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漢方薬で調子よい

漢方薬で調子が良いといわれた。うれしい限りです。夏バテしておられる方が多いようです。わたくしもお盆は田舎の内科病院で当直させていただいたので8月14日はゆっくり休みました。はっきり言ってばてているようです。年です。水曜日の午後は休診にしようかとも思います。どのような漢方薬で調子が良いといわれるかというとあたためる薬です。附子とか乾姜などあたためる生薬が配合されたものが人気です。みんな夏冷えしているようです。わたくしにはテレビがありませんのでオリンピックをクーラーの中で明け方まで視聴することはゼロでした。毎日暑いですが元気を出す生薬には人参や黄耆があります。それよりも温裏薬の附子や乾姜の方が有効なようです。後は消導薬の入ったものです。神曲や紅麹などが入ったものも人気でした。冷たいものの食べすぎでしょうか?点滴神話は?まだまだ暑い日が続きます。

漢方薬の話

最近漢方薬の話が少ないといわれてしまいました。昨日来院された漢方薬を取りに来る患者さんは統合失調症で薬をたくさんのんでいる。結婚して主治医に伝えたところ薬は減った。しかし、年末まではこのままでと言われ何とか漢方でと姫路市外から6月から受診中です。まず、切り口として便秘がちで精神疾患があるから桃核承気湯を処方した。それから補気・補血の薬を使用した。そうするとなんか元気な気がする。更によくばり補気・補血さらに活血作用がある薬を処方した。薬の名前は企業秘密です。味が悪いといわれ本の薬に戻した。そのときいわれた。「先生顔をみてお話しされますね」見てはいけなかったのだろうか?恐る恐る尋ねてみました。「顔を見てお話しすると不快ですか」パソコンばかり見ている先生多いですよ。ああよかった。そして、便秘の薬さいきんのんでませんね。最近便秘が治ったんです。なるほど補気すると元気になる。胃腸も動く。補血すると潤腸作用で大便が柔らかくなります。やはりこの方は気血両虚だったんですね。心と体は心身一如といいひとつのものです。気持ち良い運動するのが人生の基本ですが漢方には漢方薬の良さがあります。

生薬につく虫

生薬とは漢方薬の成分として使う草根木皮などのことをさします。名古屋の松浦薬業さんが面白い資料を作られていましたよ。最近漢方薬の話題が少ないと自分でも思います。松浦薬業さんは山椒は小粒でもピリリと辛いを絵にかいたような漢方薬の会社です。松浦薬業さんは少ない医療情報伝達者で運営しています。生薬につく虫には何があります。さっぱり見当がつかないですよね。生薬自体を見たことがないからです、代表的な虫してジンサンシバンムシが挙げられるそうです。シバンムシは欧州でdeath watchと言われています。直訳してシバンムシです、人間のミイラと一緒に見つかったことに由来します。別名クスリヤナカセの名があります。ジンセンは人参のことをGinsengto言うことかに由来します。チャタテムシは虫が鳴くと障子が共鳴して抹茶を立てる音にて聞こえることから江戸時代につけられたそうです。聞きなれない虫の名ばかりです。松浦薬業の漢方薬を使っておりませんので利益相反COIはありません。

とうがらし

日本では七味とうがらしといい、七つの成分から構成されています。カプサイシンは新陳代謝を促進します。やせるかも。医療を温め消化を高めます。皮膚の光沢をよくします。たべすぎるとのぼせやいらいらがつのります。唐辛子、黒皮、黒ゴマ、白ごま、山椒、生姜、青海苔の七味です。唐辛子は漢方薬ではなくオランダから入ってきました。湿布にも唐辛子が入ったものがあります。山椒やゴマ等身近なものが入っています。吉野家で牛丼にかけたり、かつ丼にかけてりだれが考えたんだろう。唐辛子はは日本に入ってきてそのあと明の時代に中国に伝来したそうです。中医学では温裏薬として分類されています。温裏薬とはおなかを温める薬です。

山椒

山椒の入っている漢方薬には医療用漢方製剤NO1の大建中湯があります。ウナギのかば焼きにかける山椒はなかなかおつなものですな。しかし、ウナギは高価なものになりました。わたくしが小学生のころ夢前川の書写の橋の下にうなぎが獲れた。本当です。わたくしが獲ったわけではなくよしのぼりを獲りに来たひとからうなぎが捕れたといただきました。当時、姫路市立曽佐小学校にはプールはなく書写橋の下で泳いだものです。家に持ち帰ったウナギはしばらく生きていました。その山椒ですがわたくしの生まれ育った家には大きな山椒の木がありました。毎年5月には実と葉を佃煮にして食べたものです。その辛みはサンショオール魚の臭みを消すさらに食欲増進作用を持ちます。おなかを温め血液循環を改善します。体内の余分な水を排泄します。山椒の葉は吸い物。山椒の実は煮物によく用います。四川料理によく用いられます。

薬味

薬味といえば夏はミョウガを思い浮かべます。そうめんにはしそやしょうがそしてわさびも用います。みょうがはαピネンの香りです。覚せい作用があります。胃腸の働きを高めます。便秘に有効です。食中毒の予防になります。しょうがはどうでしょう。ジンギベレンの香りです。冷え症に有効、痰きりれ、咳止めのはたらきがあります。しょうがの皮は利水効果がありむくみ解消に有効です。のぼせがある人には要注意です。ジンゲロンとショウガオールには殺菌作用があります。新陳代謝促進に有効です。青紫蘇は始祖アルデヒドの香りがします。胃液の分泌を促進します。色素のカロテンは抗酸化作用があります。αリノレン酸は血液中のコレステロールの蓄積を抑制します。消化を促進し、鬱々とした気分を改善します。最後にわさび。わさび廃液や唾液の分泌。寄生虫駆除。血液循環を高める働きがあります。シニグリンをすりおろすとアリルイソチオシアネート二なり辛み成分になります。しかし、アクセスが異常に多いです。

漢方薬と体質改善

処方した漢方薬が著効するととてもうれしい。一方、どんなに処方を変えても合わない人にはあわない。「仏の顔も三度まで」というが漢方の処方に三度目はないというのが常識です。二回目に合わないと受診されません。漢方薬の良いところは西洋薬にない効果を発揮することがあることです。副作用はいっぱいあります。そして、西洋薬が効かないから漢方薬でも試してみようかという人は漢方薬に最も合わない体質です。アレルギーを漢方薬で治癒させたいという人多く来院される。しかし、体質改善とは体力をつけること、つまり運動が不可欠ではないでしょうか?スギ花粉症の方の体質改善は減感作療法が最も考えられます。漢方薬といえば体質改善というのは誤解である。

東京医療専門学校と東京衛生学園

いまでもおそらくわたくしの東洋医学の診療の基本となっているのが東京医療福祉専門学校と東京衛生学園です。東京医療福祉専門学校は八丁堀、時代劇で登場するあの八丁堀です。東京駅から徒歩20分もかかりません。東京衛生学園は品川から神奈川県寄りの大森です。わたくしが昔合格した東邦大学の医学部があります。受験会場だった駒場東邦高校は今でも進学校です。東邦大学の医学部に入っていたらあるいは卒業していたら人生は変わっていたでしょう。東京衛生学園では中国人中医師に直接指導を受けました。関西から聴講に来るのは珍しいといろいろ質問されました。学生さんがビデオを撮影していましたが親切にしていただきました。東京医療福祉専門学校ではどこかの多分?O女子大の教授といううわさのA先生の講義がとても楽しかった。毎回受講できないのでテストでとんでもない点数ばかり取っていたが中医学も暗記であることを再認識いたしました。東京にしかない素晴らしい学校だと思いました。在校生の方の意識も高かった。

龍角散

龍角散の漢方ゼリーを試された方はいらっしゃいますか?龍角散の漢方ゼリーをわたくしは東洋医学会の展示ブースで初めて食しました。龍角散の漢方ゼリーと苦い苦い黄連解毒湯エキス顆粒と混ぜ合わせるとかなりマイルドなお味になりました。龍角散の漢方ゼリーにはチョコいちご味とコーヒー味があります。万能ではなくごっくんとのみこむことがたいせつです。今日から大杉製薬の葛根湯の錠剤も使うことになりました。第62回東洋医学会総会に参加させていただきました。東洋医学会は質素な学会です。今はどの学会も5年間に一回は総会に参加することが専門医の更新に必要になっています。京都なので参加させていだだきました。姫路の先生は先生が一人目ですとくすりやさんにいわれました。そんなこんなでぶらぶらと展示ブースへ行きました。そこで出会ったのが龍角散漢方ゼリーでした。

垣根を越えた伝統医学フォーラム

今年は日本東洋医学会の総会が京都国際会議場で行われます。第63回日本東洋医学学術総会開催おめでとうございます。東洋医学会としては画期的な総会です。何が画期的かというと一般公演が全くなくシンポジウム形式にすべてがなっています。もちろんポスターでの発表はあります。その中でもわたくしが楽しみにしているのは6月30日の15時20分からの垣根を越えた伝統医学フォーラムというセッションです。垣根を越えた伝統フォーラムのテーマは血瘀です。名古屋で東洋医学会が開催されたときから会場外で行われていました。パシフィコ横浜、アクロス福岡などで東洋医学会学術総会が行われたときに東洋医学会が行われたときにも会場外で開催されましたが最近は学会のプログラムとして開催されています。