秋は空気が乾燥します。体も同じように乾燥します。空咳、肌のカサカサ、喘息などが多い季節になります。潤いを体に与える食材例えばかき、サンマ、白きくらげ白は秋の色、肺の色です。黒きくらげの黒は腎の色です。
姫路の眼科 西川クリニック院長の日々雑感及びお知らせ
秋は空気が乾燥します。体も同じように乾燥します。空咳、肌のカサカサ、喘息などが多い季節になります。潤いを体に与える食材例えばかき、サンマ、白きくらげ白は秋の色、肺の色です。黒きくらげの黒は腎の色です。
酸甘化陰をご存知ですか?甘いものと酸っぱいものを一緒に食べると陰ができます。つまり、体を潤します。トマト、メロン、レモン、ナシなど自然でそだった野菜にはこのような働きがあります。陰虚の人にはぴったりぴったりの食事です。逆に陰虚の人は唐辛子、こしょうの香辛料やネギ、ニンニクなど辛味は避けるべきです。陰と津液は違うとの考えもあります。むずかしくなってきましたのでこの続きは診察中にしたいと思います。夏の養生法です。
バナナは食物繊維が多い食品として有名です。つまり便秘や大腸癌を予防します。漢方では痰湿を除くとされています。よぶんな脂肪や水分を排出してくれます。食べるとすぐエネルギーになります。痰湿とは痰濁とも言い濁った水や不要な水のことです。
お茶を選ぶときの基準は何でしょう。発酵させているかどうかかです。発酵させれば体をあたためるお茶に変化していきます。例外はプアール茶で体を冷やします。プアール茶は黒茶ですがからだを冷やします。発酵させた順で黒茶、紅茶、青茶、黄茶、白茶、緑茶です。ウーロン茶は青茶にないます。緑茶は体を冷やします。何でも程々にバランスよくとりましょう。
クラシエの漢方エキス製剤もよい。芎帰調血飲が特にユニークな処方です。蒼朮か白朮かはどうでもよい話です。1日に2回内服するのが私は日本人に当たった考えだ。先日、風邪をひいたとき神秘湯を飲んだがよく効いた。エキス製剤のパックの色がとてもきれいだ。まずい粉薬もおいしく見えてしまう。漢方薬の地味なイメージを変える素晴らしい発案だと思います。まさに、「漢方優美」というホームページにぴったりだ。でもわからないのはその命名法です1番は新橋色です。なんでブルーが新橋や年?青空違うねん。
人参養栄湯は八珍湯から川芎をのぞいています。私が知る限り昔この処方をつっくたひとは肺結核の人に使うことを考えたようです。川芎は活血作用があるため吐血の危険性を高めることを嫌ったみたいです。遠志、五味子は心に働き睡眠をとり体力を高めることを期待したと考えます。結核菌を発見したのはコッホでしたね。
保険診療であめが処方できるんですよ。コウイMは保険診療で用いることができるあめです。そんなに甘くなく潤す作用があり虚弱体質の便秘、秋燥によるのどのイガイガに有効です。もう10年以上続けている人もいます.ふつう便秘の薬は次第に効かなくなります。コウイMは違います。大建中湯と小建中湯にもコウイMは入っています。漢方薬と併用しパワーアップします。
にきびでお越しの患者さんに十全大補湯を処方してほしいといわれたことがある。大したにきびには見えないが美人にはとてもきになることだ。十全大補湯と人参養栄湯と帰脾湯と大防風湯は親戚に近い処方である。共通点は四物島湯と四君子湯が骨格になった気血両虚の処方であるという点である。下半身のことなら牛膝と杜仲が入っている大防風湯、不眠に絡んだ場合帰脾湯、お血もあれば加味帰脾湯、肺に関係するなら人参養栄湯というイメージです。なかなか仕事が忙しく一流企業で働いておられる女性には気血両虚は確かに多いはずだ。しかし、にきびには加味帰脾湯の方がよいと思ってしまう。しかし、薬局で漢方薬を買うと高い。診察代を払ってもクリニックへ来た方が安いのは間違えない。次回は患者さんのおっしゃる十全大補湯を出してみるとしよう。
柴胡のはいった漢方薬が日本では多く使われています。日本人に合っているのでしょう。さらには薬価が高く売りあげ高があがることも関与しています。その処方名に柴胡が入った処方は小柴胡湯の間質性肺炎のため肺がんのイレッサ的存在になっています。大柴胡湯のように大量に使うと発散、2グラム程度の少量を使うと疏肝に有用です。
水を「すい」と呼ぶのが日本漢方です。よいものも悪いものも「すい」です。中医学ではよいものは津液と言います。悪いものは邪と言います。体に悪いことをするものは湿邪、痰邪、飲邪等の意味で飲、痰、湿等粘り気の差で区別します。こうみると中医学の方が優れているようにみえますがそうでもありません。「頭でっかちの尻すぼみ」というようにしっかり使い分けてこそ値打ちがでます。立派な教育理論だけでは日本は中国の属国になるかもしれません。まず塊よりはじめよ。