東洋医学では腎と膀胱の区別はあまりしない。わかりやすく言うと尿を作るのは腎、腎と腎臓は異なります。現代医学の腎臓に副腎の働きを加えたものを腎と呼びます。つまり泌尿器・生殖器・内分泌系を含めた働きを東洋医学では腎といいます。尿の基本は腎です。尿を排泄するのが膀胱です。膀胱の症状とは尿頻数、隆閉、尿意速迫があります。膀胱気虚を聞いたことはおありですか?膀胱気虚の症状は開合ができない。膀胱が尿の貯蔵ができない。分かりやすく言い換えると排泄ができない。尿の貯蔵ができない。
姫路の眼科 西川クリニック院長の日々雑感及びお知らせ
東洋医学では腎と膀胱の区別はあまりしない。わかりやすく言うと尿を作るのは腎、腎と腎臓は異なります。現代医学の腎臓に副腎の働きを加えたものを腎と呼びます。つまり泌尿器・生殖器・内分泌系を含めた働きを東洋医学では腎といいます。尿の基本は腎です。尿を排泄するのが膀胱です。膀胱の症状とは尿頻数、隆閉、尿意速迫があります。膀胱気虚を聞いたことはおありですか?膀胱気虚の症状は開合ができない。膀胱が尿の貯蔵ができない。分かりやすく言い換えると排泄ができない。尿の貯蔵ができない。
貧血は血虚か?漢字のとおり考えると貧血は血虚です。書物にも貧血は血虚と記載するものもあります。しかし、必ずしも貧血は血虚ではありません。貧血に四物湯を処方すると貧血が改善するか?きっとしません。極論でいえばしんどい、元気がない等の症状は気虚に近い症状です。血虚は循環血液量の不足です。もっと探ってゆくと舌診にたどり着く。気虚の舌診は舌が畔大になります。血虚の舌診は淡白色になります。貧血では瞼結膜は白くなります。詳しく言うと淡紅色から淡白色へと変化します。脈診では気虚なら弱、血虚なら細になります。赤い液体である血液は気がないと全身を循環しません。赤い液だけでは固まってしまいます。
五臓六府には五臓と六府があります。六府の中で理解しにくいものに三焦があります。三焦は西洋医学にはない概念です。いろいろな三焦が考えられている。人間の体を包む膜様組織という考え方。三焦には衛気や津液、陰陽が流れています。へちまに例えられることがあります。水道のことを三焦とする説もあります。体お位置を表す三焦つまり上焦、中焦、下焦を合わせ三焦と呼ぶ考え方もあります。温病学の弁証に用います。三焦の働きには通行衛気、伝送陰陽そして津液を伝輸する作用があります。気、陰陽、津液の通り道です。これが薬の処方にどうつながるか?よくわかりません。しかし、弁証を考えると三焦通利という中医学のことばもあります。
月経と関係がある臓器は肝です。無月経は肝の疏泄作用が特に関係します。腎や胞宮や命門も関与する。精神的ショックで月経が遅れる。大切です。肝の疏泄作用が大切です。血がないのが虚証。どこかで血が止められているのが実。突然、生理異常があれば何を考えるか。突然なら虚症です。実証では気滞、血瘀、実寒が多い.虚症では腎、命門の虚、血虚が多い。それから、脾不統血があります。この文章が分かる医療関係者は○○で何人くらいいるでしょう。よくまとまっているがかなり奥深い文章になりました。中医学は奥深い。中国はこんな難解な理論を完成する力がある。日本東洋医学会も国際東洋医学会で中医学が標準医学となることを防ぐため緊縮財政で頑張っておられるようです。東洋医学会漢方専門医を維持することが以前に比べ大変です。寺沢会長はじめ関係各位のご尽力に期待いたします。日本全国に広がる山本厳流や系統中医学のような第三、第四の医学も頑張ってほしい。
口渇の漢方薬といえば白虎加人参湯が第一選択薬です。しかし、白虎加人参湯は万能ではありません。六味丸が有効なこともあります。白虎加人参湯は実熱、六味丸は虚熱に適応があるとされていますがそんなにきれいに分類されるものではありません。糖尿病放置例では口渇に対して白虎加人参湯が大変有効です。飲酒後の口渇も白虎加人参湯が大変有効です。これに対して六味丸は陰虚に用います。陰虚は陰と陽という物質を比較した時陰が陽に比較して相対的に減少する現象です。糖尿病の古いものに用いられます。ベテランの糖尿病患者さんは精とか腎精、物質としての陰という物質が尿から排出されます。したがって陰虚火旺という状態になります。陰虚火旺とは虚熱の状態でそんなに熱くない微熱の状態です。六味丸には即効性はないと考えられています。漢方薬のビタミン剤のようなものです。糖尿病が古くなったら六味丸と昔学会でいってました。
陸先生は陸希先生です。今日の話は難しい話です。今、中国と日本はかつてない関係の悪化がみられます。日本で稼いでいる中国人中医師はどのような思いなのでしょうか?陸希先生は日本にいままでなかった緻密な理論を持ち込まれた先生です。中国では中医師ですが日本では診療できません。その数々の功績の中で一番特質するものが精についての考え方です。精には先天の精、水穀の精、五臓の精、生殖の精があるというのが陸先生の理論です。先天の精は親から受け継ぐ精です。先天の精は生まれつき備わる精です。命門が有しています。五臓の精は人体を形成する、腎精を作る二つの役割を持ちます。生殖の精は子供を作る精です。生殖の精には先天の精が備わります。腎精は命門で陰陽に分かれます。腎精は広い意味では五臓の精の一つの腎精、狭い意味では五臓の精の一つとされた。こんな理論他の中医学の先生は教えてくれません。普通、何回聞いてもわからん難解な理論です。高血圧の患者さんも無事おかえりになりました。彼岸の時期には高血圧の方は温度差に要注意ですよ。
ねあせを中医学では盗汗と呼びます。陰虚や陰虚火旺のときみられる盗汗は現代人のねあせです。寝汗は虚弱体質のサインです。汗をいっぱいかく人の漢方薬としては防已黄耆湯があります。防已黄耆湯を多汗症の漢方として病名漢方を何度か試みましたが無効でした。悪い夢を見たり、過労により発生します。昔、結核が多い時代には盗汗は結核で弱った人のサインでした。しかし、わたくしが結核病院の呼吸器科に4か月派遣されましたがあまり盗汗は問題になりませんでした。問題は耐性菌とか薬の副作用で肝機能障害、CFFつまり中心フリッカー値、SMによる難聴などでした。現代では結核などの感染症とともに自律神経障害も示唆されています。
今夏バテをされている方々が大変多いようです。しんどいとき、疲れがみえるとき点滴で輸液するのも患者さんに喜ばれる。魔法の薬かと勘違いすることもある。特に年少者と高齢者にはとても有効です。保険の縛りがあり何本も点滴すると保険で査定される。OS1飲んでくださいとなるのでしょう。夏バテの漢方なら何がお勧めでしょう。人参養栄湯と平胃散がお勧めです。もう遅いかもしれませんが確かに夏の虚弱体質には有効です。平胃散は食欲を増進します。これを開胃作用と言います。人参養栄湯は気血双補の薬です。人参養栄湯は貧血の薬とされています。鉄剤を飲んでも貧血は治りません。なぜでしょう。胃で消化吸収します。胃の吸収力無くして貧血は改善しません。鉄剤を飲むと胃があれます。多量の鉄剤を注射するとヘモクロマトーシスを起こします。肝硬変になるかもしれません。鉄の量を計算して鉄剤は注射する必要があります。だから漢方薬の出番があるかもしれません。赤い液体である血、血を動かす気がそろって初めて血液が活躍するのである。そして貧血症状が改善します。、
腹診とは漢方的におなかを触ることです。中医学では腹診はない。マスコミの影響さらには日本漢方の影響で腹診しないところで漢方薬をもらってはいけないとまで言われる。しかし、全身の病気がすべておなかに現れるはずがない。脈診も相当待ってからしないと意味がない。舌診も長い時間前へ出すと紫になる。四診合参といい問診だけで決めてはいけないといわれます。脈診できる人は日本中に何人ぐらいいるのでしょうか?中医師の言いなりでしょう、舌診だって日本漢方と中医学では違います。薬局の漢方は体を触れません。薬剤師さんですから。中医学ではなぜ腹診をしないか?儒教の教えが大きいとされています。人の前で肌をだすことを儒教では良しとしません。目の病気が腹に現れると巣と現代医学は何なんだろうということになる。腹診では決まった一定の処方しかできません。処方できない薬もあります。マスコミに惑わされないことです。
夏になりアレルギーが一気に悪化した子がいます。小学一年生です。気苦労もあるでしょう。じんましんが出る、喘息が発症する。そこで何を考えたか?まずはダニアレルギーです。RASTにて陰性です。クーラー冷えということは無いか?子供の場合漢方といってもあまり異常がない。くすぐったいぐらいです。脈や舌も変化ないのが当たり前です。クーラー冷え、アイスクリーム冷え。そこで単純に乾姜が君薬である人参湯を処方しました。大当たり。珍しいヒットです。飲ませ方はカプセルに入れる方法です。お母さんも協力的です。名前は人参湯でも君薬は乾姜です。しょうがはひねではあまり温まりません。乾姜は温裏薬です。おなかを温める薬です。人参は佐薬です。乾姜を助けます。どうも人参湯というと元気が出る薬と誤解されやすいが人参養栄湯は気血を補います。人参湯はおなかを温めます。じんましんはまだ解決していません。じんましんは補うばかりではなく祛風など祛邪の概念が必要ですか。