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女性の脂質異常症

50歳以上の女性の脂質異常症は多い。高脂血症・脂質代謝異常症・高コレステロール血症いろいろな名称がある。薬飲まなあかんのんとしばしば尋ねられる。薬物治療を行うか悩むところです。あるいは患者さんから薬飲みたくないけど飲まなあかんのんと尋ねられる。閉経前の女性において脂質異常症は生活習慣の見直しが一番にある.エビデンスレベルB、推奨レベル1です。閉経前であっても家族性高コレスレロール血症又は冠動脈疾患の2次予防ならびに1次予防のリスクが高い患者には薬物療法を考える。推奨レベル1エビデンスレベルCです。閉経後の女性の脂質異常症は生活改善が優先される。しかし危険因子を十分勘案して薬物療法も考える。推奨レベル2a,エビデンスレベルBです。上記は日本動脈硬化学会、動脈硬化性疾患ガイドラインに記載されている内容です。まだまだわからぬことばかりの脂質代謝異常の治療です。脂質異常症と話は少しずれますが製薬メーカーから1000万円以上のお金が渡った医師は180人もいるそうです。講演料・原稿料いろいろありますがガイドライを作成する医師がお金をもらっていては平等性に乏しいように思う。

にきびは漢方薬が多く用いられる

にきびは体質改善薬として漢方薬が多く用いられる。抗菌薬の漫然投与で耐性菌は増えるのは自明です。そこで4月からべピオゲルが登場します。十二指腸内視鏡でカルバペネム耐性菌が海外で12パーセント以上も見られたそうです。日本では1パーセント未満だそうですが0ではないところが気になる人には気になります。にきびつまり尋常性ざ瘡でもダラシン耐性菌やアクアチム耐性菌が多いそうです。そこで尋常性ガイドライン委員会から国つまり厚生労働省へ要望し発売されるお薬がべピオゲル2.5パーセントです。欧米では1960年代から用いられているようです。わが国のざ瘡治療では耐性菌が外用と内服療法で問題です。べピオの主成分の過酸化ベンゾイルとダラシンを配合したお薬が次はGSK社から発売されます。配合剤はいよいよにきびの治療にも進出してきます。最初から配合剤が処方されるとどちらが有効かわからなくなります。現在の尋常性ざ瘡の治療でダメなら漢方薬の出番です。漢方薬を合わせてもなかなかお顔がきれいになりませんと言われると悲しくなります。過酸化ベンゾイルはデイフェリンゲルやアクアチムローション屋だラシンゲルとの併用が可能な薬です。べピオゲルで6週以降で半分以上の炎症性火神が消えるところがとても期待されます。べピオによる皮膚剥奪とはいったいどのような状態でしょうか。

PCAB

PCABのお話を聞く機会を得ました。私自身胃が悪くなることがないのでお世話になることはないと思います。PCABとはPOTASSIUM COMPETITIVEACID BLOCKERの略だそうです。新しい作用機序のポタッシウム競合型アシッドブロッカーです。今までのネキシウム・パリエット・タケプロンなどのPPIに比べ効果があるそうです。A社・S社そしておとなりの国の会社が挑んだPCABですが我が国のトップ企業がタケキャブとして製品化したそうです。勝負は一年後です。長期処方が可能になったときどうなるかです。今までのPPIと違うところは食事に関係なくつまり胃酸と関係なく効果を発揮するところです。食事に関係なくつまり寝る前、朝の食事前、朝の食事の後などいつ服用しても効果は同じだそうです。CYP3A4で主に代謝される為CYP2C19とは関係ないそうです。日本国内は武田と大塚製薬という国内トップの会社が協力するそうです。ムコスタ錠の大塚製薬と組む一年後にはPPIはタケキャブ錠に変わっているのでしょうね、三分泌抑制の歴史は80年代のH2ブロッカーの登場により手術ではなく内科治療中心から90年代のPPIに至り内服治療および外来治療に至りそしてPCAB時代が来るのでしょうか。

タケキャブ錠

タケキャブ錠の講演会を聞きに行きました。タケキャブとは武田薬品のタケとPキャブのキャブを合わせた命名法です。タケプロンはもういらんと講師の先生はおっしゃっておられました。PPIでは肝障害という副作用がみられたものがタケキャブにはほとんどないそうです。タケキャブがおそらく一年後に長期処方可となれば大きく伸びるのでしょう。PPIは食前に服用した方が良かったがタケキャブ錠の時代が来て食前・食後・寝る前に服用してもPHの影響が関係ないそうです。胃の中は酸性でPHが低い。当たり前のことですが食事をするとPHが上昇し賛成が弱くなる。NK新聞に日本の製薬会社の有望度のようなものが出ていました。発展途上国を中止に考えると現在のライセンス切れまで12年は長い。発展途上国の人が好い医療を受けるにはジェネリック医薬品が早く出なければならない。5年でライセンス切れを目指しているそうです。日本の国内メーカーとしてはせっかく開発して5年でジェネリック医薬品が登場すると思うと開発意欲がなくなる。

柴苓湯は黄斑浮腫に有効か

昔から黄斑浮腫に柴苓湯を使えというメーカーがある。ドライアイ、動脈硬化そして糖尿病は炎症である、古典的炎症ではなく炎症性サイトカインが存在する炎症です。だから小柴胡湯は消炎を期待する、五苓散は利水作用を期待する。柴苓湯は小柴胡湯と五苓散の配合剤です。小柴胡湯も五苓散も燥性が強い処方です。SGLT2阻害薬と同じで中医学的な陰虚の状態の患者さんに利水作用を期待するのはちょっと違うと思います。糖尿病黄斑浮腫つまりDMEに用いるのは怖い気がするので私は用いません。一つの会社の方がお越しになるたびに柴苓湯を勧める。私は相手にしないから前任者に比べて訪問回数が大幅に減っている。久病入瘀といいます、DMEは東洋医学的には瘀血とか血瘀という状態です。抗VEGF抗体は3割負担で5万円から6万円です、さらには何回注射したらよいかわからない。メーカーによっては2人分で3人の量が入っているようです。眼球内の水を動かすには瘀血の改善とか補腎そして気の巡りの改善が必要です。糖尿病も古くなると陰虚火旺の状態で熱を持っています。だからSGLT2阻害薬で尿細管再吸収を抑制するのはよくないかもしれない。DMに柴苓湯のような体を乾かす燥性の薬は合わないと思います。

ドパミン

イノバン4Aと5パーセントブドウ糖250mlを昔研修医の時救急救命センターでよく用いた。血圧が下がり尿がでなくなったとき頻用されていました。よくわからないが5から15滴で調節していた。15滴を超えると頻脈になる。しかし利尿効果を期待して5滴ぐらいを用いることがあった。もう時効だと思います、頼まれてスポットで入った病院でカコージンという薬が重症の多くの患者さんに使われていました。これもドーパミン製剤でした。なんと精密微量点滴ではないのです。一時間に5滴から10滴落とすようにされていました。小児用輸液セットをつないで精密微量点滴です。今はそんな面倒なことをしなくてもドパミンという存在がある。イノバンやドブトレックスは延命治療として終末期医療にも用いられるようになっているようです。療養型病棟で患者さんを看取るときあっけなくなくなるより少しでも生きてほしいと思えばドーパミン製剤を用いるようです。そんな時イノバンやドブトレックスを用いなくてもバッグとかビギといった溶解された製剤になっているのがドパミンです。

タケキャブ

タケキャブはカリウムイオン競合型アシッドブロッカー‐プロトンポンプインヒビターーキャッチコピーは強さ速さには理由がある。先日のタケキャブのWEBで兵庫医大で教えていただいた消化器の先生が出演されていました。なつかしい、ランソプラゾールに比べて強力なタケキャブ錠は10mg,20mgがあり20mgはsaishono一か月しか投与できないそうです。難治性逆流性食道炎の維持療法は一か月を経過した時点で始まるそうです、ランソプラゾールとの大きな違いです。世界で類似品が7品目程度存在するそうです。ところで2型糖尿病のやせ薬で中性脂肪も下がるといわれたオブリ―ンはどうなったのでしょう発売記念講演会にも言ったが消えた。厚労省からもっとエビデンスを求められているとかどこかで読んだ気がする。SGLT2阻害薬でもうちのクリニックで5キログラム痩せた人がいる。SGLT2阻害薬以上のEBMを示すのは苦しい?大型商品の特許切れで苦しむし大手企業の起死回生商品になるでしょうか。

SGLT2阻害薬

糖尿病のSGLT2阻害薬がまたもう一つ発売される。2000億円の市場だそうです。メトグルコには乳酸アシドーシスという大きな合併症がある。メトグル子は大酒家には処方できません。メトグルコは忘年会の日には服薬してはいけない薬です。しかしメトグルコのようなビグアナイド系はジェネリック医薬品ではなくとても安い薬です。SGLT2阻害薬は昨年4月に発売された新しい薬です。SGLT2阻害薬は脱水というリスクを持っている。HEMOCONSENTRATIONを起こし脳梗塞になるかもしれません。糖尿病という抗浸透圧利尿で口渇多尿の患者さんはもともとトイレが近い。そこにSGLT2阻害薬は尿細管での再吸収を抑えます。尿量が増えます。しかし、SGLT2阻害薬を服用して心不全を発症したかもしれない、そこで循環器専門医が処方したのは利尿剤であった。SGLT2阻害薬は尿量を増やすのになぜ心不全を発症したのか。さらに入院をすすめられたのになぜ利尿薬で一気には改善したのか?全く納得いかない。3か月で体重減少が5キログラムと痩せ繰りとしてはすごい効果です。木曜日行く先がないから私のところくるMRさん感じ悪いなあ。木曜日MRさん訪問禁止にすると具合悪いですか?いろいろ思うところがある。昨日、やはり冬場はふつうの眼科は暇です。

アイミクスLDが高い

アイミクスHDはアムロジピン10mg入っており真冬に多く使います。たえず血圧150mmHGあるからかなりむかしからあるジェネリック医薬品をアイミクスLDに変更した患者さんからアイミクスLDが高いと電話がかかってきました。今までジェネリックを服用されていたためアイミクスLDが高いと感じられたそうです。またお正月にかかるため42日処方したためさらに高く感じられたそうです。次回からはジェネリック医薬品を2剤だすことで話はまとまった。お得感がある降圧剤の配合剤ですがアムロジピンを処方することから思えば高い。アムロジピン5mgを2錠で10mg分1にしようと思う。先日タプコムの点眼液が1プラス1が2だという話を聞きました。緑内障の配合剤は2つの薬の併用に比べて眼科領域では若干弱いといわれてきました。患者さんはやすい物を求める、然し効果は分からない方が多い。配合剤を使うとアドヒアランスは確実に上がる。三種混合ワクチンも同じです。3回痛い目に合うなら混合ワクチンがよい、然し配合変化について研究しなければいけない。ジェネリック医薬品が日本ではオーソライズドジェネリックを除き取材が一緒ならよいという微妙な違いをどう考えるかです。薬代高いと思つてジェネリックをできるだけ使っています。ご遠慮なくジェネリック希望とおっしゃってください。

コニカミノルタのP3

コニカミノルタヘルスケアのP3という携帯型エコーを購入して半年がたちます。弘前大学の小林先生の講演を拝聴しました。早期がんを発見するエコーではありませんしカラードップラーもできません。エコーを打ち出の小づちつまり儲かるという開業医さんもいます。P3は膀胱を診るのが一番得意のようです。まずは膀胱内の尿量が分かります。神経因性膀胱などの観察に良いみたいです。CAROTISやIVCを用いて脱水を診る時代です。IVCに比べてCAROTISは簡単でかつ血管系を測定はしないそうです。,膀胱の残尿から小児も老人も脱水を診る時代だそうです。脱水は唇や舌でみる時代からエコーでみる時代になるです。携帯エコーは100万円以下であるようで往診が得意な医師には好評なようです。寝たきりの方には背部からエコーを当て腎臓さらにプローブを横向きにして胆のうの観察をするそうです。さらには肺ではAline,Blineを用いて気胸もレントゲンに負けないくらいわかるそうです。