記事一覧

爪水虫

爪水虫こと爪白癬はなかなか手ごわい。蒸し暑い日が続くと皮膚病が増える。免疫力は確実に低下する。白癬菌感染症にはみずむし,たむし、白雲など部位によりいろいろな名前がついている。皮膚の水虫にはダマリンとかピロエースとかいろいろ市販薬も出ているが爪には聞かない。皮膚に感染した白癬菌は放置すると爪に及ぶ誰でも治したいと思うがなかなか手ごわい。軽いものは新規外用薬が出ている。しかし外用薬はなかなか無効例が多い。やはり内服薬が有効です。外用薬のクレナフィンはケラチン親和性が高い爪を透過する力に優れる。日本人では29パーセントの完全緩解みられる。かぶれる人が多くおられる。ルコナックは1%のルリコンを5パーセントにあげてとか浸透性を上げるために工夫した製剤です。6人に一人完全緩解する。内服にはテルビナフィン、イトラコナゾールそして新しいネイリンがある。むかしはイトラコナゾールのパルスを3クールにわたって私も試みたが最近はネイリンばかりです、12服用して終わりです。途中採血がいる。併用禁忌がないがɤGTPなど肝機能障害は起こる。ワーファリンを服用している人ではPTINRに影響する。肝機能はやめると戻る。爪白癬はどこかで内服して肝機能が悪くなった人が多い。外用では軽症しか治らない。

20年ぶりの爪水虫の薬

爪白癬の薬が新しくなり長期処方も可能になっている。しかし依然肝臓の値が上がり積極的ではない方が多い。痛くもかゆくもない爪水虫の治療は気になるが先延ばしになっていることが多い。また爪白癬について講演ができる皮膚科の偉い先生も少ないそうです。ところがネイリン錠が発売されかつ大手が250床以上の病院での販売にかかわり大きく変わった。頻回に講演会を聞くことができるようになった。夏になり水虫が皮膚においてかゆくなる、今からが治療の必要性を感じる季節です。ネイリンで透き通る爪を取り戻した人がいる、一方ルコナックを使ったが無効、ネイリンでも6か月経過するが反応が鈍い。ネイリンをやめて一年近くは人によって異なるが爪が生え変わるのを観察することが必要です。爪水虫の佐藤製薬はルコナックとネイリンを持っている。一方科研製薬はクレナフィンを持っている。どちらが良いというはっきりした意見はなさそうです。それから爪白癬の外用は浸透力が決め手です。爪の中に薬が浸透するためには患者さんにネールアートのやすりを使い方を指導するのもよいみたい。これからは皮膚の水虫のみならず爪水虫の時期です。

爪みずむし

インフルエンザ大流行中の今嬉しそうにタクシー代を奮発してめったにない爪水虫の講演会に参加してきました。今の時期爪みずむしの薬がほしいとおっしゃる新規の方はお越しにならない。なぜこの時期につめみずむしかといえば内科・小児科はインフルエンザの大流行で講演会を開催して参加者がいない。これに対して皮膚の感染症は夏の病気だからタクシー代奮発して偉い先生の話を聞きに行こうと思うわけである。今回は帝京大学の偉い先生だった。パワーポイントのスライドいただけたのタクシー代以上の収穫です。爪白癬の外用薬はルコナックとクレナフィンが日本では使えます。二重盲検比較試験をしていないのでどちらがよいかはわからないしかし効かないときには診断が正確かどうか、爪の検体採取が適切かを再検討するべきだとのことでした。ネイリンはやっぱりよいみたい、私のところでも結構12週飲んだ時点で爪が当目になっている。今までの傾向抗真菌薬イトリコナゾールやテルビナフィンはパルス療法であれ何であれネイリンに比べて劣る。ネイリンがあたれば爪白癬の爪が本当にきれいになる、さらには今のところ肝機能にも良いみたい。もちろんウイルス性肝炎などの方には使わないほうがよい。

ページ移動

  • 前のページ
  • 次のページ