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六君子湯と茯苓飲

姫路市内の南のほうから患者さんがお越しになった、この方がかかっておられる医師は私とよく似たお考えのようで附子は修治附子ではなく炮附子が0.8グラム入っていた。どうも胃が動いていないようで自ら振水音がするとのことでした。六君子湯が出ていた。この六君子湯が一番手に入りやすい会社のものではない。修治附子と同じ会社です。六君子湯には甘草が入っている、茯苓飲には甘草が入っていない。つまり六君子湯よりも津液の代謝に有用な薬と最近は六君子湯と茯苓飲を使い分けるようにしている。紅蔘末で補気補陽して炮附子で補腎する。この患者さんが一週間経過して戻ってこられた。六君子湯よりも茯苓飲が良いそうです。六君子湯よりも無名な茯苓飲が良い時とは津液代謝を改善したいときのように最近考えています。利水薬には五苓散や猪苓湯と同様に甘草が入ってない。茯苓飲のほうが下向きのイメージが五苓散よりも強い。

当帰・麻黄・紅蔘・附子そして地黄

正月お酒飲む人にひったりなのが黄連解毒湯。お酒の熱を熱による毒をとる薬です。アルコールの中でも薄いもの例えばビールのようにあるコ-ル度数が低いものは水毒になる。水毒は日本漢方の用語です。これには五苓散。アルコールの貮性そしておつまみやあての貳性により湿熱が生じたら一貫堂医学の世界になる。補うことはせず活血化瘀したり理気したりして気血津液を巡らせる。酒さで黄連解毒湯が処方されていた。当帰が合わない麻黄も会わない。この寒いのに附子や紅蔘まつもあわないないとおっしゃった。麻黄は戦車のように扇形に重厚に気を動かすつまり津液おも動かしてしまう。桂枝も麻黄も温経通用する。脾胃に負担を大きくかける。当帰は補血というより活血の生薬です。ないものを無理やり喀血して動かすと脾胃に負担が大きくかかる。気虚の時脾胃に大きく負担がかかるのは脾胃です。四物湯の構成生薬に地黄がある。これも重い生薬です。今日で年内最後の診察です。今年も五年間で100単位必要な眼科専門医の単位は35単位。それに比べて休日夜間急病センターの日直で参加できなかったアレルギー学会は別として総合アレルギー講習会や相模原臨床アレルギーセミナーでいろいろ研鑽出来た。漢方の勉強は毎月大阪にいき関西系統中医学講座を受講し東京までZtoAも時に受講しました。お昼休みが忙しすぎたので訪問診療をやめ産業医も一社やめることにしました。

ハートフル漢方研究会

第5回総合アレルギー講習会のイーブンイングセミナーをさぼり18時から開催される、クラシエ薬品の第35回ハートフル漢方研究会に参加しました。京阪電車のの中の島駅から京橋駅までは電車一本ですが降りてから迷子になり大変でした。途中怖そうなお兄さんいっぱいいましたあ。なんとか18時には間に合いました。なんとハートフル漢方研究会に参加するのは10年ぶりです。クラシエ薬品は兵庫と大阪が別なので案内来ないのか私が参加しなかっただけか。精神科の話・感染症の話でした。生薬を使った漢方治療は姫路では不可。保険診療では一層不可。紙のレセプトになるのと逆ザヤのため。姫路では漢方エキス製剤2剤をいかに組み立てるかが重要。会長のお話はせんじ薬が多くまねできないのが残念です。2題目は感染症のお話。雑誌の投稿中のツムラの十全大補湯が疲労倦怠に有効でNK細胞の立場から解説くださった。自慢じゃないが私は十全大補湯を使ったことがない、気も血も補い効くので弁償しなくなるから使わない。麻黄や桂皮の生薬からインフルエンザに対する作用も説明していただきました。肘後備急法の奔豚湯は苓桂朮甘湯と呉茱萸湯を合わせるとよいそうです。江部経方理論にも精通されるので麻黄附子細辛湯や麻黄附子甘草湯の話も聞きました。終わったら21時帰ろうと思ったらまた迷子になった。姫路で言うと魚町みたいなお兄さんいっぱい姫路から行くなら大阪城公園で降りるほうがよいかな。前回のハートフル漢方研究会は日曜日の昼に参加したなあ。京橋はいいとこだっせグランシャトウにいらっしゃい。CMあったなあ。祝は淀屋橋でした。

当帰と川芎

有名な蔭山充先生が講演会で座長の先生から突っつかれて先生の診療で特徴的な薬はと聞かれたら当帰と川芎の生薬末を女性には多用しているとおっしゃっていました。そこで私は高砂の当帰と川芎を使おうと意気込んだが逆ザヤです。今の時代多くの生薬は逆ザヤ。調剤薬局は売れば売るほど赤字、患者さんはまさか赤字の出血大奉仕を調剤薬局さんがしてくださっているとは思ってないやろね。そう思うとなかなか使えない。関西系統中医学講座テキストで当帰と川芎の入った方剤を集めてくださっていたのでパワーアップのために当帰芍薬散、抑肝散陳皮半夏、抑肝散、女神散、温経湯、防風通聖散、五積散に当帰と川芎が配合されている。芎基調血飲は地黄が入ってます。今後は赤字を出すがこのようにもともと当帰と川芎が配合されている方剤には生薬末を配合してみたい。ちなみに当帰は血をぐるぐる回すイメージ、川芎は血を上へ上げるイメージだそうです。川芎茶調散の川芎や十味敗毒湯、清上防風湯,冶頭そう一方冶打撲一方酸棗仁湯があげられる。何となく川芎の使い方が見えてきました。私は2000年4月から東京に通い系統中医学講座で学んできました、それでも毎回毎回新鮮に話が聞こえます。系統中医学講座が進化し続けているのか私が講演を聞き分かったと思た感動だけで実についていないのか誰もわからない。系統中医学講座の講演を聞き明日からの診療に生かすことははライフワークです。

こころと体の弁証論治

松橋和彦先生の松橋漢方塾は第三回で終わってしまった。松橋漢方塾には一回しか参加できませんでした。松橋漢方塾は対薬理論で見てみましょうというスタンスで方剤を分解してゆきます。こころの漢方治療は精神科とは異なり長く面談しないのがコツのようです。そのためにはカウンセリングテクニックを身に着ける必要があるようです。患者さんは相手が占い師でもカウンセラーでも何か聞いてほしい。そんな方が漢方診療の丁寧な問診という言葉を勘違いされていることをしばしば経験してきた。一方的に医療者は話すのもよくないが門指標の内容を再確認することこそ問診という四診の一つと考えます。難しいもの、双極性障害などの難し物はまず精神科・身体症状があれば心療内科。こころの問題は心と肝に絞って問診票を読み解くことが大切であると思う。使える薬はせんじ薬でないとかぎられる。五臓の中で心と肝が重要な臓器です。心は神志をつかさどる、意識知性理性をつかさどる。精神神経活動をつかさどる。心血虚では精神神経活動が抑制される肝は情志をつかさどり感情・本能と関係する。肝は支配欲とも関係する。支配欲は他人に従ってもらいたいこと影響を及ぼしたいことを指す。加味帰脾湯は心脾両虚の薬です。加味帰脾湯では加味とは柴胡山梔子を指します。柴胡は肝、山梔子は心の熱を冷まします。肝と心は相性の関係にあります。柴胡加竜骨牡蠣湯、加味逍遥散、抑肝散加陳皮半夏は肝の薬です。心の症状は健忘・不眠・多夢です。心血虚は落ち込み肝気鬱結は興奮です。漢方松方塾は大変すばらしい講演会でした。

モビコール配合内用剤

モビコール配合内容剤は海外ではすでに多く使われている薬です。2歳以上で使える便秘薬です。モビコール配合内用薬は主役はポリエチレングリコールで腸管内の水分を増やします。塩化ナトリウム、塩化カリウム、炭酸水素ナトリウムを配合しており腸管内の電解質には医療を行っています。水で溶解するみたいですが味は電解質が入っているので塩辛い味がするようです。もビコールは増量の仕方がややこしい。初回用量は年齢により異なるが増量は中一日後で用量は年令により異なる。増量の仕方が添付文書通りだと面倒な気がする。先に発売になっているグーフィスは水分泌と大腸蠕動運動亢進を行う世界初の胆汁酸トランスポーターで前もって食事は入る前につまり食前服用するそうです。この二つを比べてグーフィスのほうが受けそうな気がします。最近電解質異常による不整脈でで酸化マグネシウムに逆風が吹いている。それで責任を取るわけではないだろうがマグミットを販売している持田製薬から2つの便秘薬が出てきました。さっそく処方します。グーフィスはカマぐとガスモチンの働きをあわせた様になっている。一歩私は便秘には漢方薬を患者さんから期待されている。このような新薬を期待してくる人は少ないと思う。漢方薬は発売から時間が経過しているため大変安い。中国の生薬の価格が上昇しているのに。2019年10月は消費税10パーセントこれに伴い診療報酬改定です。薬価は1000億円下がるようです。

漢方松橋塾

漢方松橋塾は全国で行われています。今日は夕方神戸の三ノ宮で全国を講演して回られている松橋和彦先生のお話を聞きました。高松の東洋医学会のランチョンセミナーで初めて聞き梅田の北ヤードの積水ハウスのビルで以前聞きました。つまり松橋先生のお話を初めて聞いたのは高松の日本東洋医学会のランチョンセミナーでした。今日で3回目ですがほぼ満席でした。途中退席したのは19時から同じ三ノ宮の梅の花が入っているビルでで統合失調症のお薬の話を聞くため退席した私ぐらいでした。松橋塾はホワイトボードに先生が板書していかれるので必死に書き写します。最後は問題形式になっていて弁証の根拠とかを考えていく講演会です。特に対薬で方剤を分解していくスタイルは応用が利くので大好きです。今日は心と肝の違いについてさらには柴胡加竜骨牡蠣湯、加味逍遥散、抑肝散陳皮半夏の使い分けさらにはカウンセリングのこつも含めて伝授していただきました。

今月は5回目のコタロー講演会

今月コタロー漢方製薬の講演会に5回参加しました。最後は神戸で中医傷寒論のお話です。年間100回も漢方講演会に参加される講師のお話で期待しました。広島で一度講演を拝聴いたしました。傷寒論にはいろいろな書籍があるしかし中医学の傷寒論は劉渡舟先生の中国傷寒論解説が一番ポピュラーとされている。2冊あるが続編はアマゾンにもないそうです。それだけ漢方を学ぶ人には中医学の傷寒論は貴重ということです。天津の楊育周先生のものもあるが値段が書いていない。つまり市販されていない。アマゾンで漢方薬の書籍を購入するときは小さな出版社のものは注意すべきです。定価よりも高くついていることがあります。朝10時からの講演でしたがあっという間に終わりました。しかし前から思うが呉茱萸湯が陽明病の寒証に分類されるのは不思議です。肝をあたためる呉茱萸が薫薬なのに、また陽明病といえば胃家実之也つまり熱なのに。演者によると3系にわたる難しい薬との解説があった。日本の傷寒論の概念では言われていないと思う。最古といえば小柴胡湯だが四逆散のように柴胡と芍薬の組み合わせが中国ではよく用いられると聞く。四逆散が少陰病にも記載がある、少陽病のはずなのに。四逆散は交感神経緊張に用いる薬です。最後は心腎不交二は清心連子飲。これは少陰病熱病には愁訴が多く激しい中々よくならない人は心火こと肝火と考えるんだそうです。難しい話でした。復習しています。

はりま漢方セミナー和漢診療学編

昔私が漢方を鐘紡記念病院和漢診療科で新谷卓弘先生に学んだ学んだ時代にご一緒っしょしていた知野充時先生の講演を聞くため加古川のプラザホテルへ行ってきました。最後はこの時期インフルエンザの予防接種でにぎわうのでなかなか定時に終わらない。もうすぐインフルエンザワクチンが私のところでは底をつく昨年同様にインフルエンザワクチンを接種したくてもできなくなる。昨年に鞍手増産してないから当然のお話です。東洋学会に行けばよく顔を合わすが講演を聞くのは初めてです。演題は補剤の臨床、千葉からわざわざありがとうございます。一番気になったんは附子と烏頭の違いです、母根と子根の違いと認識していたが変わっているそうです。寺沢先生とご一緒に働く知野先生のお話だから間違いない。いつの間にかわったんだろう。講演会の演者をいっぱいなさっているようですね、知の先生お若いから頑張ってください。講演しても製薬会社のホームページに名前が載るし半分あるいはそれ以上税金に持っていかれるそれは一時所得だからです。控除がないのです。しかし準備に膨大な時間がかかります。今日は杏林大学皮膚科名誉教授の塩原哲夫先生がアトピー性皮膚炎の演者でお越しになる、久々にお話が聞けます。先日のホテルモントレの慢性肝疾患フォーラムIN姫路はなんと21時40分まで盛り上がったそうです。皆さん勉強熱心です。私は22時まで姫路市医師会の委員会でした。毎日忙しく元気な生活を送らせていただいております。モミジでにぎわう姫路城と書写山です、普段に比べ新快速が始発の姫路で乗車しても座れるとは限りません。

兵庫漢方医学談話会

年間漢方の講演会に100回も参加される演者のお話を聞くべく神戸元町の会場へ朝からウキウキしながら参加しました。一年間で100回の講演会参加つまり土曜日・日曜鼻すべて参加、水曜日木曜日も時には参加しないと年間百回にはなりません。私はアレルギー漢方そして眼科合わせたら2から3日に一度は参加している。なぜなら眼科専門医の更新は厳しい。一日2単位で5年で百単位。漢方専門医と異なり無著厳しい、おまけに顔写真が入ったカードが存在するからなお厳しい。熱心やなあ、わたくしなんか奈良の橿原まで東洋医学会の奈良県部会に参加しようと何度も思ったが遠いなあと思って一度もいけてない。スライドを2時間の講演で170枚、一枚一分と自分が講演するときに考え時間配分するが120分で170枚とは初めからすべてお話される気がない。会場は二人掛けでいっぱいだった。兵庫漢方談話会はみんなに参加してほしいからとDVDを配布しないことを旨としている。しかし今回はどうも特別でDVDが配布されるそうです。講演の内容は最初は抽象的でよくわからなかった。中医傷寒論のお話もっと聞かせてほしい。興味深い内容だった。私は中医傷寒論の話は天津中医学大学の楊育周先生の講演を東京衛生学園で学びました。さっぱりわからない世界です。