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メトフォルミン

糖尿病でヨ-ロッパのガイドラインにおけるファーストチョイスは安価なビグアナイドだそうですが日本では高価なDPP4阻害薬がファーストチョイスです。私が学生時代にはビグアナイドは危険な薬との教育を受けました。DPP4阻害薬はアシドーシスにたいする配慮がないので忘年会シーズンは楽です。LACTIC ACIDOSISは怖い。ビグアナイドのリスクは腎機能低下、飲酒、感染症などのシックデイです。乳酸アシドーシスの症状はノロウイルスのように嘔吐・下痢だそうです。若い人には安価なビグアナイド、高齢者にはDPP4阻害薬という話を講演で聞いた。さらに四月には糖尿病の新たな薬6社から3剤がでてくるようです。眼科は検査の診療科ですから薬の占める比率が低い、しかし眼科用抗VEGF抗体の注射の出現に伴い薬剤費があがっているそうです。生活習慣病の薬は雨が降っても風が吹いてもなくてはならないものです。点眼液で絶対やめてはいけない代表は緑内障のお薬です。メトフォルミンの代表メトグルコはいち錠10円市内安価なお薬です。ヨード造影剤を用いるときは前後2日つまり5日間はビグアナイドは休薬です。しかし、最近風邪、ノロウイルス、インフルエンザウイルスのおかげでより一層暇です。

レグテクトジョウ333mg

レグテクト錠333mgはアルコール依存症断酒補助薬ですがアルコールを服用すると吐き気を催すのではありません。レグテクト錠333mg日本新薬の製品ですがグルタミン酸作動性神経神経を抑制します。レグテクト錠は昨年5月に発売されたものですアルデヒド脱水酵素阻害薬ではありません。アルコール依存症とは後で述べますが6項目のうち3日項目を満たしたらアルコール依存症です。断酒の意思をご本人が持つことが一番です。心理社会的治療を受けているもので離脱症状がみられないことが条件です。服用方法は1日6錠分三毎食後です。空腹時に服用すると血中濃度があがりすぎるようです。因果関係不明で自殺に関係することが疑われているのでしっかり診察することが大切です。作用機序は明確ではありません。過量と判断する症状は下痢です。重大な副作用はアナフィラキシーと血管腫脹です。アルコール依存症では糖尿病・高血圧・肝硬変のリスクが高いことです。ICD-10の分類では飲酒したという強い欲求、アルコールが切れると離脱症状、断酒することが不可能、同じくらい酔うために飲酒量が増え田アルコールによる問題があるにもかかわらず断酒しないの6項目のうち3項目以上あればアルコール依存症です。あなたは大丈夫ですか。私は患者さんに今日はじめて処方しました。

オブリ―ン錠

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オブリ―ン錠120mg

多くの人が痩せたいと思っている。肥満症の薬オブリ―ンが薬価収載待ちです。更に14日に武田薬品のHPに掲載されたように一社独占だった水痘ワクチンに参入です。更には肥満症治療薬オブリ―ン錠120mgが発売されます。オブリ―ン錠はBMIが25以上で2型糖尿病と脂質異常症を有する人が運動や食事では改善がみられない人にのみ保険適応です。脂肪吸収する日本発の肥満症治療薬です。リパーゼを阻害します。その結果腸管での脂肪吸収を抑制するそうです。体重は2kg位しか減らないそうですが内臓脂肪とともに収縮期血圧、TC,HbA1c,LDLが低下しています。 副作用はリパーゼに作用するのですから下痢、脂肪便です。更に当然ですが肝機能障害のリスクがあります。2Kgといえば防風通聖散でもそれ位下がりそうです。然し脂肪を摂取すると下痢脂肪便というのは励みになるかもしれません。しかし糖尿病の人は便秘が多いのに下痢になるということは低血糖のリスクがあがるということです。脂取るのやめないと痩せませんよね。クラシエ防風通聖散の錠剤27錠分3毎食前です。27錠も服用するだけで痩せようです。明日の夜はオブリ―ンの勉強です。

美波セミナーイン兵庫

美波セミナーイン兵庫に参加しました。美波とはHbA1Cを一定に維持するだけでなく血糖やHbA1Cの質の維持という意味だそうです。くまもと宣言でHbA1C6,7,8という目安が示されました。Ⅱ型糖尿病にメトグルコを優先して使っています。まず安い、日本での50年にわたる使用実績,欧米ではファーストチョイス、体重が減る、癌が減る更には治験をやり直したなど良いことずくめですがアシドーシスやヨード造影剤を用いるときは前後で使用してはいけない。など注意点もあります。メトグルコでなかなかヘモグロビンA1Cが下がらないといったら服薬アドヒアランスの再確認をと言われました。確かに1500mgつまり6錠分三は大変です特に昼に薬を飲むのは大変です。αGIもよく皆さんためておられます。人間である以上食事は必ずする。一日一回の薬は高脂血症や高血圧ではよいが一日三回のメトグルコやαGIを飲むことで食事を見直すあるいは過食について考える機会とするのはよいことであるとのTAKE HOME MESSAGEをいただきました。明日は休診にしたかったけど8時30分から少し仕事して今年で最後になる秋のアレルギー学会へ行きます。これに参加できないと大変なことになる。来年からはアレルギー学会が春だけになります。休診にしようかと思ったけど勇気がなかったです。日帰り東京弾丸ツアーです。スギ花粉症の舌下免疫療法も来年いよいよ開始です。まさか講習うけないと薬が納入されないとはびっくりです。18時には講習が終わります。十分姫路に帰れます。

当直で元気をもらう

当直で元気をもらうことなどあるのでしょうか?医師をしていて喜んでいだけるのは休日や時間外診療位でしょうか?私の家族ではないが親族に当直で元気をもっらっているといわれた。そんなことあるのでしょうか?確かに気分は変わる。しかし緊張感は急性期ほどではなくともありますよ。台風の時大雨の時要注意ですよ。お越しになる方は重症なんです。誰も来ないと思ったら緑内障発作で孤軍奮闘したこともあります。外来誰も来ないと思って気を抜くと入院で急変退院予定の方がなくなった。当直して次の日も不通に勤務するのは医師位でしょう。みんな帰っていきます。唯一帰れるのは救急部をローテーションしていた時でした。それ以外の医師は夕方まで働いています。20代はその日疲れがでますが30歳代になりますと次の日つかれが出ます。40台になると若いドクターとの交渉で交代してもらいます。これが急性期医療の実態ではないでしょうか。労働基準法適応外のように扱われているのが勤務医の実態です。医長となると手当が付き却って丸められて手取りが減ると上司が言ってました。

ビソノテープ

β1遮断薬のビソノテープとメインテートは主成分が同じです。ビソノテープを自分ではってみましたが薄くてしわしわになってしみました。皆さんお使いになっていかかがでしょうか?メインテートを服用すると確実な吸収が期待できますが私のようにしわしわにしてしまう人もいるでしょう。ビソノテープ貼付後は血しょう中の濃度が緩やかに立ち上がります。テープに書き込みスペースがあります。アドヒアランス向上のサポートに役立つ子になっていますすが特に夏はがれてしまうことはないでしょうか。新しいパッチでは接触性皮膚炎の発生が約50パーセントと非常に高くなっています。しかしフランドルテープには厚みがあり安定感があります。パッチ製剤全盛期を迎えていますがどの製剤が生き残るのでしょうか。ビソノテープの8mgとメインテートの5mgは等力価とされています。夏場の汗で吸収はどう変化するだろうか。嚥下障害や認知症の方には有用かもしれません。はがれても気付かない可能性もあると思います。

ロトリガ

ロトリガを使用中の患者さんが私のクリニックに一人だけおられます。お魚が嫌いで食べられないそうです。EPAだけでよいのになぜDHAも入ったロトリガになったかよくわかりません。武田薬品の方の顔など忘れてしまいましたがなぜジェネリックのあるEPAではなくロトリガを処方したのでしょうか?今日風邪ひきの方が3人お越しになりました。わたくしのところに3人は多い。どこからともなく電話がかかり風邪なんですが言ってもよいですかといわれる。不思議です。激戦区で内科や外科が近くにいくらでもあるのに風の方がおこし頂ける。私の売りは漢方です。東京衛生学園のリンクスオープンカレツジや系統中医学講座に第一回から参加させて頂いたり東京福祉専門学校のセミナーにもかつては参加しました。共通点はは中医学です。儒教の考えから腹診をしない中医学は表では眼科を標榜している私にはぴったりの漢方診療です。仏の顔は3度までと言いますが漢方薬を求める方は2回目までに何か良い結果を出さねば立ち去ります。臨床眼科学会もどちらかといえばアンチエイジングのサプリメントに傾いています。眼科と東洋医学はきえてゆくのでしょうか?ロトリガはサプリメント飲むなら保険適応を持つからおすすめです。トピロリックも処方しましたよ。

血糖変動が悪い

HbA1cがすべてではありません。血糖変動がすべてではありません。しかし血糖が変動すると認知症になりやすいとのデータもあります。またヘモグロビンA1cが糖尿病のすべてではありません。血糖変動が血管エベントに大きく影響することが分かってきています。高血糖が悪いことは明らかですが低血糖の悪いことも明らかです。6月にくまもとスタデイをもとに出されたくまもと宣言によると同じHbA1Cでも変動が悪いという考えになってます。HbA1CがDCCTにより細小血管障害予防の観点から長い間6を目標とされていました。然し厳格な血糖管理を行うと低血糖を招くとの観点から特に高齢者や心血管エベントの既往がある人にはHbA1C8でもよいとの考えに変わっています。確かにHbA1Cが6台で眼底病変が悪くなる方は少なからずおられます。低血糖によりいろいろなホルモンが分泌され血管が収縮する。ところで新しく出たオングリザよく効きます。DPP-4阻害剤の他剤からコンバートしてひと月でHbA1Cがあっという間に1下がりました。組み合わせを気にしなくてよいのが楽です。

サンテルクスやロトリガ

以前もご紹介したサンテルクス20+DHAです。サンテルクス20+DHAにはルテインとDHAが配合されています。サンテルクス20+DHAは目に良いサプリメントです。週末に雨が多い今日この頃です。昨日は夜姫路にも大雨洪水警報が出ていました。学校が休みの日でよかった。朝夕少し涼しくなってまいりました。さんまやぶりや青魚の季節です。魚の脂にはDHAとEPAがあります。EPAもDHAも青魚に多く含まれる体の中では合成されないかつ不可欠な必須脂肪酸です。厚生労働省は一日合計1グラムとるように指導しています。EPAは動脈硬化防止、DHAは脳に蓄積するため認知学習機能との関連が研究されています。魚の脂をとると心筋梗塞や脳梗塞の予防、学習機能の発達、がんの予防、炎症を和らげる、記憶学習機能に対する働きが期待できます。栄養の宝庫と思われているウナギにはあまり含まれていないようです。武田薬品の医療用のくすりロトリガには多くのDHAとEPAが入っています。参天製薬のサンテルクス20プラスDHAにはDHAが入っています。ルテインは緑黄色野菜特にほうれん草やブロッコリーに入っているカロテノイドです。加齢や紫外線喫煙でルテインは減少します。青魚きれいに食べて痛風になった患者さんが私のクリニックにおられます。偏った食べ物を接種するのはどうもという方にはサプリメントやロトリガのような薬で補うのが適切かと考えます。