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呉茱萸

呉茱萸はごしゅゆと読みます。小さなミカンのようなものです。呉茱萸は不思議な存在です。呉茱萸は温めるのに気の巡りは下向きです。温める薬は気を上向きベクトルに誘導することがあたりまえです。生薬のお話はかなり空想的です。下の方が冷えて上の方に虚熱がある状態です。頭痛や肩こりで足が冷えて顔はカッカする人にかなり当たります。まずい呉茱萸湯。しかもジュンコウのエキス製剤を使っているからおいしくない。呉茱萸湯、当帰四逆加呉茱萸生姜湯、温経湯、11味入っているが九味檳榔湯には呉茱萸が入っている。片頭痛に呉茱萸湯というキャッチコピーがないのは冷えに配慮することが必要な処方だからです。呉茱萸湯に比べて九味檳榔湯の呉茱萸は飲めない人が少ないと仙頭先生がおっしゃっていました。ジュンコウの呉茱萸湯はトウモロコシでんぷん入りです。賦形剤が乳糖ではありません。片頭痛とかしもやけなど足は冷えるが上の方つまり顔面で大騒ぎの状態に良いようです。陽虚で熱が上浮した状態で脾胃や肝の冷えた状態に使います。もともとの実熱に使うとのめない生薬です。

不登校の漢方薬

漢方薬の講演会で基幹病院の小児科医が葛根湯処方で学校に行けるようになったお子さんがいると語ってた。私も少ないながら学校へ漢方薬で行けるようになった体験をしている。これもひとえに三河湾漢方セミナーや小児漢方懇話会で学んだ知識が有効です。本来は眼科さらにはアレルギーなので漢方薬の人に長時間使うと患者さんが怒る。今年も小児漢方懇話会に参加するつもりです。同じ時に眼科医会の眼科生涯教育講座が有楽町のビックカメラの上で開催される。小児漢方懇話会フォーラムは丸善の上で行われる。歩いて移動できる。早速参加申し込みしました。名札をご用意くださるそうです。漢方薬で治療してくださいといろいろな病気の方が来られる。線維筋痛症の方のリリカが不要になったのがびっくりです。関節リウマチはMTXの世界なので漢方薬では弱い。しかし、除外診断の線維筋痛症には漢方薬がよいかもしれない。起立性調節障害で不登校には意外とあるいはびっくりするくらい漢方薬が当たるときがある。三河湾漢方セミナーや小児漢方懇話会そして小児漢方懇話会フォーラムのおかげです。

共催の諸般の事情

先週共催の諸般の事情により講演会を急遽中止するとメールが来た。適応外の内容が含まれることが中止の原因だそうです。姫路市医師会館では内科医会の講演会が行われるが断ってしまったので今更MRさんにご連絡するわけにはいかないので土曜日の診療が終わり次第東京国際フォーラムでアレルギー学会に参加しました。台風などの気象状況でも演者の病気でもない共催の諸般の事情とは珍しい中止です。もう少し早く決断してほしかった。さらには三ノ宮のαスペースの講演会は同一企業でなぜ共催が可能なのか不思議だったがやっとわかった。演者のおひとりが適応外の話を抜いたら講演が成り立たない旨おっしゃったらしい。それが中止の原因らしい。もうおひとりの演者は研修医向けの話だから西川先生来ても仕方がないよとおっしゃった。今日参加した西洋医学の講演会は本社によるスライチェックがないそうです。WEB講演会でも昨日メトフォルミンが大腸ポリープに有効とのお話を聞いた。保険適応外のお薬の話をしてはいけない時代が来ている。漢方薬の講演会では番号表示も許されないそうだ。番号表示しないとノートをとるのがしんどい。保険適応外のお話は学会なら良いみたい。東洋医学会のプログラムにランチョンセミナーの共済メーカーが書いてある。アレルギー学会のプログラムには記載が消えている。どうもアレルギー学会が正しいようだ。

リウマチは漢方適応外

リウマチは3カ月たってだめなら、抗リウマチ薬となるが時々舞い込んでこられる。ステロイドの内服も無力な関節の変形。漢方薬の麻黄や石膏での消炎はステロイド内服に比べてもっと弱い。リウマチは普通の関節炎とはちょっと違う。認知症では漢方薬の出番が。定の割合である。風邪をひいても大変なことになる免疫抑制剤と漢方薬を天秤にかけるのがちょっと無理です。ステロイドの内服でも関節の変形を止めることができない。だから免疫抑制剤を進めることになっているが漢方薬で何とかと思われるみたいです。麻黄と石膏で消炎そして附子で温めることで痛みをとる。リマチルやレミケードとは次元が異なる。曲がった指は戻らない、関節変形を食い止めるには漢方薬ではない。ステロイドの内服も痛みを止めるだけ昔は漢方薬でもよかったがリウマチ専門医へ行くようお話しています。一方痛みが強い病気特に一部の線維筋痛症は漢方薬でもかなり効く、頭痛なら大抵は漢方薬単独で行ける。だから消化性潰瘍を起こすロキソニンには最近縁がない。

ANACROWNPLAZAHOTEL 大阪

医師国家試験を東大阪の近畿大学で受験してから30年以上経過する。学校全体で淀屋橋の全日空ホテルシェラトンで合宿しました。今日は30年以上経過して名前が変わった全日空ホテルシェラトンは今はANACROWNPLAZAHOTELOSAKAに第一回癌緩和ケア×人参養栄湯セミナーに行ってきました。明日は梅田で関西系統中医学講座です、来年5月には第2回癌緩和ケア×人参養栄湯セミナーがあるとのことですが・・・。ほぼ満席で大盛況でした。ビックリ。3時間休憩なしのぶっとうしの講演会に熱意を感じたか退屈だったか。人によると思う。私にはあまり関係がないEBMのお話で退屈でした。きょうのANACRAWNは梅田の桜橋口からバスに乗らないと不便ですが大阪国際会議場に行くリーガロイヤホテルや帝国ホテルそして南港のハイアットリージェンシー大阪などと反対側で乗ることとはつゆ知らず遅刻してしまった。癌緩和ケアという内容が私にはあまりご縁がないこともあり遠い話に聞こえた。適応外の話もあり製薬協や日漢協の所属する漢方メーカーも温度差があるようだ。明日は朝から関西系統中医学講座です、早く帰って寝よう。

漢方薬の服薬指導は誰がする

講演会で坂崎弘美先生に向けられた質問は院外処方で漢方薬を処方して漢方薬の服薬指導をだれがするか。調剤薬局で服薬指導をするとなると遠くのや局に処方戦が飛んだ時の対応が大きな問題となる。坂崎弘美先生は院内で看護師と二人で服薬指導をされているそうです。混ぜて味を変えて漢方薬を服用しやすくするには保護者の理解力とさらなる説明が必要である。漢方薬を処方しても服用できるとは限らない子供だけではなく大人も一定の割合で服用できない人がいる。そして高齢者には嚥下力の問題がある。混ぜて漢方薬を服用できるようにする指導は手っ取り早い。ミロに混ぜてココア味にするのはとても簡単です。からいあじならアンパンマンカレーに混ぜる。坂崎弘美先生のようなきめ細かな発想の展開と実行力は私にはない。子供さんはお母さんが漢方薬大好きかどうか。混ぜるのみならずクッキーやハンバーグを作るなんてなかなか料理好きでないと無理。漢方は2財までにしないと査定される。私と子では社会保険の査定が目立つ。無下に多剤処方ができない。飲めないから方剤を変えてくれと言われても保険で査定されるから無理というしかない。出せば出すほど逆ザヤになる内田のこういM生薬末など保険で漢方薬を処方するのが難しい時代になってきた。錠剤かカプセル以外飲めない人もいる。

吉備漢方懇話会はとても有意義でした

吉備漢方懇話会を開催してくださるコタロー漢方製薬の広島営業所はたった5人の精鋭部隊だそうです。数々のご著書をお書きになっている小山誠次先生の講演をきくためお城まつりのよさこいでにぎわう姫路を後に岡山駅前に行きました。小山誠次先生は著書が多いのですが嫌な顔されずに購入した小山誠次先生の著書に一緒に勉強していきましょうとサインを書いてくださいました。しかし、漢文を読み込んでおられるようで古典にいかなる記載があるという目から鱗の話をなさいました。小山先生のお話はご著書に書いてあることが中心なので講演内容がレジュメなしでも復習しやすい先生だ。3回シリーズ一回目ですが合から始まる安中散から話が始まり桂枝湯類の変法をいっぱいお話くださいました。小山誠次先生はエキス製剤の話なので奥は深いが理解できたら東洋薬行だろうが三和生薬だろうが取り寄せさえできたら使える方剤なのがあり難い。逆ザヤ生薬が増えて保険診療の中で姫路で刻み生薬を処方するのは無理だと思います。今でもウチダ和漢堂のコウイMや当帰末は逆ザヤです。柴胡桂枝乾姜湯で今日は終わりました。柴胡桂枝乾姜湯は長らく処方してません。聖光園細野診療所の坂口博先生が報告された鳩美の圧痛が重要だそうです

はりま頭痛漢方セミナー

姫路城から姫路駅にかけてはお城祭り一色です。明日はよさこいです。はりま頭痛漢方セミナーに参加してびっくりパワーポイントの配布資料が入ってません。いわゆる4月ルールのためパーポイントのスライド資料は配布できないそうです。雑誌のバックナンバーも置いてない。適応外のことが入っているといけないからという理由だそうです、かえって復習しようという初学者にはしっかり勉強しようということですね。千葉から来村クリニック来村昌紀先生をお呼びしての頭痛の勉強です。勉強しなくてもめくらめっぽうでも頭痛には漢方薬がかなり効く。無茶苦茶効く。でももっと打率を上げたいと参加させていただきました。そこで尊敬する坂崎弘美先生のブログを見ると豆こいも、査定というタイトルでんってるではないか。漢方薬ン世界に激震だ。頭痛に柴胡桂枝湯は保険適応外、鼻詰まりに越婢加朮湯も保険適応外漢方薬を白湯にといて服用は添付文書に記載がないからダメ。
ハンバーグやクッキーに混ぜ込むのもダメ。ちょびちょび飲ませるとか麻黄湯を熱が下がるまで3時間ごともダメ。私も今6月7日アルモニーアッシュアットステイツで医師対象にえっか免疫療法の講演をさせていただく。舌下免疫療法とは無縁のスポンサー企業から神戸支店長さんからスライドチェックがあるかもといわれている。戦々恐々。このままいけば姫路市医師会館での海外文献を読む抄読会の順番もやってくる。

漢方診療の打率向上

エキス漢方ZtoAが始まり漢方診療の打率が向上している。第一回エキス漢方ZtoAinNAGOYAが日本医学会総会と内科学会が行われていた名古屋で晴天のもとが開催された。東京でのエキス漢方ZtoAを追いかける形でふた月に一回行われる。エキス漢方ZtoAは合計26回開催されることが決まっている。AからZまでは26文字で26回医とはすごいですね。AtoZという医学書が多く出ているがZtoAという書籍はないように思う。ゴールデンウイークにしては参加者が多かった。新幹線も指定席を抑えていたので楽ちんだった。一口で漢方診療といっても日本漢方と中医学では全く異なる。系統中医学を初めて日本東洋医学会の岡山県部会で聞いた時これだと思い東京の飯田橋やお茶の水をうろうろするようになり早19年が経過します。系統中医学は古典日本漢方なら傷寒論中医学なら黄帝内経にはこう書いてあるというのを根拠に話が展開する。ところが系統中医学では新しく古典を根拠にするのではなく日本人の現代の感覚に合うようにそして理論的に説明できることをどんどん展開している。常に進化している学問です。

日直しながら漢方薬勉強した

今日は自院で朝から診療しています。よそで眼科の診療していましたら漢方結構使っている先生とご一緒になったので昼の休憩の時に漢方やの話をした。使い方はワンパターンで脈診・舌診はせず弁病らしい。皮膚・泌尿器科、内科に外科と標榜しておられるだけあってなかなかパッと答えが返ってくる。膝が痛い時には越婢加朮湯や桂枝加朮附湯、それにくわえ色々らしい。腰痛には牛車腎気丸に芍薬甘草湯や附子にくわえるとよいらしい。牛車腎気丸だけでは全く効かない。では泌尿器では何が効くのだろう、猪苓湯だそうです。なんでもまず猪苓湯がよいそうだ、清心蓮子飲などは意外と効かないといわれた。こんな感じで私とは全く違う。このほうが患者さんにはうけるのだろう。合わないとかもっと良いのはないかといわれた内容だ。アトピー性皮膚炎には夏は黄連解毒湯冬は補中益気湯がよい。夏はアトピー性皮膚炎に補中益気湯を使うとかえって悪くなる。私も同感ですとお答えした。梅核気が治らない患者さんが播州赤穂からお越しになった。プラセンタの注射はどうかと聞かれたのでプラセンタの注射で対処した。