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番紅花

番紅花は何のことかわかりますか?紅花は山崎あたりに行けばよく打ってます。番紅花はサフランです。サフランって保険適応があります。スーパーで見ると料理用のサフランって異常に高い。コップに熱いお湯に溶かして5分置きます。赤い液が漏れてきます。上澄み液だけをおのみ下さい。かすは捨てていいんです。初めて私が服用した時何となく落ち着きクラシック音楽を聴いているような気分になりました。サフランはおしべの花柱を用います。活血通経絡・安心作用を有しています。つまり心が落ち着く働きと血液サラサラの効果があります。つまり不眠や月経異常など女性の方に多く用いています。妊婦さんは流産の恐れがありますので避けてください。

当帰芍薬散

当帰芍薬散は安胎薬です。漢方薬は安全だと思っておられませんか。当帰芍薬散は漢方薬で私自身胃が荒れた経験がありますし妻も荒れたことがあります。虚弱な女性は結構当帰芍薬散で胃が荒れて飲めません。最近は注意して処方するのでそんなことはなくなりました。特に四物湯に含まれる成分はよく荒れます。当帰芍薬散って四物湯とご冷遺産を混合した方位を有しています。四物湯の生薬の一つである当帰は漢文で読むと「まさに帰るべし」子供ができない女性は里に返されたと聞きました。そうならないために用いる生薬が当帰です。要するに子供をさずからないのは女性に全責任を押し付けた時代があったようです。考えてみれば男の子を授かるにはY染色体が必要です。これは男性が有する遺伝子です。色覚異常が男の子に圧倒的に多いことも同じ原理です。当帰芍薬散は安胎薬とされています。妊娠しても飲み続けるように言われる方もいますが楊敏先生の講義を東京で聞いたとき女性の薬剤師さんが「妊娠してありがとうございました。」と言われた後に飲む漢方薬は何がよいかと質問されました.しかし、楊敏先生は何かあるといけないから一切の薬をやめると自身のポリシーをお話しされていました。特に寫下剤や駆瘀血剤は堕胎作用があるから絶対に妊娠が分かれば即やめることを旨とします。当帰は胃が荒れる。どうしたら防げるか?酒と一緒に飲むとよいと聞いたことがある。更には日本漢方では人参湯と一緒に飲むとよいと聞きました。なぜ四物湯から川芎を抜いているか?それは活血化瘀作用があり流産するからです。以上徒然なるままに何の資料も見ずに書いたので間違いがあるかもしれません

周辺症状ってなんですか

クリニックに頂いた電話はレーザーしてたりして手が離せないとき以外は自分で出ます。ちょっとお伺いしますが周辺症状ってなんのことですか?周辺症状って抑肝散ですか?そうです。周辺症状とは認知症の物忘れそのものではなく異常行動つまり幻覚、妄想、不安、徘徊などをさします。更には興奮状態なども含め8割とか高率に見られるそうです。BPSDって略します。というとよくわかりましたありがとうございますと言って電話は切れた。無料相談所ではないんだけど。抑肝散は2つの会社しか医療用漢方製剤を発売していません。抑肝散加陳皮半夏ならいろいろの会社が発売しています。陳皮と半夏は一つは胃薬の役目があります。性質としては燥性を示します。脾を乾かせるとともに脾気をめぐらせます。昔から系統中医学講座の中で仙頭征四郎先生は陳皮半夏が入った方が使いやすいといわれます。私が分からないのは生薬の数が多いほどマイルドな薬になることそして認知症になるようなご老人が燥性の陳皮半夏を加えるのがよいのか悪いのか?老人はしわだらけつまり乾いています。抑肝散がよいのか抑肝散陳皮半夏がよいのか?どちらがやさしいのでしょう。

麻黄と石膏

麻黄と石膏は多くの処方で用いられています。中国語の書籍を昔はよく読みました。最近は眼科の検査を自分でするため学習量が不足しています。なんと十年以上前には水曜日の午後はみゆき通りの駅前留学ノバで中国語を学んでいました。そしてノバをやめた後は七田チャイルドアカデミーで幼児教育を見学していました。七田は受験に役立たない。公文の方が役立つような気がします。理科や社会の歌を今うちの子たちは歌わされています。広い中国ですから中国語は発音が難しい。しかし漢方の書籍をよむのは漢字さえつまり略字さえわかればよい。結構中国語の中医学の眼科の書籍を読み漁りました。その中で有名なのは焦樹徳先生の用薬心得十講でした。この書物は東京で行われていた仙頭正四郎先生の系統中医学の中でのお勧めでした。最初の生薬は麻黄からはじまります。その中で麻黄と石膏は併せて用いると消炎効果が期待できます。例えば麻杏甘石湯ならアレルギー性炎症である喘息です。小青竜湯に麻杏甘石湯を加えて小青龍湯加杏仁石膏の方位を持ちます。石膏については名古屋市立大学の牧野先生の講演と研究は素晴らしいと思います。マオウと石膏には3対1が一つのポイントです。しかし3対1は傷寒論の世界です。温病学は石膏の比率をもっと増やせばよいのです。

ひねショウガ

みなさんん「ひねショウガ」ってわかりますか?漢方薬の世界ではあたりまえのように使っています。一般にはひねショウガという商品はありません。八百屋さんではひねショウガという名前で売ってませんよね。先日葛根湯を飲んだらいがあれるという人がおられました。葛根湯には麻黄が入っています。だから胃があれるんです。麻黄がもともとその人に不足する気を体の外へ引っ張り出すため胃気が障害されます。胃気と脾気はどう違うか。表裏ですが胃気は下向きのベクトル、脾気は上向きのベクトルを持ちます。大棗と生姜で胃と脾のバランスをとっています。葛根湯で胃があれる人は桂枝湯にひねショウガを入れて飲んだらよいですよとお伝えしたところひねショウガってなんですか?とご質問をいただきました。中国ではショウガといえば生のひねショウガです。日本でも八百屋のひねショウガが生姜でしたが薬局方で乾燥させたものになりました。日本の漢方のショウガは乾燥させているので乾生姜ということもある。生のショウガはジンゲロールやショウガオールを含んでいますがチューブのショウガは揮発成分が飛んでいるので効果が少ないとされています。発汗作用や胃腸に良いのです。桂枝湯は麻黄が入っていないのでショウガを加えることやおかゆを一緒にとることで発汗を助けます。乾姜というのもあります。大建中湯や人参湯に含まれています。体を温めるには乾姜です。蒸した後乾燥させたものが乾姜です。脾胃に働き体があったまります。

貧血と漢方薬

貧血は漢方医学的には気血両虚です。単なる血虚ではありません。なぜか?貧血はラボデータから見ると数の異常です。然し赤血球は血管の中を走っています。血管からはみ出した赤血球は何の役にも立ちません。血管からはみ出したら単なる瘀血或いは血瘀です。貧血にもいろいろな貧血があります。女性の患者さんが圧倒的に私のクリニックは多い。つまりまだ月経があるということになります。そして小児の患者さんは圧倒的に少ない。小児でもアトピーや喘息の方が漢方を求めてこられます。しかしそんな方に限ってて何かある。一番多いのはニュースステイションで久米宏とアトピーの会がステロイドバッシングした。その残党のようながいまだにおられます。体ががりがりで聞けば卵白の入っていないパンをとったりマクロバイオテクスに凝り固まっていおる人もいる。さて貧血は漢方薬の世界では気血両虚です。血小板を増やすのに黄耆を大量に30グラム煎じるのを見たことがありますが貧血は赤血球をふやしそして血管の中を動かすことが貧血の治療です。鉄剤を補充するので血だけ補充するように思うのは少し違いますよ。鉄を吸収することが必要です。そのためには脾気の補充が必要です。

瘀血

瘀血はおけつと読みます。瘀血とは血の流れの悪いことです。中医学では血瘀といいます。子宮筋腫のような塊は瘀血です。知り合いの女医さんが西川君舌診てよというからいうから見せていただきました。瘀点があります。紫色の小さな点です。瘀血がこの先生にはあります。先生はお子さん三人のお母さんでもあります。後は舌が出せない。これは気虚の所見と考えました。そして西洋医学的には貧血と高脂血症があるそうです。ご自分では十全大補湯を飲みたいがあってるかどうかというのが相談の趣旨でした。補気の四君子湯と補血の四物湯に桂皮と黄耆が入ってます。これでもよいがおけつに対する配慮がありません。ちょっと違うなあと思ったけど相手は有資格者どうしよう。なんかホルモン剤も飲んでいるそうだ。漢方薬の考えからすると瘀血にホルモン剤はあかんやろうと思ったがなんてせつめいしたらよいか?研究会の休憩時間にそんなこと言われてもこちらもコーヒー飲みたいしそれでいいんじゃない取りあえずと言ってお別れしました。恐ろしいほど口から舌が出せません。ピルでもそうですが血栓の原因になります。温経湯加なんかで月経のサイクルを調整したらよいのになあと今考えています。巡らせることは非常に大切です。医療従事者は手帳で処方しすぎる。逆に私の処方は手帳を使わないからみんなびっくりする。

麻黄の入った処方

漢方教えてくださいと駅で顔見知りの薬剤師さんに聞かれました。普段は企業秘密とブログには書きません。なぜか私で分かることならどうぞと言ってしまったので書きます。主訴は肩凝って頭が痛く元気がない。どうしたらよいか。という質問です。麻黄の入った処方をお勧めしました。麻黄のはいった処方で胃があれるといいますが大丈夫ですか?一包や二包なら大丈夫でしょうとお伝えしました。効かすなら麻黄湯なぜなら薬味が少ないこと生薬の種類が少ないため切れ味がシャープなことです。安全策なら葛根湯とお答えしました。大棗と生姜の脾や胃に対する配慮があり薬味が多く胃には優しい処方です。又、一番麻黄が多い処方はご存知でしょうか。越婢加朮湯です。これは適応外ですが花粉症に使うと劇的に効く場合があります。麻黄の量が処方により違います。麻黄は石膏と組み合わせると消炎効果があります。アレルギー性鼻炎の鼻水を止めます。麻黄と桂皮を組み合わせると発汗を助けます。いずれにしても風邪薬でドーピングにひつかかるのは麻黄の入った処方です。麻黄は興奮させるので不眠・動悸等が起こります。

漢方薬の粉が飲めない

漢方薬の粉が飲めない方が特に小学生で多くおられます。カプセルでお母さんが詰めるのも一つの手段です。龍角散のゼリーもあります。便秘などではちょうど程よく大便が出ることが求められます。どうしても錠剤では便通コントロールはしにくい。シェア80パーセントの会社とその他の会社で生薬の産地が違う。錠剤もカプセルもパワーは落ちる、しかし服用してなんぼのものです。湯に溶かして飲みなさいという人もいます。かえって飲めないという方も多いのでありませんか?カプセルや錠剤といっても27錠とか18錠とか世間の方が思っている或いは望んでいる錠剤やカプセルと異なる。自分でオブラートやカプセルに詰める人もいる。漢方はアロマであるという人がおりこれは邪道であるとされています。この蒸し暑い気候を乗り切るのに点滴もよい。点滴しながらグーグー寝ている人がうらやましい。しかし、漢方薬で口が渇きにいくくなるのもよい。水を多く摂取すると胃腸に負担がかかる。胃熱をとる漢方薬がよいように思います。日本東洋医学会漢方専門医早くも100ポイントゲットいたしました。いつまで東洋医学会漢方専門医が続くかなあ。

祛風湿

祛風湿とは漢方の用語です。例えば関節リウマチは風湿と風寒がくっついた風寒湿邪や風熱と風湿がくっついた風熱湿が原因です。風邪は西洋医学ではかぜですが東洋医学ではふうじゃと読みます。ふうじゃは単独では存在せず寒か熱とひっつきます。かぜをひくとは「ふうじゃ」がからだに侵入することです。傷寒の邪は太陽病期には首から、温病の邪は衛分ではのどから侵入します。のどが痛くなるのは温病の邪の侵入の可能性があります。だから葛根湯加桔梗石膏という組み合わせや荊芥連翹湯加桔梗石膏という組み合わせができます。梅雨明けしましたが湿邪がひどい状態です。温病ではいまは湿熱がひどい状態です。漢方エキス製剤では湿熱といえば茵蔯蒿の入った処方を思い出します。何せ毎日この暑さです。みんなばてばてです。明日から期末考査ですがさっぱり勉強しませんわが子です。化学式ではアンモ二アもアンモニウムイオンも同じです。人の不幸で生きる医師という人種はきっと患者さんが増えます。世の中湿邪と熱邪でやられていきそうです。コーラーは弱めで節電を心がけますが患者さんは診察時間短いのまたとくに歩いてきて汗をかくかんじゃさんはにぎやかです。こちらがクーラーの寒邪でクーラー病になりそうです。今日も暑い何でも熱中症と診断しそうです。