬とNMDA受容体拮抗薬の併用が現在の認知症中核症状の治療の限界です。そこに抑肝散加陳皮半夏は入り込めるのでしょうか。

CMソング

CMソングからヒットすることは多い。子供の人権問題からテレビを見なくなって4年半になります。西田敏行さんが肺炎球菌ニューモバックスのCMをしていると聞いてもよくわかりません。小林亜星さんのCMソングを集めたCDを購入しました。更に日立のこの木なんの木という聞きなれたシングルCDを購入した。子供が公文式の英語の教材を聞くE-MASTERで繰り返し聴いている。世代の違いでしょうか?後は積水ハウスの歌も息が長い。今は2パターンの歌が流れています。昔、尼崎ボートレスのコマーシャルでかかっていた曲は広い河の岸辺でした。素敵なCDを見つけました。CDはAMAZONかヨドバシやビックカメラで購入します。ituneで子供はipodに取り込んでいる。この広い河の岸辺がNHKの朝の番組でいま注目されているそうですね。
NHKの力は大きい、マスコミの力は大きい。しかし医療の番組で話している内容の7割はEBMがないそうです。驚きです。ためしてガッテンが医師の間でやり玉にあがります。NHKの力って本当に大きいと思います。

加味帰脾湯

最近1番多い処方は加味帰脾湯です。仙頭先生も補中益気湯よりも帰脾湯や加味帰脾湯がお勧めです。。K社なら錠剤もある。別にどこの会社でもよい。しかし最近DVDやお屠蘇を配布しなくなった漢方メーカーがある。公正取引委員化の指導とT社が言ってました。この会社の漢方薬は使わないようにするかどうか迷ってます。各社DVDやお屠蘇を配布する習慣が漢方薬メーカーにはある。加味帰脾湯は十全大補湯、人参養栄湯に並び気血双補のくすりです。加味は何を加味しているか?加味帰脾湯の構成生薬はは帰脾湯に柴胡と山梔子です。私の両目のめばちこが抗菌目薬無効で加味帰脾湯で治った。めばちこできるということは抵抗力が落ちているということを表します。めばちこは目がコロコロして人生2回目です。以前元旦から2日まで48時間当直を350床の病院でしたときかかりました。当時はタリビット点眼液しかなかった。夜は外科の医師もいなくなり私一人心細かった。そのあと阪神大震災が起こりました。震災からひと月後の日曜日入院中の方が無理心中をされ病室で首を吊りられました。マスコミに震災がらみの心中として一斉に翌日の朝刊に報道されました。夜はマスコミに病院の中を追い回されました。当直医で死亡確認した私のコメントがほしいというのです。外科の先生もいたが眼科の私が内科当直でした。日本眼科学会も外保連から内保連に変わりました。手術しない眼科は生き残れないとの考えです。物を言えるのは内科である考えによるものだそうです。もうすぐ当直明け姫路に帰れます。当直は筋書きのないドラマです。

柴胡桂枝乾姜湯

柴胡桂枝乾姜湯は難しい処方です。柴胡桂枝乾姜湯は日本漢方では腹診ひとつで簡単に処方できます。しかし中医学的には大変難しい処方です。関口由紀先生が先日姫路に来られた時腹診した日は柴胡桂枝乾姜湯が多く腹診をとばすと柴胡桂枝乾姜湯はないと個人的に質問したらいわれてました。柴胡桂枝乾姜湯は小柴胡湯から人参、生姜、大棗、半夏を抜き乾姜、桂皮、カロ根と牡蠣が入っています。火神派といわれる流派に詳しい河田佳代子先生がお使いになっておられると聞き見直しています。劉先生の傷寒論解説の書物では胆熱脾寒、気化不利、津液不滋に用いるとされています。やはり難しい処方です。やはり私には使いこなせない。少陽の和解と脾寒に用いるといわれたら少しわかった気がします。やはりわからない処方です。河田先生に講演会で質問しました。小金井信宏先生がクラシエ薬品の協力でお書きになった火神派の入門書2冊読んでも柴胡桂枝乾姜湯は書いてない。柴胡桂枝乾姜湯の中医学的用い方の文献誰かこのブログを読んでいるMRさんないでしょうか?あればもってきてください。水熱互結と脾虚そして膈が作動しない気があがったままの状態に用いるとコタローさんの講演会で河田先生は言われました。

メイラックスとソラナックス

メイラックスもソラナックスもベンゾジアゼピン系の向精神薬つまり睡眠薬です。日本はベンゾジアゼピン使用量ダントツ世界一です。28日ベンゾジアゼピン系の向精神薬は連用するとぬけだせなくなるといわれています。メイラックスは半減期が100時間以上の超長い薬です。最近なぜか?メイラクックスとソラナックスを服用中の方が漢方薬で減量したいとお越しになります。ソラナックスは頓服メイラックスは毎日処方されています。スギ花粉の減感作療法でも記載しましたが患者さん急ぎすぎです。三年間皮下注射に通うのは大変な根性が要ります。皮下注なら痛みを伴うしショックのリスクを伴いますが舌下減感作療法は普通の薬並みのリスクとされています。漢方薬にはそれだけのEBMがありません。西洋薬で副作用で苦しまれる方もおられますが漢方薬は臨床治験をしていません。武見太郎さんの力で薬価収載されました。EBMと言われたら弱い。だから漢方最大手の会社は大病院でEBMづくりに帆走しています。漢方薬はビタミン剤や湿布とともに薬価から削除されると何回も叫ばれてきました。先ほども息子の薬だけ欲しいと来られてお断りしました。保険医師停止5年の処分は重い。なぜ厚生局は国民に無診療投薬についてもっとアピールしないのでしょう?不思議です。EBMがない状態でベンゾジアゼピンを漢方薬単独に置き換えるには時間が必要です。

スギ花粉症の舌下免疫療法

日本でもスギ花粉の舌下免疫療法が始まります。舌下免疫療法はお隣韓国の方が進んでいるようです来年6月あたりには皮下注射からパンにしゅませる舌下免疫療法に治療に変わります。減感作療法は花粉症の根本治療です。花粉症が飛散を終えてから免疫療法は始めるものです。皮下注射の減感作療法ではアメリカで40年で46人の死者が出ています。アナフィラキシーショックは200万分の一です。15歳以下でのデータがよい結果だそうです。漢方薬の論文を何か投稿してくだいさいよとかよく言われますが最近書いたのは分担の本一冊限りです。兵庫県保険医協会の新聞の依頼も来ている。妻は妻で子供に勉強を教えろという。家で毎日WEBでの勉強が可能です。しかも患者さんがお気に入りに入れてくださってるからブログをノート代わりに勉強したことを記載しないといけない。しかし何でも検索すれば私のブログがでてくるものです。検索キーワードを一覧にしてみることができるが面白い。とくに月はじめはりせっとされるのでおもしろい。どんどん検索件数が増えています。どんどん患者さんは減っています。姫路も2件ほどブレイクしている眼科ができて大きく変わっています。アジアメデイカルコンタクトレンズセミナーで姫路の眼科勢力が変わったという話を兵庫県の重鎮の眼科医としました。お子さんは二人とも眼科以外の医師だそうです。一人は循環器内科だそうです。眼科に将来はない。私も眼科以外で生きているようなものです。もうすぐスギ花粉症の人が待ちに待ったスギ花粉症の舌下免疫療法が始まります。そしてスギ花粉の舌下免疫療法の講習が始まっています。どこでもおうけられるわけではなく講習会を受講した者の医療機関だけが処方できるそうです。おかげで眼科はゆっくりAA2や実用視力さらには視野検査ではAP7000とFDTさらにHFAを楽しめます。子供の予防接種は2人または3人がかりです。今週末はスギ花粉の舌下免疫療法と最後の秋のアレルギー学会で30日の土曜日は朝10時まで診察して東京のホテルニューオオタニへ行きます。当日最終の東京発のぞみで帰ってくる予定です。姫路市眼科医会総会は欠席です。

第63回アレルギー学会秋季学術大会

アレルギー学会専門医も更新には春と秋にあるアレルギー学会に5年間で3回参加しないといけません。眼科専門医でアレルギー学会専門医を有する医師は全国で約20人しかいませんその一人が私なんですよ。専門医認定機構が要求しているアレルギー学会専門医は自分の基盤診療科は重症も対応するその他の基盤診療科のアレルギー疾患は中等症および合併として治療を実施できる。非専門医師に対しては知識としてコンサルテーションすることができるレベルにあると記載されています。アメリカ型のアレルギー専門医の養成をいかにするかがアレルギー学会船も医に期待されています。急に5年間で春か秋に3回参加すればよいものが空きも春も最低一回は参加しないといけなくなったから休診にしてアレルギー学会に参加することになった。すでに春は3回参加していたのになあ。まあスギ花粉症の舌下免疫療法の講習会があるからインフルエンザの予防接種にお越しの方にはご迷惑をおかけしますけど来年6月位にはスギ花粉症の舌下免疫療法がおこなわれるでしょうから仕方がない。学会費17000円と講習会が3000円、交通費が約3万円宿泊は迷っています。専門医を維持しても診療報酬に反映されません。最終でも帰ってきて子供の勉強しごかないと妻に怒られそうです。