記事一覧

青い姫路城

世界糖尿病デイにちなみ今週は毎日姫路城が青い、月曜日は雨でくすんでいた。火曜日は雨もなくきれいにライトアップされていました。今日水曜日は白い姫路城に戻っていました。姫路市北部はここ数日急速に山の色が黄色くなっています。ということは毎日姫路城が見えるところにたどり着いています。インフルエンザのお話を聞いてきました。フルミストを覚えておられますか?輸入して使っている医師もいる点鼻生ワクチンは有効性が落ちているそうです。生ワクチンでは曲者インフルエンザウイルスの変異についていけないそうです。今年予防接種をしていて尋ねられたがフルミストは有望ではなく阪大微研が作ろうとしている不活化点鼻ワクチンに期待したほうが良いそうです。アジアでインフルエンザのワクチンを作れるのは日本だけだそうです。世界で10の国の中に入るようです。ということは逆にGSK、サノフィなど外資はワクチンを輸出して稼いでいるそうです。ワクチンでもがんばれニッポン。

WEEKLY DPP4阻害薬

ウイークリーDPP4阻害薬をHbA1C6.8かつ随意時血糖60つまり低血糖を起こす方に用いています。2か月でその結果HbA1Cは6.4随意時血糖値90~95に落ち着きました。他にもマリゼブでジャヌビアと同じHbA1Cを維持しておられる患者さんがおられます。熊本宣言でHbA1c7ということになっておりますが脳外科でこの数字どないかしてもらいと言われたいうのでWEEKLYDPP4を月に2錠つまり2週間ごとに服用していただいています。それでも低血糖を起こさず落ち着いてきています。DPP4阻害薬とSGLT2阻害薬は製薬会社は意外と苦戦中みたいです。WEEKLYーDPP4阻害薬に良い人は糖尿病薬を初めてお飲みになる人が一番良い気がします。そして多剤投与の糖尿病患者さんにも良いみたい。POLYPHAMACYには一つくらい減った手と私も思います。訪問診療では薬はどんどん減らしています。そしたらあれもこれも飲みたくないと患者さんが自由におっしゃりいよいよ私からストップをかけるくらいです。薬を出せば出すほどもうかると誤解している人も多く7剤以上で減算がかかる抗不安薬は3剤までなどPOLYPHAMACYに対する減算は進んでいます。

アスタキサンチン

アスタキサンチンについて講演を聞きました。眼科でも北海道大学でアスタキサンチンは研究されていますが今回はSGT2阻害薬の講演とあすたきさんちんとNASHやNAFLDがセットでした。アンチエイジングのサプリメントとしてアスタキサンチンは注目されています。アスタキサンチンはベータカロテンつまりエビカニなどの甲殻類鯛・鯉・金魚などに広く分布する赤橙色の色素です。今回はNASHやNAFLDのお話がSGLT2阻害薬にくっついていました。SGLT2阻害薬のルセフィは小さな錠剤です、そして2.5mgと低用量になっています。富山大正製薬のルセフィを服用している人からルセフィを飲まないと一日0・3Kg体重増加がみられると言われました。体重が減る糖尿病の薬は初めてです。同じ富山大正製薬とアステラス製薬のジェニナックが私の父には一番有効です。eGFRが25となり腎不全状態です。つまり一日一錠しか服用できません。嚥下力が落ちた老人にはグレースビットよりもジェニナックが好きです。ちなみに下痢するときはキノロンに対してビオフェルミンRは適応取得していないのでビオフェルミンを用いることになります。

SGLT2阻害薬

一番多いときで昔はSGLT2阻害薬のスーグラを9人の患者さんに用いていました。脳梗塞、脱水も尿路感染症などなにも起こってなかった。幸い発売前に、スーグラのWEB講演会にしばしばお招きいただきよく勉強した。残念ながらスーグラ発売後は一度もお招きいただいたことはない。スーグラはSGLT2阻害薬で発売が一番早かったからよく使われている。産業医として紹介状のようなものを書いても特定機能病院では紹介状にならないというのが特定機能病院での厚生局の扱いです。オングリザとネシーナの心不全リスクが叫ばれる前の話です。私が処方したDPP-4阻害薬で心不全が起きた、正月明けの4日の夕方の話でした、先生予約とって下さい、しかしとても持ちそうにはない。救急で入院させていただきその後弁膜症が見つかり手術になった。もちろん副作用報告はしています。副作用報告はいろいろ訂正が面倒です。だから最近WEEKLY-DPP-4阻害薬マリゼブとのDAILYのDPP4阻害薬のジャヌビア以外はすべてやめている。SGLT2阻害薬は民族差がない薬です。

往診日記

内科の往診を行っています、自院の眼科の往診は車での送迎を条件にしています。他の医療機関からいただいた仕事です。10分程度で終わるように計画されていますがなかなかついつい話し込みます。眼科では往診しかできません、内科なら主治医になれて診療報酬が全く違います。往診で何ができるといわれればなかなか満足のいくことはできません。往診で必要なものは今日の治療薬だと思います。ジェネリック全盛時代においてクエチアピンがセルクエルかわかりませんでした、おそらく25mgであることから想定してお話しました。セロクエル25mgなら眠前3錠くらい行かないとグループホームへ入居できる方ですので無理だと感じました。全身に褥瘡があるのにPSLが5mgで継続されていました。ゲンタシンは耐性が多く良くないと思いますが?創傷遅延効果があるPSLを5mg入れる意味は不明です。患者さんは痛みを訴えることはないそうです。お手拭きも持参するとよいことが分かりました。身内にいつ不幸があるかわからぬ身ですので新規の仕事はできるだけスルーしています。

SGLT2阻害薬と脳梗塞

SGLT2阻害薬は尿から糖を排出し尿量を増やす薬です。SGLT2阻害薬で本当に脳梗塞は増えるのでしょうか。糖尿病で脳梗塞が増えるのは当たり前です。糖尿病治療の目的は合併症を起こさぬことです。脳梗塞が多いのは春と秋の彼岸です。脱水が多いのは夏です。だからと一時5人以上SGLT2阻害薬のスーグラを使用していました。しかし、夏にご用心というので夏には他剤に変えてしまった。SGLT2阻害薬が発売され脱水で脳梗塞になるというのが盛んに言われている。脳梗塞の危険因子は高血圧であると思う私はずっと疑問に思っていました。内科医会の講演会で座長の労をおとりくださった医師がジャデイアンスが30パーセント心血管エベントが減少するまるで心臓の薬みたいですねとおっしゃっていました。今の厳しい時代に適応外の事を言及していけないそうですがメーカーでなければよいのでしょうか。利尿剤をジャデイアンスに加えてもかわなかったようです。ペットボトル一本余分に飲みましょうというが漢方薬の考えでは余分な水は津液にはならず脾肺腎から排出と吸収のバランスをとります。逆に水分を多く摂取すると脾胃の虚弱を増強する。

SGLT2のRECOMENDATION改定

おととい日本糖尿病学会の総会を前にSGLT2阻害薬のRECOMENDATIONが出ました。日本糖尿病学会から総会の委任状を送れとずっとMAILが来る。日本糖尿病学会に入会するには偉い先生お二人からの印鑑が必要です。そしていち早く学会誌がなくなりました。日本アレルギー学会の学会誌は改訂され今回から大変読みやすくなりました。パソコンの画面で見ると間違いやすい。神の方が私には良い。糖尿病のお薬で何故か日本で売れないSGLT2阻害薬ですが世界で売れているSGLT2阻害薬はカナグル、フォシーガ、ジャデイアンスだそうです。しかし日本人に合っているかどうかはわかりません。カナグルってなぜいまいち売れないんでしょう。SGLT2のRECOMENDATINが2回目の改正されました。EMPAREGの結果みんな利尿剤を併用しているFDAがデザイインした試験で30パ-セントも心血管エベントが改善したそうです。75歳以上だけでなく65歳以上の認知症・サルコぺニアやフレイルの状態も要注意、当然SICK DAYも注意です。ビグアナイドのRECOMENDATIONも出ました。

価値観の共有

同じ製薬メーカーの姫路営業所の二人のMRさんが当日の午後になり使っていない薬のウエブ講演会の案内を持ってきてくださった、同種同効品を使っています。このウエブには何かあると思ったら。。。アクセスできない、USBデバイスが認識されません?というメッセージ。USBがおかしいとメッセージが出る、USBなんか使っていない無線ランがまた悪いのかと思いましたが会社に連絡したらPASSWORDが違うとのことでした。案内状には2人のMRさんが2人とも同じ間違ったPASSWORDです。2冊とも手書きで同じ間違ったPASSWORDが記載されていました。追っかけで追走しましたがむちゃくちゃ良い糖尿病のお話でした。近頃のウエブ講演会は追っかけができるようになっている、すごい。良いのか悪いのか眼科の自宅で見るウエブはほとんどありません。もはや糖尿病は膵臓の病気ではないとか画期的なお話でした。糖尿病の最小血管障害の指標がHbA1c、大血管障害の指標はない。SGLT2阻害薬はエネルギーを捨てることができる薬です。SGLT2阻害薬もそれなりに使用しましたがこの会社のは使っていません。ブログをなぜ書くか、それは価値観を共有する患者さんにお越しいただくためです。さらには価値観を共有するMRさんにお越しいただくためです。

漢方薬のやせ薬

漢方薬のやせ薬を欲しいといわれるとそんなのないと言ってしまうときがある。漢の時代に痩せる必要などなかった。むしろ虚弱体質改善が得意な医学です。漢方薬のやせ薬をくださいとしばしばいわれる。米国ではエフェドラつまり麻黄製剤が乱用されて問題となりました。体温上昇・血圧上昇・食欲不振この3つが主な副作用ですがこれを逆手に取っています。エフェドラを輸入して服用した方が私共の患者さんにおられました。副作用がすごかったそうです。普通漢方薬のやせ薬として発売しているものは防風通聖散そして防己黄耆湯が考えられます。防風通聖散は汗と大便と尿から毒を排泄します。つまり解表・攻下・清熱と記載されている。体表には風邪が存在し、中には熱がこもっていると考えます。防己黄耆湯は黄耆により補気して利水していると思います。私の書斎に横浜薬科大学教授根本幸夫先生の食べながら痩せるダイエット漢方なる書物がありました。漢方薬を飲んでやせるのではなくツボ刺激やヨガなどを併用して痩せるようです。

NOAC改めDOAC

非弁膜症性心房細動の薬がNOACです。NOACについてはネット配信の情報量が大変多い。では弁膜症があったらどうやねん、ということになります。さらには人工弁やったらどうやねん。県立循環器センターの部長先生のNOACのお話を拝聴しました。眼科でNOACはないでしょうというのが一般的ですが私のところではあります。多淫で処方する薬を紹介病院から持ち帰る患者さんがいるということです。NOACがいつの間にかDOACに変わっています。DはDIRECT INHIBITIONの略だそうです。回る回るよ時代は回る。NはNEWだとしたらいつまでもNはおかしいということのようです。NOACが怖いのはワーファーリンならビタミンKという拮抗薬がありますがDOACは今開発中だからです。なぜ弁膜症の患者さんにNOACは適応を有さないかNOACにもさらには機械弁ではどうなんだろう。経口直接Xa阻害薬と経口直接トロンビン阻害薬がある。NOACのNはNOVELとかNEWとかから由来しています。昔は薬がない眼科で少量のアスピリンやワーファリンが使われていました。NON VITAMIN K antagonistとか難しいことは言わず新しく名づけるならMSと機械弁以外の心房細動を英語で表現すればよいと思います。