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グラナテック点眼液

グラナテック点眼液は世界初のROCK阻害点眼液です。ROCKは効きなれない言葉です。ROCKとはRho-associate coiled-coilforming kinasa の略です。薬価は451円×5つまり2255円です。Rhoキナーゼ阻害剤とも言います。逆に言えば日本でしか承認されていない薬です。ROCK阻害剤はもともと高血圧治療薬のスクリーニング過程で血管弛張作用を有する化合物として発見されたそうです。ファーストチョイスの薬ではなさそうです。先日説明を聞き実感しました。日本発なので他の国では使われていないそうです。もともと1990年台に脳外科のくも膜下出血後の脳血管痙攣治療薬として活用されていたそうです。点眼後2時間程度充血するそうです、私が点眼するなら朝顔を洗う前と入浴前にします。なぜなら充血や外眼部の副作用が多すぎるからです。まだ臨床的にさらにはガイドライン的にはどの位置にあるかはっきりしません。旭化成の薬は売れたんだろうか?12週くらいが危険です。眼瞼炎、アレルギー性結膜炎そしてROCK阻害剤の薬理作用である結膜充血は血管平滑筋の弛緩作用により発現すると考えられているそうです。充血は2時間程度だそうです。

治る病気

治る病気の代表は白内障です、手術すれば治る。ただし調節機能が回復するわけではない。しかし調節機能をAA-2を用いて調べると多少は残っている。眼科では慢性疾患が少ない。治らない病気の代表は耳鳴りです。漢方薬で何とかといわれるがなかなか効かない。スギ花粉症にシダトレンを用いたSLITが登場したが姫路ではあまり反響がない。製薬会社が企業コンプライアンスとして慎重な姿勢をとっていることそして耳鼻咽喉科が少なく十分な患者さんがおられることなどによる。治らなければどんどん患者さんが増えていく。5年舌下免疫療法を施行すれば治療をやめてその後5年間は有効と藤枝教授がご講演でおっしゃっていました。もちろん個人差があります。マルチアレルゲンの方でもRASTを実施するとスギがクラス4から5の方が多いような気がします。シダトレンを作る会社の苦労は漢方薬のメーカーと同じレベルです。山を買ってスギを植えるところから始まる。生薬も海外で適する土地を探すところから始まるそうです。中国依存はあまりに危険だからです。漢方薬の栽培ですが対策で過疎地を利用することは人件費が日本では合わないそうです。

コンタクトレンズ販売は損する時代

コンタクトレンズの取り扱いを絞っている医療機関が増えている。その受け皿にわたくしどもが為っているようなので思い切ってカラコンをはじめ多くのコンタクトレンズの取り扱いをやめることにしました。たまに来る大金持ちだが患者さんに待ってもらたので最近少し待ち時間が増えてますねとすみませんと言ったらコンタクトやろ、コンタクトレンズ診療率が上がるとコンタクトレンズ検査料2となり大幅な減算になることをごぞんじない方です。コンタクトレンズメーカーでも良心的なところは深追いしない方がよいですよとかカラコンなんか扱っていると客層が変わるし損しますよと言われます。確かに最近損ばかりするのがコンタクトレンズ診療です。なんか気に入らないといわれたら終わりです。ワンデイのコンタクトレンズのトライアルは5枚が標準になってきました。おまけに配給制限、販売枚数の○○パーセントをトライアルレンズとして供給するのが常識です。カラコンなんて目に悪いに決まっている。認可を出すお上がおかしい。コンタクトレンズはインターネットで買えるものになってから世の中おかしくなった。そしてコンタクトレンズ検査料ができてから診察料金が眼科は800円でおつりがくると誤解されるようになった。代引きで郵送したら受け取り拒否する人、わかっていますか返送にも代引き手数料はかかるのです。それでもまた何もなかったかのようにご来院される不思議な時代です。

最近のコンタクトレンズ診療

カラコンを取り扱うと損をすることが分かった、カラコンの扱いをやめようと思う。最近、ワンデイの乱視用は扱っていないとかソフトのコンベンショナルレンズは扱っていないとか遠近両用は扱っていないとかで他院からまわってくる。コンタクトレンズ診療は損をすることがあるかを示すものです。ドンキホーテで買うからカラコンを合わせてくださいと言われても無理なものは無理です。酸素透過性が低い色を外から塗ったレンズはお勧めできません。説得するのが眼科医の仕事です。カラコンと使い捨てではないソフトレンズを求めてそれぞれ別のユーザーがお越しになりました。カラコンをはめた患者さんがお越しになったら怒ってはいけないという指令が出ています。眼科受診で怒られると思って受診しないため手遅れになる方がおられる為です。先日以前来院歴がある方がお久しぶりに来られカラコンがほしいといわれた。少ないながら在庫していたので持ち帰った。色が気に入らんとかなんとか言われた。はめてそして見せて納得していただきました。ところが色が気に入らんと後日来られた。結局私が損した、カラコンは迎えのドラッグストアへ行っていただくのが一番だと改めて認識した。カラコンは化粧の一部と思っておられる方が多い。しかし、予想以上に角膜障害が多い。角膜内皮細胞が減少しているでしょうね。使い捨てでないソフトコンタクトレンズは製造方法が異なりよい製品ですが補償が問題です。破れたときです。紛失保証はどこにもありません。それからケア用品です。ケア用品は開封したら他の人は使えません。だから購入いただいています。先日、ケア用品の料金だけいただきますと言ったら後日皿のままで返品に来られました。ケア用品と交換でお金も当然返しました。こんな人に限って角膜内皮細胞が減少している。長期にわたり定期受診されている方には角膜内皮細胞を無料でサービスしています。

瀬戸内眼科コロッシアム

参天製薬を中心とした企業にお世話いただく瀬戸内眼科コロシアムが今年もカープのクライマックスシリーズで沸く広島市内のホテルで開催されました。今年は一週間前に近視の適応を取得した抗VEGF抗体のアイリーアを中心に新しい話題が多いのが特徴です。これだけの講師を集められる企業力はすごいと思います。眼科専門医の更新点数は十分満たしているが知見を増やすためには素晴らしい。参加費が一日ずつ設定されているのがよい。しかし、ついビジネスホテルの泊まってしまう。二日目の日曜日の朝一番つまり8時30分からはの東京医科歯科大学眼科学の教授に就任された大野京子先生の近視による黄斑病変の診断と治療についてのモーニングセミナーはぜひ聞きたかった。pointは明快でした。FAでのSTAININGの違いでした。初日は一番最初はレンテイスなどの付加価値眼内レンズの話から始まりました。最先端の話もよいがアレルギー性結膜炎の話は心が和みます、日本人の15から20パーセントに見られます。その中でもタプロす点眼液やパピロックミニ点眼液が出現した春季カタルはステロイド点眼無効例が免疫抑制剤できれいになる。アレルギーと一言で言っても作用機序はいろいろある。

色覚検査復活

色覚検査を平成14年の通達で亡くしたのはだれか?眼科学校医が検診でおとづれた時、最後にあらかじめ指定したお子さんを保健室に集めて再検査して保護者に書面で通知していました。わが子が来年入学するかもしれない市内の中学校は今年から色覚検査を復活させておられました。もう一人の子供が現在通う市外の別の中学校は色覚検査はしていませんでした。検査すれば男子の20人に1人ですからいくらでも見つかる。私のブログを読み色覚検査に訪れる中高生はパラポラです。色覚検査を希望者に実施するのは確実ですがいつ行うか?できれば来年一学期という話で全国の市教委と折衝中です。平成15年に廃止されつまり義務化されなくなり小学校4年生で希望者に同意書とって行われるようになりました。10年を経過すると大学や専門学校・各種学校へ進学する際色覚異常という項目で就業や入学がかなわない学生が散見されるようになりました。やっと重い腰を文部科学省もあげました。小学校で保護者と本人が知ることは職業選択の上で非常に有意義なことです。眼かい、養護教諭、チョウクを使う現場で授業をする教諭みんなが色覚についての知識を持つことは大切です。エピペンについての講演同様学校保健委員会のテーマとなればうれしい限りです。

演者と司会

9月に「働きやすい職場づくり」という社会保険労務士の医療機関向け講演会の司会をすることになっています。一方地元の公民館で目の話の演者をしてほしいと依頼が保健所から来ました。お近くの眼科の医師に依頼したらパワーポイントができないと断られ私ならよく講演しているからと連絡がありました。パソコンを見ると確かによく講演したので看護学校や公民館で講演のパワーポイントのスライドがいっぱいである。いざとなれば私が話さなければならない、しかし、木曜日の午後に患者さんが聞きたいのは白内障の手術や抗VEGF抗体などの最先端かなと思ったので少し離れて校区外の眼科医に連絡したら受けてくださった。木曜日なので私には午後の診察が待っている。1時30分から3時までの講演なのでできれば辞退したかった。校区に4件眼科がある、50過ぎの私が一番若い。私は口下手なので不特定多数の方の前でお話しすることが苦手です。誤解され発現をよくして患者さんが消えてゆく。一言足りないらしい。しかいも演者も苦手です。急病センターの診察はもっと苦手です。少ない患者さんをゆっくり話をしながら診察するのが一番良い。だから私は漢方薬の診療が好きです。

糸状角膜炎

糸状角膜炎はとても痛みを伴う病気です。先日20代台の若い男性が両眼の糸状角膜炎でお越しになりました。とても目が痛くなる病気の代表です。糖尿病や膠原病などの基礎疾患はないそうです。そのあともうひとり十年以上通っているおばさんが目が痛いとお越しになりました。また糸状角膜炎です。緑内障・白内障や硝子体手術を繰り返しておられもう角膜も白く濁る水泡性角膜症です。診察は13日午前中までです。お盆は13日に午後と14日・15日が休みですが遠出はしないからお困りになったら自宅へお越しくださいとお話して帰っていただきました。糸状角膜炎は体が弱っているか頻回の手術で目が弱っている方に発症します。病気は急に襲ってきます。休みの時に限ってり患します。そういえばもう15年ぐらいかかっている方がお越しにならなくなった、理由は分からず職員と心配していた。たまたまクリニックの前を歩いていると御夫婦と出会った。休みの日に悪くなって急病センターに行って今は違うところに通院されているそうです。お元気そうでとりあえず良かった。まとまった休みとはそんなもんです。普段健康な方も病気します。あす8月16日は診療しています。この時期里帰りの方が多く来られカルテの表紙を作るのが大変です。目が痛い病気の一つが糸状角膜炎です。みんな暑さで疲れ切っています。漢方薬で気血を補いそして気を巡らせることが必要な世の中になっているみたいです。

OCTと緑内障

OCTを撮影して女性患者さんに一部負担金が高いと怒られた。生涯教育講座名古屋講座でである国立大学生つまり20歳代の人にOCTを撮影すると緑内障予備軍がなんと3人に1人ぐらいいたそうです。そこで講師の先生はコンタクトレンズ診療に来られた若い方にOCTをサービスしてはいかがかとおっしゃってました。必ず緑内障がいっぱいいる、隠れている。しかし緑内障と診断すると診察代があがる。普通の眼科診療となるからです。コンタクトレンズ検査料ではなくなるため820円だと思って1000だされても全く足りない、そして陰であそこの目医者は高い、駅前の目医者は安いという話になる。なぜ駅前の目医者の診察料は安いかというとコンタク連患者さんが多い医療機関は厚生省はつぶしたいだから経営が成り立たない料金に設定してあるのです。緑内障は多治見スタデイで40歳以上の20パーセント、70歳以上の10パーセントとかなり多い。最近の患者さんんは緑内障と言って泣く人はいない。先日、網膜裂孔と周りが薄くはがれている人を過換気に陥れてしまった。治療は紹介してレーザーでうまくいったみたいです。自らビニール袋と言われたのでよくおこす人の様だった。

今日は診察は?OPTOS

今日は診察は?というのは機械がかなり進歩して医師がしなくても視能訓練士さんが検査しものをモニターで説明して終わってしまうような時代が来るのではないかという話です。一番すごい機械はOPTOSという超広角眼底カメラです。SUPERQUAD160でも感動したのに200度の画角だそうです。1600万円ぐらいするらしいです。開業医の全身用CTが変えてしまう夢の機械です。関東の網膜硝子体専門の有名な教授のお話を聞いていて笑ってしまった。お話がとても上手で、硝子体前ポケットを発見され御高名な先生ですが眼科診療の機械をたくさんお持ちになっておりOCTだけでも5台お持ちだそうです。そんな診療の中で画期的なのが超広角眼底カメラです。今まであっち向いてこっち向いてと言ってとっていたパノラマ眼底写真が一度にとれるのだそうです。ジェネリック医薬品ではないが何よりも患者さんのために、と目も素晴らしい。しかし値段を聞いてまたびっくりです。というかCTの開業医用が買えてしまいます。OCTを撮影しても高いといわれるのに開業医がこんな検査してたら悪評が立つ。病気ってまさか自分がと思っている。超広角眼底カメラOPTOSってすごいですね。鋸状縁までは見えないそうですが蛍光眼底撮影もできてしまう。OCTや視野検査と合わせて説明してじゃ、今日は終わりですというと患者さんが今日はまだ診察してもらってないといったという笑い話をされていました。器械が診断して眼科は説明するだけに近い時代が来るだけになるかもしれない器械がOPTOSです。