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夫源病

夫源病についてテレビで特集していた。男性更年期の外来をされている大阪の石蔵文信先生が出ておられた。石蔵先生のご講演を何度か聞いたがユニークです。漢方診療のなかでしばしば登場するのは夫源病でした。漢方診療では圧倒的にご婦人がお越しになる。主人が定年退職で家にいるから調子が悪いというご婦人の多いこと。そして夫がいるのが苦痛という人毎回診療のたびに相談されるが旦那が変わらないとと思いながらこれが難しい。飯、ビールといえば出てくるのが当たり前これはこどもの時にしつけておかねば成人したら繰り返し次の世代でも同じことを繰り返す。漢方薬でという人は几帳面でまじめな方が非常に多い。几帳面で良妻賢母型の方が多いと思う。夫源病の原因は夫が感謝の気持ちを伝えないことだそうです。言葉に出して感謝の気持ちを伝えることから治療は始まるそうです。掃除や家事は女性が外で働く時代を迎え男性も行うべきという考えが広がっている。喧嘩するほど仲が良いというがまさしく喧嘩したら夫源病は良くなりそうです。

この薬だしてくれというのは自費診療ですよ

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何が何でも漢方薬とは思いません

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さかさkidsブログ

2018年の7月の西播臨床漢方研究会以降ずっとさかさkidsブログを読ませていただいております。柴胡桂枝湯味噌汁、黄連解毒湯カレー、荊芥連翹湯カレー、辛夷清肺湯あんこ、これは坂崎先生が小児科医なので子供向けのように見えますが老人にも十分応用できます。麻黄湯は小児でカルピス‥リンゴジュ‐スで飲むならジュンコ‐の細粒、大人にはアイスクリームやヨーグルトに混ぜるならツムラの顆粒という使い分けはオリジナルで素晴しい。久しぶりにそして今年一回目の坂崎弘美先生の講演は平日の20時からの一時間でしたが満席でした。たった一時間でしたそしてあっという間の一時間でしたが非常に充実していました、漢方薬を飲みたい方が多いクリニックで漢方薬はやめてという方も少ないながらお越しになる。そんなときのために坂崎弘美先生のお話は大変役に立つ。混ぜて漢方薬を飲ませる甘いものからいものに混ぜて味を隠すのは邪道という意見もある、錠剤カプセルは邪道という話もある、漢方薬のにおいをアロマテラピーとする考えもある、いずれにせよ漢方薬が西洋薬にない味を発揮すればよいという話です。抑肝散エキスとスープを混ぜたもの、麻黄湯と単シロップを混ぜたものそして小建中湯加ミロをおいしくいただきました。坂崎先生が私を覚えてくださっていて感動いたしました。小児東洋医学会で森蘭子からいろいろなエキス製剤に混ぜて飲ませるという話を聞きましたが関西にも素晴らしい先生がおられ元気をもらった。交通費6000円の値打ちはあった素晴らしい講演会でした。

漢方薬の副作用で多いのはむくみ

漢方薬は副作用と紙一重の世界です。漢方薬で一番多い副作用はむくみです。漢方薬で便が柔らかくなり喜ぶ、あるいは柔らかくなると下痢になったと嫌な感じがする人もいる。肝臓ではなく甘草が原因でのむくみが漢方薬の副作用では一番多いとされる。昔患者さんがこの漢方薬に肝臓の薬が入っておりそれがむくみの原因らしいですなあと患者さんに言われたことがある。なるほど調剤薬局の薬剤師さんはだれでも甘草走っているという前提で生薬のカンゾウを説明したが患者さんはカンゾウとは肝臓と理解したようだ。日本語は難しい。私なんか舌足らずの話し方をするからもっと誤解されているんだろう。カルテの表紙に甘草禁止と書いているがうっかり忘れることがある。患者さんのほうから薬変えて甘草は言ってませんねと言われることがある。漢方薬を服用したらむくみに要注意です。芍薬甘草湯には肝臓ならぬ甘草がいっぱい含まれている。むくむ人には煎じるときには炙甘草というのがあるがエキス剤でははちみつであぶる炙甘草は使えない。

石膏で冷やす漢方治療

ヒノキ花粉の飛散が全盛期を迎えようとしています。4月になって冷やす漢方薬を多用するようになっている。石膏が気分の熱を冷ますので石膏が入った漢方薬をヒノキ花粉症には多用しています。アレルギー性鼻炎がヒノキの花粉で増えてきた、ヒノキはスギに比べて粒子径が小さいので下気道まで侵入するとされている。漢方薬的には2月と異なり暖かい春の日差しを受けて熱がこもるので冷やすとうまくいくことが増える。今までと同じ漢方薬だと鼻が詰まるのが解消できません。スギ花粉がある人の80パーセントはヒノキ花粉もある。スギ花粉がある人の30パーセントはカモガヤ花粉症を有するとの報告がある。スギ花粉症は重厚に気や津液を引っ張り出す麻黄一辺倒でよかったが内側への粛降を意味する石膏の必要なのがスギと異なるところです。日が変わると雨が降るようだ、夕方のこの時間、さくらみるために外へ出るとヒノキ花粉がいっぱい飛散している。

漢方薬は2剤まで

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女性薬剤師ばかりの講演会

男性医師は数えるほど女性薬剤師の方で長蛇の列ができた講演会に参加しました。不妊治療が当たり前のように行われるようになり医療関係者はみんな知識を持つことを要求されている。私の場合漢方診療で8割以上が女性です。そして妊娠したり何やかやどんどん患者さんは入れ替わります。講義は日本産婦人科学会の月経の定義から始まりました。そしてOC/LEPそしてHRTにわたる話を聞きました。今日はレデイースクリニックの医師のお話を聞きにまいりました。月経周期に関する薬剤というテーマで、しかもスポンサー企業がなく有料にも拘らずじうせい薬剤師さんがいっぱい、まずは受付に長ーい長蛇の列です。会場に入る満席です。一番前に座りました。姫路の町特に大手前通りは城の日で年に何回あるかの大賑わいでした、新快速電車は神戸線京都線ともに乱れ振り替え輸送も行われたそうです。何とか姫路について姫路では帰りですらおしろの周りではひとひとひとでした。マッピングも垣間見ました。本当は最後まで講演を聞きたかったが姫路に戻ってキャッスルホテルで次の講演会が待っているので帰りました。

慢性頭痛には漢方薬

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漢方薬のポリファーマシー

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