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NHK

MRさんがきてNHKのTVの漢方薬にたいする影響を尋ねられた。不登校児童を抱える我が家にTVはない。東京女子医大の先生がご出演されているらしいがさっぱり何の話か分からない。先日も「すくすく」で眼科の話題が取り上げられるという話を聞いたがTVがないのでどうしようもない。今の時代についていくにはTVを見ることも必要だ。「NHKのためしてがってん」に取り上げられると何でもパニックに至る。医師には大変不人気だ。偏った意見が不変の真理のように伝えられるというのだ。

スギ花粉症と温病

花粉症は温病か傷寒か?議論は尽きません。そもそも日本は鎖国の影響で温病学が入ってこなかった。暖かくなればなるほど温病学の影響があると思います。今年は寒い感じがしますがいつになれば暖かいと感じるのでしょうか。寒く感じるうちは傷寒のくすりがよくきくきもちがいたします。ヒノキ花粉症やハンノキ、かもがや花粉症は温病のような気がします。衛気営血弁証の気分を対象とした花粉症の治療がされているのは間違いのない事実です。温病を意識するとき便利な方剤が小太郎漢方製薬の桔梗石蒿エキスです。同じ名前でも麻黄と石蒿の比率が大切です。麻黄の比率が高いのが傷寒、石蒿の比率が高いのが温病です。石膏の10グラム入った桔梗石膏により傷寒が温病にかわります。

祛風湿剤

祛風湿剤の応用範囲はかなり広い。風と湿は引っ付きやすい。更に風熱の邪や風寒の邪という言葉のとうり風邪は寒邪や熱邪と一緒になり数々の悪事を働く。そこでいろいろな先生方のお知恵として教えていただいた祛風湿剤の数々を披露します。越婢加朮湯合麻黄附子細辛湯、桂枝湯合麻黄附子細辛湯、麻黄附子細辛湯合大防風湯、当帰湯、人参湯合桂枝茯苓丸加附子、疏経活血湯、今姫路ではやりのインフルエンザに大防風湯ならぬ麻黄湯もそうですね。姫路でインフルエンザに大防風湯と言っても相手にされませんが。まだまだ姫路ではインフルエンザが流行しておりうちは暇で暇で困っています。いやいや医者が暇なのはよいことです。

帯状疱疹と漢方治療

帯状疱疹の薬といえば昔はゾビラックス、いまはファモビルかバルトレックスが思い浮かびます。更に帯状疱疹後の神経痛となるとリリカが浮かんできます。では帯状疱疹に漢方ではどうでしょうか?葛根湯が日本漢方なら選ばれるかもしれません。根本的には祛風湿でしょう。そして久病入瘀で活血化瘀薬を併用することでしょう。じんましんも祛風湿が治療の根本です。関節リウマチの根治も祛風湿です。そこが漢方の面白いところです。後は今の季節たいへん寒く寒邪が侵入したと考えます。帯状疱疹後の神経痛でお悩みの方の方も漢方薬を一度試されたらいかがでしょうか。

漢方アレルギー科

漢方薬の魅力は尽きない。漢方は魔法の薬ではない。なぜ、漢方薬は魅力的なのか?西洋薬にない独特の味がある。最近じんましんとアトピー性皮膚炎の患者さんが多数受診されるのは漢方薬が魔法の薬ととらえられている節がある。漢方薬にはまず西洋薬のような全身倦怠感がないことが特徴です。基本的にはまず祛風湿が考え方の根本です。西洋薬と逆に覚せい作用がある。受験生にはぴったりだ。アレルギー性鼻炎でも眠くなるあるいは倦怠感を感じることに抵抗は大きい。そこに漢方アレルギー科の存在意義がある。

漢方薬は二剤まで

厚生局の新規開業6か月指導というものが存在することを一般の方はご存じないでしょう。無診療投薬をしていないか?日計表に未収金がないか?検査は順番に基礎的なものからしているか?どこで診断されたか?などなどいろいろ教えていただいた。兵庫県は兵庫県の決まりがあります。漢方薬は原則1剤、特別に2剤も許すということです。3剤処方しておられ方、縦覧と突合が始まるとどうなるのでしょうか?ヒアレインミニもシェーグレン症候群とスティーブンスジョンソン症候群以外に処方されている場合一気に査定されるかもわかりませんよ。患者さんが減っても保険の療養担当規則は守りましょう。

桂皮

桂皮は多くの漢方薬に使われています。桂皮をインフルエンザに使うと悪いという話を仙頭正四郎先生に聞きました。麻黄湯には桂皮が使われています。麻黄湯は麻黄、桂皮、甘草、杏仁からなります。その麻黄が発汗するのはよいが桂皮がインフルエンザウイルスを腎まで引き込むことが問題だそうです。腎とは腎臓ではなく遺伝子です。或いは脳髄つまり脳みそです。脳みそに入るとインフルエンザ脳症になるというのですう。マスコミはインフルエンザ感染症に麻黄湯といいますがどうなんでしょう?ましてや一発勝負のイナビルを服薬指導もせず渡す管理薬剤師波紋だ外です。

浜防風

防風と浜防風の違いをご存知ですか?浜防風は北沙参とも八百屋防風とも言います。刺身についているので八百屋防風と言います。解表,補陰,止咳、去痰の効能があります。日本の海岸に自生するものは浜防風です。

たまねぎ

玉ねぎは漢方では惣白といいます。たまねぎは葉をたべています。実や根ではありません。球根でもありません。鱗茎とは葉のことです。たまねぎはユリ科に属します。ねぎの花はネギ坊主といいます。うまいこといいますね。ユリ科は球根を作る仲間が多い。たまねぎは漢方では体を温める食べ物です。

 中医学的不妊治療

今から10年以上前に中医学の勉強に通った東京で中医学的不妊.療を学びました。中医学的不妊治療をイスクラ産業の薬で治療すると西洋薬よりもよく聞くと東京の大学病院に勤務している産婦人科医から聞いた。中医学的不妊治療はイスクラ産業の加盟店では当たり前のことかもしれません。しかし、保険診療をしている医療機関ではなかなか行われません。その理由はわたくしは補腎薬が漢方エキス製剤ではかけているからだと思います。月経期は活血し、卵胞期つまり低温期には子宮内膜が増殖するように陰と血を補う治療をします。排卵期には低温期から高温期に移行するとき体温が上がります。高温期つまり黄体期には受精卵が発育するように温補腎陽、補血、補気をします。この中で漢方エキス製剤に足りないものは温補腎陽の薬が漢方エキス製剤には欠落していることです。姫路なら赤船堂さんへ行けばこのような薬が手に入ります。ただし動物性生薬が入るためすこし高価になります。しかし、保険適用では温補腎陽に限りがあります。