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建中湯類

建中湯類は飲みやすい漢方薬です。子供とご老人に良く用います。とくにセンノサイドを用いないで便秘が良くなるので習慣性がなく使いやすい。主薬の膠飴は麦芽糖である。マルツエキスとして販売している。こどもの方が何でも案外漢方薬を美味しいとおっしゃるようです。こどもには人参は不要だと聞く。膠飴で滋養するのが良い。芍薬で緊張をとる。シルバーウイークに小児東洋医学会へ行ってきました。名古屋では白内障学会も開催されていました。子供に人参のような元気そのものを補う薬は良くない。それよりも水あめで元気をつける、さらには夜尿症も治してしまう。東洋医学の考え方はさらに漢方薬の魅力は小児科領域で発揮されるのかもしれません。芍薬と甘草は配合された方剤すべてアドレナリン抑制系を選択的に活性化するそうです。さらには拮抗バランス、循環システムを果然するそうです。芍薬の量が異なる3つの方剤が桂枝湯では風邪、桂枝加芍薬等では過敏性腸症候群、桂枝加桂湯では精神不安を直すのです。建中湯類はさらには当帰建中湯、黄耆建中湯へと派生してゆきます。飲みやすい漢方薬ですがそれでも服用できませんと言われることもある。

フルミスト

弱毒生点鼻4価インフルエンザワクチンであるフルミストがいよいよ第一三共がアストラゼネガの子会社からライセンスを取得しました。アストラゼネガの子会社から第一三共ワクチンがライセンスを取得したようです、ネキシウムカプセルの御縁でしょうか。生(なま)というのが今と大きく異なります。今年は間に合いません。インフルエンザの皮下注射ではなく点鼻ワクチンです。今年は。ラインを新しくする為高いインフルエンザワクチンつまり、3価から4価ワクチンになります。第一三共北里ワクチンが承認申請するそうです。アメリカではもう使われている製品です。乳児つまり2歳未満と中学生にはインフルエンザワクチンはきかない、B型インフルエンザには30パーセント効かないという報告がなされました。FLUMISTはアメリカでの名称、FLUENZ TETRAとの名称でヨーロッパでは発売されている。日本にフルミストが導入されるには時間の問題のようです、効かないワクチンと酷評される現在の不活化ワクチンは消えるのでしょうか、臨床治験も終わっているそうです。今年はインフルエンザワクチンが一斉に値上げとなります、来年はもっと上がるのでしょうか。今日は雨ですね、私はアキバ手ですが明日アレルギーの話をさせていただくので準備をしています。最近の若いMRさんはスライド作りがだめです.手伝いますからお願いしますといったのに役立たないから頼む気もしない。

子宮頸がんワクチンの行方

HPVワクチン副反応診療の手引きが好評のようです、HPVワクチンの接種勧奨が中止になり久しい。私のところのHPVの定期予防接種の指定医療機関から外していただいています。子宮頸がんワクチンを接種しなければ10年後日本は子宮頸がん多発国になるという話を聞きました。多くの予算が流れています、定期接種対象年齢を過ぎています。変わるものはがん検診ですが嫌ですね、婦人科領域の検診は。子宮頸がんワクチンが定期接種になった、しかし積極的干渉中止を受けておそらくほとんど接種していないと思う。姫路市で中学校2年生から接種していました。ほかの市町村では小学校6年生から接種していました。日本脳炎もわかって接種していない人が相当数いる。100パーセント安全なワクチンは永遠に存在することがない。予防接種でワクチンを打つこと自体リスクがある。絶対にリスクはゼロにはならない。健康な方に接種するのがワクチンです。保護者になり保護者署名をする以上はリスクがあることに同意しなければならない。しかし、ワクチンを注射器に吸ってからこのワクチン副作用ないですねと言われると署名の意味がなくなります。子宮頸がんワクチンを接種しないと決まっているなら子宮がんの検診にお金を回すのが良いと思います。誰もが納得がいく結果は出そうにありません。子供のことだからリスクは保護者が責任を持つ。流されないことが重要です。

ロタテック

ロタテックはロタウイルスの経口接種ワクチンです。ロタテックにはG1から4、G7の5亜型が入っています。ロタウイルスは変異します、一回かかって終わりではありません。今は任意接種です、定期予防接種化に向けてこれから求められることは接種後一週間以内のINVAGINATIONつまり腸重積のリスクが増えることに対するEBMです。さらには医療経済学的に評価されること、有効性・安定性などが定期接種化への必要事項です。下痢症は世界的には死亡原因の第3位です。輸液ができない場合、世界的には死亡する病気です。160万人が死亡しているそうです。日本でも2から16人が死亡、40人がロタウイルス脳症、10人が後遺症を残します。但し、生後数か月での腸重積は本来まれなことです。INVAGIの正確な発症率はいくらくらいでしょうか。今の時代病気になっても無料、ワクチン接種では2から3万円かかります。予防医学は難しい。米国ではワクチン接種で4.2万人の命を防ぎます。何か起こった時はたすけてもらったと感謝の気持ちがある、何かが起こる前には感謝の気持ちは生まれません。ロタウイルスに感染すると2.6日の労働損失があり、二人に一人の外来受診が必要です。

ユニバーサルワクチネイション

ユニバーサルワクチネーション(UNIVERSAL VACCINATION)とは定期予防接種のことです。ユニバーサルワクチネーションの現在の候補はB型肝炎、おたふく、ロタウイルスです。国民がみんなワクチンを接種して病気を排除することが定期予防接種の目的です。みんなでうって病気をなくす。行政がもっと説明しないとインフルエンザワクチンのような任意接種との違いは分かりにくい。B型肝炎が多い台湾では1984年にB型肝炎の定期予防接種がすすんだそうです。日本でのB型肝炎のユニバーサルワクチネーションですが来年から定期予防接種化が予定されるのは2カ月、3カ月、7カ月から8カ月の3回の予定だそうです。母子間の垂直感染を警戒する場合には0か月、1か月、6カ月です。ワクチンを定期接種化するには財源の確保、ワクチン供給体制の確立、副反応に対する理解の3つが必要です。保護者の副反応に対する理解はまだまだ不足しています。保護者の方自身が情報を得て勉強しないといけない時代のようです。子供の予防接種について誰も教えてはくれない。

水痘ワクチン

水痘ワクチンが定期予防接種に組み入れられたのはちょうど一年前です。水痘ワクチンはもうすぐ定期予防接種化されて一年です。早くも水痘が減っているそうです。予防を続けるには十年に一回ぐらい水痘ワクチンを接種するとよいそうです。破傷風トキソイドワクチンと同じです。1974年に阪大微研で高橋先生により作られたワクチンです。WHOが認める唯一のワクチンです。眼部帯状疱疹においては抗ウイルス剤を72時間以内に投与することが大切であるとされています。HUTCHINSONの法則をご存知の方は多いと思います。鼻の頭鼻尖部に水泡性病変があれば眼病変が増える。角膜病変が7割虹彩炎が5割と怖い病態です。発疹が先行するのが普通ですが無疹性疱疹も多く存在します。ただひたすら目が痛いと患者さんはおっしゃいますがCTをとっても何も異常が出ません。眼部帯状疱疹は三叉神経一枝領域の病変です。全帯状疱疹の1から2割に眼部帯状疱疹がみられる。半数以上に眼病変がみられる。体幹部の偽腹壁ヘルニアという合併症もある。便秘と皮疹が出現したところに一致して盛り上がりができおなかの中の病気と勘違いすることはありうるでしょう。急病センターの出務が終わりました。疲れが残っています

B型肝炎ワクチン

B型肝炎は性行為で感染します。B型肝炎の感染の原因は麻薬や刺青そして医療関連感染だけでありません。0歳でB型肝炎ワクチンを接種することは抗体取得率が上がります。しかし、思春期前のB型肝炎ワクチンを接種するのも一つです。海外渡航前にB型肝炎ワクチンを接種するためにお越しになっても1回接種で終わる人がわたくしが医学部の学生の時からB型肝炎のキャリアや感染者の唾液や精液にはB型肝炎ウイルスが存在することは当たり前でした。B型肝炎ワクチンが定期接種になると生後二カ月で皮下注射3種類、生後三カ月では皮下注射4種類、生後四ヶ月では皮下注射四種類と怖いようなことになる。さらには生後二か月・三か月・四カ月とロタウイルスのワクチンを接種することになる。海女エリカではB型肝炎ワクチンに遺伝子型がA型が多く、日本ではB型、C型の遺伝子型が多く日本でもA型が増える。遺伝子型のA型が増えるということが慢性化しやすくなるということです。A型はキャリア化しやすい。10パーセントが慢性化する。なぜ日本でA型遺伝子を有するB型肝炎が増えているか?それはSTDとしてのB型肝炎が増えているということです。我々医師もB型肝炎ワクチンを接種する、しかしなかなか抗体はつかない、一度抗体がつけば消えても感染のリスクを大きく下げるというのが最近の見解です。

予防接種の同時接種

予防接種の同時接種について、如何思われますか。Hibと肺炎球菌ワクチン、四種混合ワクチン、そして来年4月からは財源さえあればB型肝炎が定期予防接種となります。同時接種とは医療機関の門をくぐってから門を出るまでに複数のワクチン接種を行うことです。現状で生後2か月から同時接種を行わないと14回の受診が必要になります。同時接種を行うとBCGを含めて5回、BCGを除いても4回定期予防接種のため医療機関を受診する必要が生じます。任意接種つまり自費ではありますがロタテックも同時接種の対象となります。今現在、任意接種のロタウイルスのワクチンとB型肝炎ワクチン接種は姫路市において無保険の状態です。同時接種をすれば定期予防接種と一緒に行えば不本意ながら保険に入った状態で接種することになります。医療費無料化の前にこのようなもんだを解決することは必要です。最近はご希望であれば2か月から同時接種を四種類でも五種類でも行っています。ロタテックはまだ経口ワクチンだから良いにしても私が2か月や3か月のお子さんがかわいそうになります。B型肝炎は子供の方が抗体がつきやすいそうです、最近は母子手帳を見ているとB型肝炎ワクチンを接種しているBABYが増えています。保護者の方へ垂直感染だけではなく水平感染のリスクが周知されたっかのようです。ガーダシル9がわが国でも承認申請されました、医薬品医療機器情報機構での補償も進まない。原因究明が進まない。

小児ワクチンフォーラムin神戸

来年度になったら、生後二カ月で皮下接種が3種類、3カ月で4種類の皮下注射の定期予防接種が始まることが財源の確保ができれば確実視されています。さらにはロタウイルスのワクチンが任意接種で経口接種されます。ホテルオークラ神戸で小児ワクチンフォーラムin神戸に参加しました。兵庫医科大学の学生時代小児科の講師をなさっており講義を受けたこともある熊谷直樹先生がロタウイルスの演題で座長の労をおとりになっていました。熊谷先生は30年前とほとんどお変わりがありませんでした。小児科医ばかりの中で貴重な講演を拝聴しました。日常診療に役立つように一生懸命聞きました。昨年、県医師会での開業後の担当理事の指導でも自費診療ありますか、自費のカルテを見せてくださいと言われました。眼科で予防接種の自費カルテ初めて見たと何度もペラペラ持参したカルテをご覧になっていました。B型肝炎ワクチンの抗体は大人になってから接種してもなかなかつきません、いちど消えてもいったんついたらMEMORYが残るとの新しい考えが普及してきています。B型肝炎ワクチンは来年度からの0歳児での定期予防接種化の最終段階に来ています。遺伝子型がビームゲンとヘプタバックスⅡでは異なり日本でも遺伝子型が欧米に近づいているようです。血液はもちろん、涙、汗、唾液、精液などから水平感染するため思春期前の接種を求める声もあったそうですが0歳児での定期接種化が有力です。ロタウイルス感染症はほぼ全員が感染し発展途上国ではなくなることが多々ある病気だそうです。ワクチンは経口です、吸啜反射なのでしょうか、一生懸命飲まずに戻そうとします。ロタウイルスは変異するため流行を予測することが困難なため5価ロタテックが良いそうです。MMRワクチンは無菌性髄膜炎の副作用が過去に日本で発生したためおたふくの定期予防接種化は遠いようです。先週は2日にわたり小児科の先生に混ざりワクチンの講演を拝聴いたしました。

インフルエンザワクチンの値上げ

2015年インフルエンザワクチンの作成量は昨年に比べ11パーセントの減少だそうです。インフルエザワクチンが確実に値上げになる。今年のインフルエンザワクチンの作成は一人当たり1mlとして2973万本分だそうです。MRさんはわかりませんとしか言わないがさらにはメーカー間で差があるそうですが5割値上げというお話もある。インフルエンザのワクチンと予防接種が値上げにる理由は4価ワクチンになるからです。つまり、工場のラインの作り直しに費用がかかる。今のインフルエンザワクチンは3価です。ある健保組合からインフルエンザの予防接種を○○80円で契約しないかというお話をいただきました。姫路では4件しか契約先がないそうです。一番困るのが予防接種だけお越しになる方です。カルテ番号がどんどん増えてゆく。姫路の眼科は10月から11月にかけて何処も受診者が減る。点鼻インフルエンザワクチンのフルミストの有効性が高いようです。現在は個人輸入して行っているそうです。現在は予防接種を施行してもかかってしまう、アメリカをまねてB型のインフルエンザワクチンを2種類入れてどうなるでしょうか。兵庫県でもMRワクチンの期限切れ接種がありましたが、関東で不活化ポリオワクチンの期限切れがあったそうです、期限切れワクチンの接種について厚生労働省の通知が出ました。3か月を切ったワクチンを納入するには通知が必要とのことです。不活化ポリオワクチンは四種混合ワクチンの影響でいずれなくなるとのこと高い納入価に設定されています。