眼をぱちぱちする子供さんが診察に来られました。毎年秋になるとぱちぱちするという子供が診察にきます。一番の多いのはドライアイの一徴候です。空気が乾くと体は楽になるが目はしんどくなる。「ドライアイって治りますか?」ならぬ「ドライアイで一年も来ているのに治らない」という患者さんに出会ったことがあります。ドライアイは涙の量だけではなく瞬きや環境の要因が関与します。ドライアイは症候群です。いろいろな原因があります。ドライアイの治療を涙から考えると3コンポネント治療があります。ムコスタ点眼液のようにムチン分泌促進に働く点眼、ヒアルロン酸点眼液のように水の補給を行う点眼、さらにはタリビッド眼軟膏のように油の補給の3つのコンポネントがあります。まずは水の補給が簡単です。思い出しましたが長い間使われたコンドロン点眼液が絶品になります。製造中止です。古い薬を使っても患者さんが喜べばよいと思う。しかし、製薬会社も「ものづくり」の代表として生き残らねばならない。