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意外と多い変視症

意外と多い変視症です。たくさんは発見されるようになりました。製薬会社がアムスラーチャートをたくさん配るようになった影響が大きいと思います。診察していて気になることがあればすぐにアムスラーチャートを差し上げることが可能です。変視症が存在することは黄斑病変の存在を示唆するものです。

秋のドライアイ

今週になって目の調子が悪い人が変化した。秋の気配を感じておられることと思います。目も秋の気配を察してドライアイを実感しておられるようです。目が疲れやすい、目がゴロゴロする人、なんとなく目がおかしい人が多いこと思います。ドライアイにはマイボーム腺機能不全や結膜弛緩症等の原因疾患が存在することもあります。なかには涙が出るドライアイも存在しています。

嗜好品と緑内障

カフェインの入った飲み物例えばコーヒー、紅茶、緑茶は大量の摂取で眼圧が上がるとされています。喫煙でも上がるとされています。煙草が悪いのは血管を収縮する作用です。アルコールはむしろ眼圧を下げる?という報告があります。当然といえば当然です。アルコールは利尿作用があることから考えたら精神安定剤、睡眠導入剤、抗うつ剤なども眼圧に影響します。

紫外線と目

紫外線と目の関係についてよくきかれる。短期では角膜炎、長期では翼状片と白内障に関係する。日本眼科学会はサングラス推奨は現在していません。雪目にはサングラスを推奨しています。

プール後の洗眼

プールに入った後の洗眼はよいか?よく聞かれる。プール後の洗眼は昔から常識のように行われてきた。プール後だけではなく眼科の診療においても不適切とされている。理由は洗眼によって涙のなかのタンパク質やリゾチーム等の有効成分が洗い流されてしまうことによる。浸透圧や酸性、アルカリ性の問題もあり水で洗うと角膜に傷が入るとも言われている。自分自身で目を洗う道具もあるが防腐剤が多くもっと悪い。

朝めがあかい

朝起きると目が赤い。夕方になると目が赤い。おおい質問です。寝ている間涙は出ません。だから朝起きると目はカラカラです。これにより充血します。これを補うため涙がでます。夕方赤くなるのもドライアイ合併例が圧倒的に多い。他に寝ているとき目が空いている場合、結膜炎合併例もある。

かぜにあたると涙

風に当たると涙が出る。こういった訴えはたくさん聞きます。特に冬の寒い風に当たると多いと思います。これは軽いドライアイが隠れていることが圧倒的に多いと思います。たばこの煙も同じです。めを守ろうとして反射的に涙がたくさん出ます。外出時に結構冬になると多くみられます。

緑内障とくすり

緑内障禁忌薬って案外知られていません。まず、緑内障には開放隅角と閉塞隅角があります。緑内障の人に使うことが禁忌のくすりは一般的には緑内障と診断されていない人の方が危険です。閉塞隅角緑内障と診断されているはレーザー虹彩切開術が施行されています。どんな薬が緑内障を起こすかといえば睡眠剤、抗鬱剤、抗ヒスタミン剤、抗アレルギー薬、抗コリン剤、散瞳薬、排尿障害治療薬等があります。急性緑内障は女性に多く、隅角が狭い人で緑内障と診断されてない人に起こります。頻度は低いが起こったら怖い。

レーザー虹彩切開術

レーザー虹彩切開術をご存知ですか。今日は祝日ですがレーザー虹彩切開術を行いました。白内障は放置すると膨らんで膨化白内障となり緑内障に至ることがあります。そこで白内障手術がご希望でない方にはレーザー虹彩切開術を施工します。YAGレーザーとアルゴンレーザーを併用します。痛くは有りません。麻酔は目薬です。レーザー後は普通の生活が送れます。急性閉塞隅角緑内障は緑内障の人100人に1人と少ない。しかし一度発症したら大変です。失明の恐れもあります。風邪薬や胃カメラの前のブスコパンや抗ヒスタミン剤でも急性閉塞隅角緑内障は発症します。レーザー虹彩切開術は急性緑内障予防のためのレーザーです。

ムチンとヒアルロン酸

ヒアルロン酸はタンパク質がなく糖さがおおく保水作用にすぐれる。ムチンは分子量25万以上の高分子量の糖蛋白で糖が分子量の大部分を占める、もともと水分がある。ヒアルロン酸の点眼液で涙の水分少ない人はかえって悪化する。ジクアス点眼液とヒアルロン酸点眼液の使い分けはまだまだわかりません。だれかおしえてー。すくなくとも涙の量が少ないか足りているかこれから議論は始まるんでしょうね。