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ピーナッツアレルギーのようなもの

NEJMに掲載された論文でピーナッツアレルギハイリスク時は5歳までにピーナッツを接種した方がピーナッツアレルギーを予防できるという話が話題です。先日参加した講演会でいわれた言葉はピーナッツアレルギーのようなものです。ピーナッツアレルギーについて新たな見解が出ました。今は食物アレルギーは食べて治すという時代になってきています。ピーナッツアレルギー自体は激烈なアナフィラキシーを誘発します。ピーナッツバターが多く食されるアメリカでは多い。姫路のアーモンドバターはいかがなものでしょう。アーモンドバターをぬったトーストはいま世界文化遺産姫路城とセットで売り出しています。納豆アレルギーも不思議です。アナフィラキシーショックを起こす確率が75パーセントとの報告もあります。3時間以上経過して起こります。ダイバーとか海に潜る人に多くクラゲに刺さることがリスクを高めます。納豆と言えば発酵食品でアレルギーには良いように思いますが自然には勝てません。マメ科の食物はいろいろあります。皮膚からのグルタミン酸の注入が関与するそうです。いわゆる経皮感作です。納豆キナーゼとか良いことばかりではない、私は祖父が関東人なので納豆をたくさん食べてきた、やばいかも。

シダトレン発売記念講演会

舌下免疫療法のシダトレン発売記念講演会に参加しました。非常に実践的なダニのSCITのお話を聞きました。しかし、SCITはアナフィラキシーが怖い。しかし免疫療法は期待されるがまだまだ日本人ではデータ不足で本当の答えは出ていません。シダトレンの治療についてのアンケート調査の結果も対照群がいないところが弱いと思います。かなりダニのSCITもスギのSLITも好評なようです。のぞみの利便性かそれとも安全性か?難しい問題です。いまどきは講師の先生も新幹線、特に最終ののぞみでで関東方面へも日帰りが多くなっています。タフな精神と肉体がないといけないようです。新幹線ではねないと体が持たない。望みは特に寝る場所です。講演終了後、大学の耳鼻咽喉科頭頸部外科の教授です。シダトレンの臨床治験に携わり舌下免疫療法の講習会でも講演を拝聴した先生です。講演終了後子供が姫路駅で待っているのでANAクラウンプラザの10FのTHE BALOON ROOMからのぞみ号停車中の新神戸駅まで何とか6分で走り抜けました。

エピペンの返却がない

最近アナフィラキシーとの診断で検査とときにはエピペン希望者が多い。検査も効果であるさらにエピペンも保有するとなると高くつく。検査しても何も出ない方も多い。食物はHRTがおすすめです。しかし採血量が多くなる。小さなお子さんでは無理がある。今日は0歳児さんの採血の依頼が来た。MAST33は採血量が少ない、次に少ないのはVIEW36です。原則一回穿刺でうまくいかないときには最近はやめている。先日そばとピーナッツでアナフィラキシーを起こしたことがある患者さんが来られた。エピペンことアドレナリン自己注射は医療機関や薬局で廃棄されないといけない。自宅では廃棄することは無理と思われる。ほとんどの患者さんからエピペンの返却を受けたことがない。新たにエピペンを保有したいというお子さんが医療費無料化で増えることが予想される。医療費無料化の向こうには実施確実の姫路市内の中学校の学校給食の実施問題がある。今はなんでも問題が起きたときに責任を問われる。呉食は必ず起こる。OASの疑いの方が来られた、医療従事者でしたがハンノキ陽性且つ同じバラ科のモモ陽性でした。サクランボで唇が腫れあがったそうですが同じバラ科で検査しました。OASは花粉症と食物アレルギーの密接な関係を示すものです。

舌下免疫療法

舌下免疫療法を始めるにあたって3つのことをご理解いただく必要がある。⒈全員有効ではない、2.3から5年の継続が必要であること、3.終了後の効果の減弱がおこりうることです。SCITは100万回に一回も致死的現象が起きること。予防接種と同じで健康な方に致死的なことが起こることが怖い。SLITは本人任せ、一方副作用は少ない。5歳以上で舌下免疫療法が可能になるようにダニとスギの臨床試験が始まっているそうです。継続することがいかに大変かを舌下免疫療法は物語っています。なぜか、今年は採血をするとダニが陽性の方が多い。気管支ぜんそくに有効なダニのSCITは皮内テストの閾値から始める、皮膚反応径3cm程度の到達を目安に増量するそうです。意地気に到達すると2週間に一回の注射を複数回反復する。GINAつまりGLOBAL INITIATIVE FOR ASTHMAのガイドラインではアレルゲン免疫療法を支持していないようです。だから私はダニのSCITはしません。それにショックが怖いですものね。明日は神戸で舌下免疫療法の勉強です。

アレルギー性鼻結膜炎

アレルギー鼻結膜炎という言葉は眼科にはありません。花粉症の項目があるにもかかわらずアレルギー性鼻結膜炎と分類する今は何でしょうか。今年のアレルギー学会のミニシンポジウムにはありました。アレルギー鼻結膜炎はアレルギー性鼻炎とアレルギー性結膜炎が合併していることです。ISSACの疫学調査に記載される用語です。姫路版ISSACの仕事をお手伝いさせていただきもう10年以上経過します。原稿の締め切りが近い。ムシムシしてきが乗らない。やっと仕上がりました。疫学調査ですので実際に私が診察するのではなく問診票から解析し推定するものです。私の経験ではアレルギー性結膜炎と同じ結果です。今年は目が赤くなる人が少なかった、かゆいという人も少なかった。子供医療費無料化で医療ははね上がる、今の若い意人の借金になる。国策としてジェネリック医薬品促進策がとられている。一方医療費無料化では後発医薬品を希望する人が激減することが予想されます。一定の負担が必要です。一人親家庭の保護者の医療費も3割負担の方がが非常に増えました。0円負担と3割負担ではあまりにも平等からかけ離れています。0円負担の方の受診抑制があと一日あります。

トランス脂肪酸

トランス脂肪酸という言葉をマスコミでよく耳にします。FDAが加工食品におけるトランス脂肪酸の使用禁止を打ち出しました。トランス脂肪酸は3年かの猶予を持って使用禁止になるそうです。日本では大手は既に使用していないそうです。トランス脂肪酸はアレルギーや動脈硬化のリスクファクターとなります。トランス脂肪酸は植物性油脂(不飽和脂肪酸)に人工的に水素を添加して液状の油脂を固化させた硬化油脂つまりマーガリンです。ヘキサンなどの触媒を使って高温で精製された植物性油脂や高温の植物性油脂を調理した食品(揚げ物やてんぷら)植物性油脂を含み高温で調理された食品(冷凍食品)には人工的操作で発生したトランス脂肪酸が多く含まれているそうです。マーガリンは良い食べ物として学校給食のパンに一緒に提供された時代は過去の話のようです。今年のゆかた祭りは最後の日の人出がすごかった。中学生らしき女子生徒が多かった。西二階町に入り口にあるうちのセキュリテイの会社動きができない状況でした。バスは浴衣を着たら半額だった。ピオレ周辺ではなぜか左側通行でした。

アトピー性皮膚炎と汗

そとは熱くなりましたがアトピー性皮膚炎患者さんはかいたほうがよいのでしょうか、汗には3つの働きがあります、感染防御、体温調節、保湿作用です。2014年幼稚園児のアトピー性皮膚炎が2.37パーセントだそうです、これは過去最低を意味します。アトピー性皮膚炎が増悪する季節です。夏のアトピーは汗に注意する必要があります、アトピー性皮膚炎と汗には密接な関係がある。冬は乾燥肌に注意が必要です。汗は主にエクリン汗腺で賛成される。NACLやHCO3が再吸収される。汗のPHは低くなる。大量発汗時は再吸収が困難になり賛成になる。以前は汗はかくなクーラーを入れてくださいとの指導が多かった。アトピー性皮膚炎では健常者に比べ汗が少なく汗をかくまでの時間が長く汗の中の抗菌ペプチドが少ない。血液検査のHRTではヒト汗という項目がある。ヒト汗の一項目だけ検査することはできません、医療機関が赤字になります。休みの前の日には検査はできません。かいた汗は洗い流すのが今の流れです。現時点ではアトピー性皮膚炎患者さんは健常者と比べ発汗量が少ない。さらに汗をかくまでの時間は長く汗の中の抗菌ペプチドが少ないとの知見が一般的です。HRTでひと汗をとるとき一緒にマラセジアを調べたかった。

ラテックスアレルギー

ラテックスフルーツアレルギーとかラテックスフルーツ症候群が増えています。アボガド・キウイ・クリ・バナナなどの果物や野菜のアレルギーが増えています。MAST33・VIEW36の血液検査でラテックスの項目が入っています。ラテックスはアナフィラキシーショックの原因となる。ゴム手袋を装用することは医療従事者では当たり前になっている。しかし、パウダーもゴムも手荒れでは済まない場合も存在する。ラテックスフルーツ症候群をご存知ですか?クリ・キウイ・アボガド・バナナと交差反応します。つまり口腔アレルギー症候群を引き起こします。花粉と果物野菜は交差抗原を有しています。口腔アレルギー症候群はPOLLEN FOOD ALLERGY SYNDROMEともいわれます。代表はシラカバです。シラカバは北海道にしかないがオオバヤシャブシやハンノキは全国どこにでもある。カバノキ科のアレルギーでは豆乳を接種するとアナフィラキシーを起こすことも知られている。マメ科の植物は金属アレルギーとの関係も深い。大豆は何となく良いイメージが私にはあります、しかしそうとも言えないようです。要するにバランスが大切です。

学校生活管理指導票

学校生活管理指導票は診断書と同じである、アレルギーだから学校生活管理指導票は有料でよいのです。学校生活管理指導票は文書料をいただいてよい項目です。中学生以下の医療費無料化が実現する、全国市長会は全国で中学生以下の医療費無料化を目指すらしい。一方で全ての外来患者さんから100円徴収することが検討されています少子化対策にはならない無料化が一体どんな効果をもたらすか注目しています。。無料化するなら自治体での格差はなくすべきです。総合アレルギー講習会とアレルギー学会専門医講習会で話を聞きました。だから学校生活指導管理票を初診の方に書いてくれと言われると必ず採血をさせていただく。更には内容にもよるが診断書の料金をいただきます。アレルギー学会でも講演の中で診断書と同じという内容を強調していました。初めて見る人に診断書は書きたくないのは医療従事者なら皆です。まるで介護保険の主治医意見書のようです。アレルギー学会の存在意義はこの用紙の記入にあるような気がします。横断的にアレルギーを診断することがアレルギー学会の存在意義です。特に食物アレルギーに対して学校生活管理指導票は当たり前のものになりつつある。

アトピー性皮膚炎でステロイドを使いたくない

ステロイド外用薬を塗ると治るのが湿疹です。私のところでは何とか漢方薬でとステロイド外用薬を忌避する方が多い。そして皮膚が黒くなるのは適切なステロイドを塗布しなかったからであると説明し、患者さんは当たり前のことにびっくりします。色素沈着は取れると皮膚科でいわれたがいつ取れるか、いつかは取れますよとお話しします。最近皮膚が乾燥しているからでしょうか?空気が乾いているからでしょうか、皮膚の異常を訴える患者さんが多いです。ところでスキンケアに用いる化粧品と薬の違いは何でしょうか。成分が薬では決まっています。セラミドが入れば薬ではありません。妊娠中や授乳中に食事制限をお母さんがしてもアレルギーマーチは防ぐことはできません。そして今経皮感作という概念が広まった。表皮角層の天然保湿因子NMFの低下とNMF産生の原料となるフィラグリン遺伝子異常が多いことが常識となって久しい。FILAGLIN POINT MUTATIONについて初めて聞いたのは8月のアレルギー学会の専門医講習会でした。名古屋の大学の皮膚科の教授だった。たいへんまとまった話でびっくりした。そして感動した。ステロイド外用薬を塗布するなら1FINGER-TIP-UNITは軟膏やクリームの量決めるためにもっともらしく使われています。