記事一覧

コンタクトレンズを落としたとき

コンタクトレンズを落としてしまったとき、皆さんどうされますか?ハードレンズなら数日辛抱してから眼科を受診してください。ソフトレンズはデイスポーザルレンズならそのまま新しいものをお使いください。ハードコンタクトレンズはその硬さから角膜の球面を変形させパワーつまりハードコンタクトレンズの度数を変化させます。角膜の形を元に戻すためは数日装用を中止することがたいせつです。その間角膜は本来の形に戻ります。ぜひハードコンタクトレンズをお使いの方は数日お休みください。そんな時にはぜひめがねをお使いください。落としてなくても同じです。

続日食網膜症

日食網膜症の重傷な症状にはどのようなものが挙げれるでしょう?直線が曲線に歪んで見えることを変視症といいます。直線が曲線にゆがんでみえると目の中のどこが異常でしょうか?網膜の黄斑というところです。黄斑は網膜の中心です。日食網膜症で歪んで見えるという症状が重症例でみられると記載されていますがこのような状態に至るのはまさにピントが網膜にそれも中心にあってしまった病態を想定します。日食網膜症にはEBMのある治療法はないとされています。昨日は5人も日食網膜症ではないかと来られましたが今日はゼロでした。EBMのある治療法なしと書いたせいでしょうか?

先天色覚異常

先天色覚異常ではどのように色の見え方が違うのかというと赤と緑、橙色と黄緑、緑と茶色、ピンクと水色、青と紫、を間違えるそうだ。よく診察の時ご覧いただくのはもみじが紅葉している景色における緑の木々の景色です。これはご家庭でぜひ試してみる価値があります。京都の庭園の写真が一番有用に思います。20人に1人の男子生徒及び児童に色覚異常があるんです。船舶免許が取れなければ人生が変わることもあります。船舶免許取得にはパネルD-15が必須です。知ったらショックでお貸しした2万円の本が返ってこなかったこともあります。親にとって遺伝疾患というものは責任を感じてしまう病気です。

色覚異常と職業

先天色覚異常に対する色覚検査はは2001年雇い入れ時検診の項目から除外されました。2003年からは先天色覚異常に対する検査は学校保健法改定の為実施義務が全廃された。先天色覚異常に対する検査は小学校4年生で任意で実施されていたがその実施率は個人情報保護や養護教諭の多忙、実施を後押しする体制がとられないことから実施されることが極めて少なくなった。航空や船舶に関係する仕事ではまだまだ制限が残っている。海上保安官も航空に関する自衛官も航空以外の自衛官と異なり色覚に異常がないとの条件設定がなされている。最近高校生での色の見え方の異常についての訴えが多い。なかなか難しい問題です。

近視・遠視・乱視

基本的なお話です。近視とは何か?お母さんに尋ねると遠くが見えないこととお答えになる方が大部分です。眼軸長が長いことを近視と言います。遠視とは眼軸長が短いことです。遠視は無限遠が見えることです。遠くが見えるのは正視です。乱視は何処にも像を結ばないことです。なかなか改めて尋ねると難しい。学校健診たけなわの今日この頃です。子供は見えてるかどうか自分ではわかりません。初めてのコンタクトレンズで来られた方のコンタクトレンズがはずれていましたが子供さん自身は全く気付いておられませんでした。そんなものですよね。自分の子供を含めて。

ジクアス点眼液の効果

ドライアイの治療を変える点眼液であるジクアス点眼液ですが、使われている方から最近目ヤニが多くおかしいと苦情が来てます。わたくしてきにはやはり効いているんです。P2Y2受容体拮抗薬というからにはレセプターの反応性がいろいろあると思います。糸を引くようなつまりいかにもムチン様の物質が角膜についています。

アレルウオッチ涙液IgE

わかもと製薬のアレルウオッチ涙液IgEをご存知でしょうか?アレルギー性結膜疾患に対する眼科診療の場でその場で患者さんにみてもらうことができる検査です。そのアレルウオッチ涙液IgEが涙液採取に要する時間が大幅に短縮されました。また、アレルギー性結膜疾患診療ガイドライン2010でアレルウオッチ涙液IgE測定が眼局所の検査としてとりいれられている。アレルギー性結膜疾患のような局所では全身のIgEは役立たずです。RASTの役に立ちません。涙液IgEを調べるのは有用です。もちろん保険適応です。

日食網膜症の続き

二日続きで日食や太陽が月でかくれる金環食についてブログ書かせていただきました。日食網膜症で一人の被害もないよう啓もうしましょう。金環食と日食網膜症を書いたところ多くのアクセスをいただきました。日食網膜症について追加します。近年日食網膜症の黄斑部の病変はOCTの普及で報告が増えているそうです。日食網膜の自覚症状は直後は幻惑程度なかには無症状ということもあります。徐々に真中が見えなくなる中心暗点に進行します。翌日には視力低下が起こり大騒動になるかも?黄斑変性や黄斑円孔をきたすと予後不良です。魔法の薬と言われるステロイドについてもエビデンスはないそうです。まずは専用遮蔽板の使用と長時間使用をさけることです。

眼科健診

お昼休みは眼科健診に学校へ出向く今日この頃です。昨日なんて8件も電話が着信履歴が昼休みに入っててんやわんや。帰ってきたら今度は花粉症と視力測定が待っています。ありがたいことです。入試問題にはその年の不幸はテーマにならない。これが通説です。今年なら弾丸低気圧は普通はテーマにならない筈らしい。学校健診の中で視力検査はとても大切です。姫路市内特に旧姫路市内は年一回しか行われません。神戸とか阪神間へ行くと秋の視力検診もあるそうだ。身長・体重を学校で年間何回測るかは大きく学校により異なる。色覚異常の検査もあまりなされていなのではないだろうか。小学校4年生で希望者のみ行われる。高校生で初めて色覚の検査を受けにくる人もいる。何が言いたいかわからないとりとめのない文章でした。金環食の日の網膜症の話受けてるみたいですね。本日アクセセス殺到中です。

日食網膜症

平成23年5月21日の金環日食で目に有害なこととは何が起こるのか?それが日食網膜症です。予防は動物実験レベルのデータしかありません。過信することなかれ、治療もはっきりこれが有効というものはありません。視力低下は祈るぐらいしか治療法はありません。自然回復も多いようです。網膜の真ん中つまり中心窩に小さな黄色斑がみられます。この時間は散瞳はやめた方がよいでしょう観察時間の合計が問題となります。