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ぎょうざと東洋医学

餃子はくさいといわれるからなかなか食べることができません。餃子には豚やニラという補腎効果を持つものが入っており冬を乗り切る食べ物です。ぎょうざの具といえばにんにく、にらが代表です。一般的にはにら、しょうが、にんにく、ネギがはいるとおもいます。ほかにはひき肉、白菜、などがはいっています。いろいろバリエーションがあると思います。食べ方には焼き餃子と水餃子があります。にら、にんにく、しょうがは体を温めます。はくさいは乾燥防止になります。にら・にんにくは体の奥深く腎をあたたためます。ネギ・ショウガは辛温解表作用で汗をかいて邪を追い払います。色々な具材で色々な餃子ができます。

東洋医学の腹痛

東洋医学の腹痛の分類の話です。CT・MRI・エコー・GIF一切関係ない時代です。まずは虚と実に分けます。喜按とはおなかを押さえると気持ち良いこと、拒按はおなかを押さえると嫌がることデス。喜按は実証、拒按は虚証です。持続的は実証、間欠的は虚証です。 短時間は実証、長時間は虚証を表します。がんによる腹痛は血瘀です。腹痛に気血が関係する。しくしく痛むのは虚証、実証は強い痛みです。東洋医学ではこのように痛みを分類しています。

中医学的胃

中医学的胃とは中医学の胃のことです。中医学では胃は全摘しても存在しています。西洋医学のの胃とは違います。胃に異常があると食べられない状態になります。胃は受納腐熟する。脾は消化する。胆も直接的にあるいは間接的に消化に関係する。小腸は消化に関係しません。消化の働きは3つにわかれる。消化の面から3つにわかれます。胃は必要以上に水を飲むと余分は小腸から膀胱へ流れてゆきます。この考え方は西洋医学と多いに異なるところです。中医学的胃は西洋医学の小腸まで含みます。急性水様便は小腸性です。泥状便は脾性です。胃の下痢は消化されない下痢です。腐熟できないことです。脾の下痢は胃では消化されている下痢、つまり腐熟されている。脾で吸収されません。[腹が減るが食べられない]のは胃がわるいのです。はらがへらないのは脾の問題です。胃の問題は食べられる、食べられないの世界です。つまり、五味を感じないのは脾の問題です。西洋医学では小腸は吸収、中医学では脾が吸収利用します。運化とは脾の運、胃の化を合わせたものです。最後に胃の持つ4つのはたらきを述べます。受納、腐熟、化生、通降の4つです。通降とは胃気が下へ行くことです。化生により生み出せない為不足します

気逆

気逆とは日本漢方の用語です。胃気上逆はげっぷやしゃっくりそして嘔吐がありげっぷがひどくなるとしゃっくりそして嘔吐に至ります、肺気上逆はくしゃみが代表です、肺は鼻に開竅します。くしゃみには肺の薬と鼻の引経薬を使うとよいのです。気逆に五臓の考えがはいると胃気上逆、肺気上逆等という用語を用いることになります。中国は「中医学」を国際標準の東洋医学にしようと企てており2009年にISO国際標準化機構に申請しました。更に韓国は東医宝艦をユネスコに世界文化遺産として登録しています。みんなしたたかです。日本漢方がんばれ。日本漢方は江戸時代にはかなりのレベルに達したと聞いたことがある。しかし、その後西洋医学が入ってきて漢方は蘭方にとって代わられました。しかし、漢方は魔法の薬ではない代わりに西洋医学にはないはたらきがある。頑張れ日本漢方。そしていじめなき世の中をめざして。日本はオリンピックでメダルをたくさん獲得しました。将来が保証されるわけでも、兵役を逃れることができるわけでもありません。でも純粋な気持ちでがんばりりました。いじめなき世をめざしましょう。

柴胡と黄耆と麻黄

柴胡と黄耆と麻黄は漢方薬の生薬です。麻黄と黄耆と柴胡はいずれも外向きのベクトルを有する点が共通点です。柴胡は辛涼解表薬です。少量なら疏肝作用、多量なら辛涼解表作用を有しています。麻黄は辛温解表薬です。黄耆は補気薬です。柴胡がジェット機なら、麻黄は戦車、黄耆はヘリコプターです。ジェット機は俊敏です。柴胡にはその場は活発にならずちゅっと荷物を運ぶ力はありません。大量に用いると冷やす力があります。麻黄は重厚な戦車です。黄耆は荷物を運ぶ働きを主に有しています。黄耆が運ぶものは血ではなく水や気です。柴胡と黄耆で上に引き上げのが補中益気湯、麻黄で発汗するのが葛根湯です。麻黄は心の化身、柴湖は肝の化身、黄耆は肺の化身です。黄耆は扇は気をひろげる。です。昇発は上げて広がる、昇堤は下、から上に、発揚は広げながら集める。

精の理論

精には先天の精と後天の精があります。生まれたときから備わる精が先天の精、水谷の精は水谷が胃から精微物質を吸収し水谷の精が形成されます。いらないものを糟粕といいます。五臓の精は「人体組織を形成する」働きを有する。からだ全体の固形のものを精という。心そのものは精でできています。腎は精。骨、脳も精でできている。五臓の精が余れば人に送られ腎精になります。五臓の精と後天の腎精は異なります。後天の腎は命門の陰陽をつくります。先天の精と腎精は違います。ふつう、中医学の教科書では腎精と先天の精が同じものと記載されています。これが陸希先生の理論の卓越したところです。生殖の精は腎精と生殖の精を合わせた概念です。頭がこんがります。10年聞いてもよくわかりません。わからないところがあります。

桂枝湯

桂枝湯は風寒感冒の処方です。桂枝湯加味法です。桂枝も桂皮もシナモンの香りです。桂枝とは枝です。桂枝は辛温解表、助陽解表の薬です。枝ですので「はうように全身めぐる」という考え方もあるようです。桂皮とは樹皮で肉桂といいます。桂皮は温腎陽の薬と私は考えています。調和営衛の薬でもあります。話は変わりますが香蘇散は実証の薬です、中医学では虚証で無く実証のくすりです。香蘇散は気滞という実証の薬です。桂枝は邪を外へ追い出します。汗が出る状態は虚がある状態です。ふつう発散の薬は使えません。陽を助けるくすりという位置づけです。桂枝湯は虚があるから正気を助ける必要があります。桂枝には二つ役割が考えられています。助陽して解表、正気を助ける扶正の薬です。桂枝湯の加味法は何があるでしょう。例えば冷え症やしもやけで有名な当帰四逆加呉茱萸生姜湯も桂枝湯類です。しもやけに当帰四逆加呉茱萸生姜湯単独では何が足りないでしょう。補血作用の生薬が必要です。分かりやす処方は桂枝加桂湯、桂枝茯苓丸桂枝加芍薬湯などがある。

気の働き

気の働きとは何か?運行・化生・防御・推動・温煦の五つと教科書に書いている。陸先生の理論では推動は運行、温煦は陽に含まれる。陰陽は命門で作られます。仙頭先生の系統中医学では五つです。気の分類にはどんなものがあるでしょう?まずは元気。元気とは元陽と同じです。元気や元陽は命門に存在します。命門の気、先天の気ともいいます。三焦をめぐる気を衛気といいます。血を作る気を営気といいます。気の基本となる気を宗気といい、大気とおなじことです。大気下陥は全身症状を伴います。心・肺・腎・膀胱等の症状です。心悸・尿頻・汗をよくかく。全身症状をともないます。もっとなじみがある言葉に中気下陥があります。補中益気湯もためにあるような中気下陥です。

補中益気湯

補中益気湯は中気下陥の処方です。気機下陥は臓腑の機能低下と内臓下垂を特徴としています。中焦のみならず全身の薬とされています。上焦の症状はため息、息切れ、中焦の症状は軟便、食欲不振,下焦の症状は大便と小便の異常です。「精神差」とは中国語で元気がないことです。脾胃は後天の本といわれます。疲れたとき熱をだすのが気虚発熱です。気虚発熱には補中益気湯がもちいられます。補中益気湯のおおもとは気虚の基本処方である四君子湯をもとにして六君子湯は二陳湯と四君子湯を合わせた処方です。四君子湯は補気の基本処方です。補中益気湯は補気するとともに当帰は補血します。升麻、黄耆、柴胡でモノを持ち上げます。気を上昇させます。補中益気湯で胃もたれするかどうかですが。上へあがりすぎると胃もたれします。六君子湯は理気化痰、降逆化痰です。下向きのベクトルです。補中益気湯は上向きのベクトルです。

陸先生と胆

五臓六府の一つに胆がある。なかなか胆を理解することは難しい。陸希先生のち密な理論はすばらしい。胆の生理機能は胆汁を貯蔵する。昇発する。決断勇キョをつかさどる。勇キョとは肝っ玉が小さい事のようです。胆は昇発作用がありようを登らせる。12臓腑は2時間ずつ受け持つ。胆は23時から午前1時の時間です。肝は謀慮をつかさどる。胆は決断をつかさどる。いろいろ考え決断するのは胆です。昇発は全身の陽が動き出す。勇㰦は「勇敢」「おびえる」という意味です。色々な中医学の教科書を読んでも胆についての記載は少ない。なかなか胆は難しい。肝と胆の区別はなかなか難しい。「胆汁を貯蔵する」とは胆汁をコントロールすることです。西洋医学では単に蓄えるだけです。胆汁は消化液の一つです。消化作用を表すのが西洋医学です。東洋医学では精微物質の一つが胆汁です。胆汁により昇発する。ここが難しい。気が動くには陰陽のバランスが必要です。西洋医学の胆汁は胆のうから十二指腸へ下向きに流れます。東洋医学では上向きに昇発する。