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汗のHRT

近年、姫路市における小学入学時のアトピー性皮膚炎は下げ止まりとなっています。ステロイドの使用がPROACTIVEになりタクロリムスさらには保湿を使い分ける増え、ステロイド拒否の保護者が減ったということと理解します。最近は湿気でダニやハウスダストアレルギーの方が症状増悪しています。体を冷やしすぎないように除湿しましょう。目の周りは非常に皮膚が薄いのでステロイドやタクロリムスを塗布することに不安を覚えることは当然といえます。塗布しないと寝ている間も目をこすります、アトピー性眼合併症には白内障、角結膜炎、網膜剥離があります。大きく夏になるとアトピー性皮膚炎の方に汗を含むHRT検査をお勧めしています。また逆に汗のHRTの希望が増えます。HRT5項目とRAST5項目をセットに検査はします。普段はVIEW39を中心にスクリーニング、夏はHRTです、汗のHRTは日本独自の検査です。漢方薬希望で私のところへもステロイド拒否の方がパラパラお越しになる。すべてはニュースステーションで久米宏さんがステロイドをアトピー性皮膚炎には塗らないでと呼びかけたのが大本です。今は政治と金をテーマにしているがアトピー性皮膚炎の標準治療はステロイドであるというキャンペーンもしてほしい。

アトピー性皮膚炎

キャッスルホテルで小児科医に交じってアトピー性皮膚炎について学んできました。京都ではヒルドイドは保険で多く使えるが大阪ではたくさん処方すると大学病院でもバンバン査定が入るそうです。査定されると調剤薬局は痛くもかゆくもないが医療機関は大きな痛手です。ステロイドと保湿剤を混ぜるのは望ましくなく混ぜたら2週間ぐらいで使うのが望ましいようです。夏常温保存するとべとべとになります。コンタミや配合変化もします。掌でご自身でステロイドや保湿薬を混ぜることを患者さんに指導するのが良いそうです。ヒルドイドローションとヒルドイドソフト軟膏を混ぜるのもよいみたいです。アトピー性皮膚炎とマラセジアの関係は今はそれほど話題にはなっていないようでタンニン酸を皮膚に塗るという話も消えたようです。HRTでヒト汗を調べるのが大学病院でもなさっているそうです。プロトピックはステロイド拒否の方には躯幹でもかなり有効だそうです。ゾレアをアトピー性皮膚炎でIgEが高い方に用いるのは否定的だそうです、ゾレアの適応はあくまで重症じんましんだそうです。生物製剤はIL4/IL13がフェーズ3までいき有効なものがある、ポララミンの一錠がウイスキーのシングル3杯に相当するそうです。薬と運転は大きな課題です。

鶏の卵アレルギー

にわとりのたまごを最近姫路市夢前町で購入することが多い。地元で取れたものなら新鮮で安全だと思っている。姫路名物の一つに卵かけごはんがある。鶏の卵アレルギーは人口の1パーセントから2パーセントの小児に見られるそうです。姫路でも中学校の給食が始まる。大原則として誤食は絶対に起こる。だから弁当持参か給食を食べるかという話になる。二重抗原暴露仮説が唱えられ、さらには茶のしづく石鹸の事件が発生しここ数年5歳児さんの時点でのピーナッツアレルギーについて興味深い話がある。食物アレルギーは除去に決まっているといわれたのがイスラエルやフィリピンの早期にピーナッツを少し食べた子供と遅くにピーナッツを食べるアメリカやヨーロッパのこどもでは5歳児の時点でフィリピンやイスラエルの子供のほうがピーナッツアレルギーの発生が少なかった。画期的なEVIDENCEです、まだまだ分からないことばかりです、姫路市薬剤師会の講演会でいくらは何歳から食べてよいかと意地悪な質問を受けた、EBMはまだない、わからないが正解です。卵のようにOUTGROWするアレルギーといくらのような魚卵のように緩解すること少ないアレルギーまだまだ分からないことばかり。

アレルゲン免疫療法の手引き

ダニアレルギーは検査で調べないとわかりません、ダニアレルギーは検査しないとこんなもんやと見過ごされている可能性がある。昨日届いたアレルギー学会誌にダニアレルギーのアレルゲン免疫療法の手引きという記事が掲載されています。全身的副作用は少ないが局所の副作用が多いとの記載がある、この論文の最後はダニによる通年性アレルギー性鼻炎には非鎮静性抗アレルギー薬を服用するよりもダニの舌下免疫療法が優れていると締めくくってある。ところで私の名前や所属も出ているアレルギー協会刊行患者相談協力専門医名簿には1235人の医師の中で61パーセントの医師が皮下免疫・舌下免疫療法を行ているそうです。今遠くはあ校から以前HDの日か免疫療法を受けた方がダニの舌下免疫療法にお越しになっている。舌下免疫療法はずっと続ける治療ではありません、ただしダニは一年中抗原暴露を受けている可能性があり箪笥を開けるだけでくしゃにや鼻汁が出るという方もいる、舌下免疫療法で効果を早くできるのはダニアレルギーです。スギは来年3月にならないとその功kはわかりません。あれこれ工夫してダニアレルギーの舌下免疫療法を行っています。少しずつ手ごたえを感じています。

第11回相模原臨床アレルギーセミナー

第11回相模原臨床アレルギーセミナーは8月の4日金曜日と5日土曜日は相模原臨床アレルギーセミナーに参加のため休診しました。そして今日が最終日でこうは小児科のお話に代わります。相模原臨床アレルギーセミナーはパシフィコ横浜で行われました。今年は増えつつあるアレルギー患者さんに少しでもお役に立つために相模原臨床アレルギーセミナーに参加しました。新幹線で3万円、宿泊費3万円、参加費3万5千円です。2週間後はJPTOWER&HALLで朝9時30分から16時まで遅刻早退を認めない専門医講習会に参加します。もの入りです。眼科専門医でアレルギー専門医の私は初参加です。パワーポイントのスライドがいただける素敵なセミナーです。最近変わったアレルギーの患者さんが見える、せっかくお越したいただいたのにお役に立てないことも多い。そんなことを一つでも減らしたいと参加しました、みんな若い医師ばかり最年長ではないかと思っていたが白髪の方もおられました。みんな熱心です、FeNOの実習や呼吸機能検査の体験もしました。5日はお昼のランチョンレクチャー、夕方のイーブニングレクチャーともに協賛企業の社員の方にお知り合いの方がおられました、以前姫路でご担当いただき現在は本社におられる方です。いろいろSUGGESTIONをいただきました。今日は9時から15時15分までの予定です、しっかり眠らないよう頑張りたい。寝るのはのぞみの中で眠りたい。

原稿締め切り

今医師会から帰ってきました、姫路市に提出するアレルギーの原稿の締め切りが迫っていた。労働衛生コンサルタント会の兵庫県支部にも提出物が出ていないとメールが来ている。一番お気に入りのグリーンのジャケットがどこに消えた。若年性認知症かもしれません。とにかく忙しくて目が回っています。原稿は何とか提出できました。OKをいただきました、ほっとしました。姫路の小学生のアレルギー性鼻炎は30パーセント、アレルギー性結膜炎やアレルギー性鼻結膜炎は10パーセント。この差は何か?悩んでました。今日は二十歳の網膜剥離の方がお越しになった、往診から帰ってホッと一息というところにあまりの大物でびっくりしましたが明日緊急に手術していただけるとFAXが来てほっと一息です。来年の高血圧学会の会長の教授のお話が楽しかった。私失敗しないのでデおなじみ大門未知子先生も離婚した、今は離婚は失敗ではなく人生の始まりですねとWEB講演会の中でおっしゃっておられました。眠くなる講演よりもインパクトのある講演でした。最近は講演をするにも本社のチェックが入る。そして好きなことがお話しできないという異常な事態が公取協の管理下で行われているようです。

難治性じんましんにゾレア

難治性じんましんにゾレアをと思い攪拌機を持ってきていただきました、難治性じんましんのゾレアについて患者さんから診察時に質問されても今の治療に満足ですといわれています、東京国際フォーラムでのアレルギー学会は今年はいけなかったが日曜日のランチョンセミナーがNOVA社のホームページでONDEMAND放送されています。もう10回ぐらい見て大体わかりました。来年の皮膚科学会の会長の秀道弘のお話です、非鎮静性抗アレルギー薬を日本では最大2倍量に増量、ビラノアやデザレックスでは2剤併用でもだめな時欧州では民間の生命保険会社の判断で非鎮静性抗アレルギー薬を4倍量使ってもだめな時にゾレアが使えます。慢性じんましんは5年経過しても88パーセントしか薬が不要な状態になっていない様です。血液中のIgEの値はぜんそくと異なりじんましんでは関係ないそうです。機械刺激のじんましんでは第2世代非沈静性抗アレルギー薬は無効例が多く原因の除去が有効だそうです。ところで国民皆保険がこのような高額な薬とくに生物製剤が続くと崩壊すると考えている医師が多いようです、さらには子供医療の無料化、田中角栄が高齢者の医療費を無料化したが結局介護保険を含め3割負担の時代に向かっている、3割を上限にするというのは今の話そのうち漢方薬ビタミン剤湿布は保険はずしにあうかもしれない。じんましんに漢方薬は安くて非常に有効です、しかしエビデンスレベルが低い、これは診断能力の問題と思います、勉強すればじんましんも漢方薬で十分効く。

ゾレアのWEB

NOVA社のホームページで先日のアレルギー学会のゾレアのランチョンセミナーが視聴できます。ゾレアについて何度も巻き戻してみてようやく秀道弘教授のお話が理解できました。ゾレアを難治性じんましんで使うには気管支喘息と異なりIgEはマーカーにはならない、3か月間月一回の注射で症状を抑える治療であり花粉症の舌下免疫療法のような体質改善については治験がなされていないので分からない。今のところ難治性じんましんではアナフィラキシーショックは起こっていない。欧州のガイドラインでは1STLINEが第二世代非鎮静性抗ヒスタミン薬、2NDはヒスタミン薬の4倍量、3RDはオマリズマブ、4THがシクロスポリンだそうです。日本とはかなり異なります。ゾレアをやめて3カ月で難治性じんましんがPLACEBOと変わらなくなるのでは費用対効果は今一つではないか?という気がします。EVIDENCE LEVELは低いですが漢方薬も意外と効いていると思います。私には漢方薬のほうが向いていると思う人も少なくないと思う。台風はどうなるのでしょうか。じんましんも漢方の世界ではふうじゃ風邪です。

舌下免疫療法の卒業証書

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抄読会

医師会の抄読会の用意をしています、抄読会とは海外文献を読み日本語訳をしてみんなの前で読むことです。しかし海外文献を検索したり用意するのは以前なら簡単に用意していただけましたが今はとても難しい時代です。アレルギー専門医の前で読むわけだからみんながなるほどとガッテンする内容が求められる。昨年は父親の葬儀がありひと月先送りしていただき迷惑をかけましたので今から準備しています。昨年はセツキシマブアナフィラキシーについてNEW ENGLAND JOUNAL OF MEDECINEからでした。最近同時通訳の講演会がライブもWEBも増えています。日韓合同でなされたオマリズマブの難治性じんましんの臨床研究の論文も読んでみたいと思っていますがまず、ルパタジンとデスロラタジンのA RANDAMIZED、DOUBLEBLIND、PLACEBO-CONTROLLED STUDYの論文を見つけました。CONCLUSIONはルパタジンとデザレックスには差がないようです。まだ発売していない薬について書くのは今は時代が変わっているので難しくなっています。今日から姫路はゆかたまつりです。私はゆかたは持ってません、大島紬の作務衣はいっぱい持っています。