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はじめてのコンタクトレンズお断り

インターネットを見ていると「はじめてのコンタクトレンズお断り」というのがコンタクトレンズ量販店で記載されていました。やっぱり「初めてのコンタクトレンズお断り」という発想はあるのです。これからコンタクトレンズをめぐる診療はどうなるのでしょうか?「初めのコンタクトレンズ」はマンパワーが豊富なところではよいのでしょうが私の様に1人でやっているとつらいところがあります。しかも一回お越しになっておしまいということも実際にある話で一回指導して度数の微調整をするからと説明したにもかかわらず「うちの子はすべてわかっています同じレンズ渡しなさい」という風に保護者から言われました。今の時期「初めてのコンタクトレンズ」の方がお越しになるとびくびくします。コンタクトレンズ専門の量販店を信じていく人が主流になっているのでしょうかそれともインターネットが主流になってるのでしょうか?めがねもインターネットの時代が来ているそうです。処方箋を送ればよいそうです。こうなってくると鼻や耳のところを合わせるという調整が有料になるのではないかと危惧するのは心配のしすぎでしょうか?

色視力

普通の視力計は白黒の世界です。色視力は背景の色と色を付けたランドルト環を見る視力です。形の差や光輝度の差をつけると却って高齢者では見にくくなります。だからこそユニバーサルデザインが推奨されています。同じ赤いリンゴを眺めても朝と夜では「脳がみているので色が異なります」。実用視力とは異なる色視力が注目される日は来るのでしょうか?ろうそくの火を見て赤い光が短くみえるのが色覚異常を有する方の見え方です。又か例でもろうそくの火は短く見えるようになります。ダルトンめがねは分かっていたものが見えるようになるだけのことです。色覚異常者の色の世界が増えるわけではありません。夢や魔法ではありません。色盲、色弱、異常などは差別につながるとして控えないといけないそうです。「石原式検査表」で検査をすれば5パーセントの男子に異常が見つかります。西宮市では色覚の健康相談を行っているそうです。他の自治体に広がることを望みます。期待しています。色以外による識別とユニバーサルデザインの普及。仕事の選択は自由でもあとは自己責任で現実には取り違えの事故も起きているそうです。

色覚検査

昨日M新聞?で色覚異常が治るという印象を与える記事を読ませていただきました。めがねで色覚異常が治るという印象を受けたのは私だけでしょうか?色覚異常の方のメガネは今まで人と異なる見え方がしていたものがめがねの装用により人と同じ見え方になるそうです。一方、今までふつうに見えたものが人と異なるように見えるそうです。「異常」とか「盲」はできるだけ使うなという子となっており全色盲は1色覚、2色型色覚は2色覚と言い換えるようになっているそうです。そしてユニバーサルデザインを用いて→や斜線などを併用し色だけで判断しなくてもよい社会になるよう眼科医師は啓蒙する必要がありそうです。チュ―リップの鉢植えがあります。鉢とチューリップの色が逆さに見える絵をお子様が書かれたらどうなさいますか?茶色と赤は近い色になります。焼肉を食べるとき赤くまだ焼けていない焼肉と茶色に焼けた焼き肉を間違えるとどうしますか?これが色覚異常です。赤と灰色は近い色です。色以外の情報を与えることで間違えを防止することは可能とされています。男性は5パーセントです。つまり20人に1人です。「おかしなやつ」といわれたりとか自信を失えたリストがないよう配慮が必要です。検査を受けることで本人の自覚を促し守ることが大切です。

コンタクトレンズ

「そちらでは購入せずネットで購入を考えてるんですけど」とか「なんとかいう名前のカラコンを合わせてほしいんやけど」[処方だけお願いします」という方がこられたり、電話連絡があったりそして[そのカラコン一枚持ってきてください]というとお越しにはならない。カラコンはめてきてくださいというと「はあ?」といわれます。サンプルのレンズも販売実績で供給される会社もあります。誰かが買わないといただけません。契約書を結ばないとサンプルレンズをくれない。いくらでも何枚でも好きなレンズが眼科というだけで手に入る時代は終わった。販売しないとサンプルも手に入りません。コンタクトレンズ診療なんてしたくない。私の本音です。断ってばかりいないといけない。西川病院時代からお越しで角膜にキズが入ったときだけ来る人大歓迎です。コンタクトレンズはよそで買ってもらえばよい。自分とこの子供にはできるだけコンタクトレンズは遅く装用してほしい。私自身は角膜にキズが入れば出番です位に思っています。ケアが悪くてアレルギーを起こせば出番です。トライアルレンズやサンプルレンズをインターネットそ他で購入する方のために使うと予備が亡くなったり、また交換用にとっておかねばなりません。メーカーは未開封のコンタクトレンズのみ交換可能です。コンタクトレンズ販売業は5年更新しかも兵庫県の薬務課が査察に抜き打ちでくる。コンタクトレンズの販売業やめようかなあと思う時がしばしばあります。ましてコンタクトレンズの処方箋などこの世に存在しないものを希望されることもある。「コンタクトレンズが高価である。」と思われる方、安いレンズを希望されるならハードコンタクトレンズがお勧めです。安くて安全です。しかし残念ながらハードコンタクトレンズを希望する人は少ない。痛いゴロゴロする。「ゴロゴロするから安全なんです」と逆にご説明します。眼科医の腕の見せ所はハードコンタクトレンズです。使い捨てとは衛生面から見るとこの上すばらしいことです。しかし、なんでもデイスポーザル製品は高価です。さらに煮沸消毒なき後のソフトコンタクトレンズ用ケア用品は高価です。マルティパーパスソリュ―ションとは言っても消毒・殺菌・すすぎいずれの効果も乏しい。コンタクトレンズを駅前にある眼科併設めがね店、インターネットで購入するひとが増えていると思います。先日、姫路の昔のメインストリートであるみゆきどうりを歩いて実感しました。コンタクトレンズ販売所併設眼科が多いこと多いことびっくりです。老舗眼鏡店のすぐそばにコンタクトレンズ販売所併設眼科が移転していました。昨日お見えになった方も2年ぶりですが開口一番、一番やすいソフトコンタクトレンズといわれました。ちなみに前回はカルテによると一番安いカラコンといわれています。首相が賃上げと叫んでも反応は鈍い。そしたら同じコンタクトレンズなら安いものを買いたくなります。眼科と量販ではメーカーのしきい価格が違うとされています。競争できないとされています。「TAKE HOME MESSAGE」何か持って帰っていただける診療が必要或いは保証が必要なのでしょう。後2年でコンタクトレンズ販売の免許更新の時期です。やめようかどうしよう。電話などでの応対のみならず講習会に年一回参加したり、県の収入印紙を購入したり面倒なことばかりです。「コンタクトレンズ販売」がうっとうしい今日この頃です。

ムコスタ点眼液の季節ですが

私が在住する兵庫県姫路市は寒い。市の財政も寒いらしいが気温が低い。寒いからエアコンや床暖が入る。普段の年は空気が乾くが雪や雨は降らない。カラカラである。ムコスタ点眼液が発売されて1周年です。確かに著効例がある。「作用機序不明」と言う面白い薬なのでどんな方に効くかさっぱりわからない。しかし、女性に効くことは間違いない。シェーグレン症候群や糸状角膜炎にも効く。少数だが一年間一日四回きっちり入れておられるご婦人もおられます。「先生はよい薬やというたけどあかんわ」とおしかりを受けることもたびたびある。「朝目を開けると気持ち良い。」こんなお言葉をいただきました。これが男性ですと「ムコスタ点眼液はよその眼科で2回ほどもらったがよくなかった」もういらんわと言われてしまいます。抗鬱剤や統合失調症のくすりを服用中の方にもムコスタ点眼薬著効例がある。ムコスタ点眼液の作用機序として抗酸化作用が挙げられています。言葉をかえれば抗炎症作用です。そしてさらに粘膜に働く。ジクアス点眼液はP2Y2受容体に働きます。この二つがムコスタ点眼液とジクアス点眼液の違いと考えられるようになっています。この頃眼科はふだんより何処もすいてるそうです。昨年の今頃はモットドライでした。最近雨が多いのでドライではありません。患者さん激減です。昨日久しぶりにプラグを入れました。しかし、最近ブログに不審な検索があります。島根県から毎日検索する人、HPの予防接種を10人の人は見ています。昨日治際位にお越しになった方は3人です。毎日10人検索して3人しかお越しにはならない。摩訶不思議。

乱視・近視・遠視・老視

乱視・近視・遠視・老視を正しく理解されている方が意外と少ない。「TAKE HOME MESSAGE」として最近視力を測定した後、乱視・近視・遠視・老視を解説しています。乱視は一つに像が合わないこと例えばランドルト環がシャネルのマークに見えることです。二重・三重に見えることです。近視は目の長さが長くなり網膜の前に像が結ばれること、遠視は赤ちゃんに多く目の長さが短い状態で像は網膜の後ろに結ばれる状態です。老視は通称老眼です。水晶体つまりレンズの厚みが分厚くなったり薄くなる状態が若いときだとすると40歳を過ぎると水晶体つまりレンズの厚みが変化しなくなる状態つまりレンズが固くなる状態です。40歳を過ぎますと調節や屈折の度数が3D以下になり読書に不自由を生じます。最後に近視の方は老眼にはならないというのは本当でしょうか?過ちです。調節力の低下が老視なら近くが見えないこと以外にも老眼の症状は存在します。老眼とはピント合わせができないことです。近視の人は近視の度数により何cmで一番見えるか決まります。近視の人が手元の一部のものが見えることを老眼にはならないといいます。40歳過ぎたらだれでも老眼になりますよ。老眼に漢方薬をとアクセスいただいた方老眼に聞く漢方薬があれば私がほしい。でも40歳過ぎたら緩い目のめがねを一つお持ちなると楽ですよ。普段かける室内用のめがねです。そして40歳過ぎたらメガネは4つは欲しいですね。室内用、運転や旅行用、そして遠近両用さらにPC用です。さあ20時から医師会の委員会です。いかなければ。

Brimonidine点眼液

Brimonidine点眼液は海外では0.2パーセント製剤が使われています。日本ではブロモニジン0.1パーセントが発売されています。交感神経α2刺激薬です。眼圧下降機序としては防水産生抑制、ぶどう膜強膜流出促進です。BACは含まれていません。日本では0.1パーセント製剤が用いられています。局所副作用としてアレルギーが挙げられています。5歳以下要注意2歳未満の幼児は禁忌です。心肺機能への影響は少ないとされるが高血圧薬との併用注意です。。。全身副作用は傾眠・疲労・口渇・頭痛が挙げられています。2例のアレルギー症状をとうとう経験しました。Bromonidine点眼液でまぶたがかゆいといわれました或いはまぶたが赤くなっていました。BACフリーとはいうものの代替物質亜塩素酸ソーダが配合されています。BACフリーは角膜には優しいかもしれません。眼瞼炎や結膜アレルギーの報告が増えています。Brimonidine点眼液は海外ではアルファガン,日本ではアイファガン点眼液という名前で出ています。

ドライアイと低濃度ステロイド点眼液

TFOTはTear Film oriented Therapyの略だそうです。Tearfilmは涙液層のことです。ドライアイが炎症と関係あることは確かです。ドライアイの患者さんにステロイド点眼液を処方するとよいと聞き処方しようとしたが患者さんに断られる。これが偉い眼科医だとみんな喜んでステロイド点眼液を使っていますよといわれます。さらにはステロイド点眼液から離脱できないとまでいわれます。アメリカではレスターシス点眼液以外はドライアイ治療薬として認められていません。アメリカではドライアイは炎症であり免疫抑制剤による消炎のみがドライアイ治療として認められています。さらにヨーロッパではドライアイに対してこれという治療はないそうです。一方、日本では角膜上皮障害と涙液の安定性の低下にドライアイが大きく関係していると考えられています。日本では今までは水を足すだけでしたが涙という水の中にムチンを分泌する薬が世界に先駆けて発売されています。そこでTFOTという考えが生じました。涙のコンポーネントである脂、水、ムチンをそれぞれ補うことがTFOTの考えに基本です。理論どうりにいくかどうかわかりませんがTFOTで考えられていることが実践されたら日本から世界へドライアイの治療が発信するようになる日がくるでしょう。

TAKE HOME MESSAGE

TAKE HOME MESSAGEという言葉をよく耳にするようになりました。わたくしにとりましてはTAKE HOME MESSAGEとは診察時何か診察でお話しさせていただいたことを持って帰ってほしいなあという診察時の話題です。例えば老眼にまつわる誤解、子供にメガネをかけさせる時の誤解。誤解を一つでも解消してほしいと診療しています。近視は老眼にならない。近用めがねをかけると老眼がすすむ。めがねをかけ続けると近視が進む。花粉にふれると減感作できる。目薬はしみると強い成分が入っている。花粉症の薬はねむくならないと効かない。睡眠薬は怖いからアルコールを飲む。白内障を手術するとメガネをかける必要は誰も不要になる。視力や視野に異常がないから緑内障ではない。花粉症には安全でよく効く注射薬がある。これらはEBMがない。一般的にはあやまちである。なかなか正確に真実を語ることは難しい。TAKE HOME MESSAGEを一期一会かもしれないが何か役立つ情報を発信したい。

ムコスタ点眼液の良いところ悪いところ

どんな薬でも長所と短所があります。ムコスタ点眼液が嫌な人は男性に多く、若い人ほど苦味を苦痛に思われるようです。お化粧をする女性にとって化粧の乱れは苦痛の種です。目の前が一瞬白く見えることはあまり苦痛にはならないようです、実用視力的にも視力の低下とはでないようです。白い懸濁液と透明なゲル化製材どちらが不快でしょうか?しばらく見えないのは間違いなくゲル化製材のような気がします。ムコスタ点眼液は澄明製剤を開発中らしい。澄明製剤ってどんなのでしょうか?ムコスタ点眼液の長所にはどのような項目があるでしょうか?ドライアイの治療目的は何でしょうか?自覚症状の改善です。患者さんご自身が気持ち良くなることが目標です。作用機序不明の薬であるムコスタ点眼液で症状が改善する病態とはどのような病態でしょうか?糸状角膜炎、薬剤性角膜障害、シェーグレン症候群、BUT短縮型ドライアイが挙げられます。摩擦が関与する眼瞼に隠れている糸状角膜炎、シェーグレンではプラグが不要になる方もいらっしゃるとのことです。さらにはあるかないかといわれているムコスタ点眼液の抗炎症作用で上輪部角結膜炎が改善したとの報告もあるようです。FDAでもドライアイの新薬承認の条件には「自覚症状の改善」が含まれているそうです。つまりドライアイは眼科では数少ない慢性疾患でありムコスタ点眼液に期待することは「自覚症状の改善」です。