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e-learningとアシテアダニ舌下錠

シオノギ製薬のアシテアダニ舌下錠はシダトレンの講習会が受講済みの医師はe-learningだけでよいそうです。良かった、アシテアダニ舌下錠の講習でまた東京に行かなければならないところでした。アレルギー学会でアシテアダニ舌下錠のランチョンセミナーに参加しました、ダニのSCITはアナフィラキシーが怖くて手を出せない。ダニのSCITは52週の間に4人、さらに58週と63週の方を加えて6人のアナフィラキシーが報告されている。ダニのSLITは一億回に一回だそうです。しかし、プラセボでも効く人がいる。CARRY OVER効果つまり一年間投与すると一年投薬をやめても効果持続するということが言われています。第二による鼻炎は4徴つまりくしゃみ鼻水、鼻閉、鼻内掻痒感に対して2か月で効果が出るそうです。目のかゆみはシダトレンと同じで効果は期待できないそうです。課題は大規模スタデイによる効果と副作用の検証、バイオマーカーを確立することだそうです。つまり免疫療法の効果の持続については更なる検討が必要だそうです。シダトレンご希望の方がそろそろお越しになっています、12歳以上ですからね。お間違えなきようお願いします。12歳に12月になれば可能ですよ。

食物アレルギー

来週はアレルギー学会です。5月28日木曜日は休診です。茶のしずく石鹸以来、経皮感作は当たり前の考え方になりました。最近注目される食物アレルギーとしては加水分解小麦、カンパリソーダやカンパリオレンジなどのカクテル、口紅によるカンパリアレルギー、クラゲ刺傷による納豆アレルギー、コンポネントとして小麦のグルテンを構成するω―5グリアジンが共通抗原になっている、ピーナッツの貯蔵蛋白Ara h2〔2Sアルブミン〕は保険適応がある。生まれてこのかた食べていないのになぜ食物アレルギーになるか?母乳を与えているとき、妊娠がわかった時アレルゲン除去食を母体が実施しても良い結果は得られないのはなぜか?世の中の長い間の疑問でした。茶のしづく石鹸の問題から大いに発展しました。そこから食べて治す食物アレルギーに発展しました。最近は食物アレルギーを食べて治す取り組みが進められている。タンパク質を壊すために熱を加えたものを少しずつ食べるのが食べて治すアレルギー食の世界です。今日は接遇研修の司会です。予約で超満員になっています。キャンセル待ちです。

舌下免疫療法とアシテアダに舌下錠

アレルギー学会を来週に控え、ダニの舌下免疫療法アシテアダ舌下錠が登場することは周知のとおりです。アシテアダニ舌下錠に薬価がつきました。今回のアレルギー学会ではシダトレンの講習会もダニのアシテアダニ舌下錠のSLITの講習会もありません。アシテアダニ舌下錠の収載された薬価は100IUは67.10円300IUでは201.20円です。日本における舌下免疫療法元年と言われています。ショックが少ないダニのアレルゲン免疫療法が始まることになりうれしく思います。患者さんも半信半疑のシダトレン治療ですさらにはダニアレルギーによるアレルギー性鼻炎治療が待っています。気管支ぜんそくにはSLITでは無効なようです。アレルゲン免疫療法は以前は減感作療法と言われていました。ハウスダストから標準ダニ抗原をわが国でも用いられるようになりました。さらにはSCITのみからSLITも可能になりました。ハウスダストはダニの死骸や排せつ物を含有しており一定しないという弱点がありました。SIONOGI。TVでアシテアダニ舌下錠の講演が見れる日が近づいてきましたよ。

果物・野菜アレルギー

果物・野菜アレルギーは花粉症と密接な関係にある。花粉症と果物野菜交差アレルギーではプロフィリンやPR10のいずれかに感作されていることが多い。カバノキ科にはハンノキ、オオバヤシャブシ、白樺がありALLERGENはPR-10アレルギーです。新鮮な食物摂取時に口腔や咽頭に限局した発赤かゆみ腫脹をきたす。これがOASです。バラ科やマメ科の植物と密接な関係がある。スギ花粉にはトマトとの関係が知られているがあまり起らない。イネ科やキク科ではプロフィリンとの関係が知られている。プロフィリンやPR-10は熱に弱い。食物アレルギーガイドラインが来週のアレルギー学会向けにできたので姫路市医師会経由でPDFに乗っかって今日届きました。シラカバは北海道にしかない。子供が修学旅行で北海道へ行きました、私も行ったことがない北海道です。食物アレルギーガイドラインを読むと交差抗原について詳しく記載がある。北海道と言えば日本脳炎ワクチンを今迄接種していなかったというからびっくりです。北海道はカバノキ科のアレルギはバラ科の植物と交差します。リンゴ桃サクランボなどが該当します。今のイネ科の花粉症とブタクサはウリ科の西瓜、メロンと交差します。ラテックスはLATEXFRUITSALLERGYで、バナナ、クリ、アボガドと交差します。北海道で海鮮丼を食べるそうですがうちの子供は魚を生で食べたことがないクルクル寿司でもグラタン食べる。御飯だけ食べるのでしょうか、代わりに行きたいです。

内因性アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は内因性と外因性に分類されています。外因性アトピー性皮膚炎は一般なアトピー性皮膚炎です。内因性アトピー性皮膚炎は一般ではないアトピー性皮膚炎です。血液中のIgEが高値ではない、バリアー異常高度ではない、フィラグリン遺伝子異常が高値ではなく、金属アレルギとの関係がある。フィラグリン遺伝子異常があると尋常制魚鱗癬という病気になる、軽い状態では皮脂欠乏症です。IgEが高値ではないことは時々ある。金属以外の内因性アトピー性皮膚炎の原因としてはハプテン、、かゆみの亢進、メンタルが挙げられる。バリア機能障害は軽いが採血でマーカーといえばTARCは有効です。フィラグリン遺伝子時代は終わり、ポオストフィラグリン遺伝子時代にアトピー性皮膚炎は来ています。血液中のTOTALIgE抗体が正常値を示す内因性アトピー性皮膚炎に注目してエイます。

血液によるアレルギー検査

アレルギ-の検査を希望するお子さんが増え毎日のように子供さんの採血をしている。時間がかかるため少量でできるVIEW36とMAST33のようなお得なセットを多用するのが最初は望ましい。血液によるアレルギー検査はだれがつまりどこの医療機関で行っても同じものと異なるものがある。特異的IgEのMASEZZIAでみるか、HRTのヒト汗でみるか特殊なのはHRTです、今の状態がわかる検査です。検査項目が多いMASTやVIEWはスクリーニングとして抜群です。VIEW36は36項目調べることができる。アトピー性皮膚炎にはRASTのMALASEZZIAとひとあせではどちらが良いのでしょう。VIEW36とMAST33では33項目と36項目の違いではありません。微尿に項目が違います。ヤケヒョウダニとコナヒョウダニどう違うか?違いが分かる医師は少ないと思います、検査を受けるにあたっては医師に違いを尋ねてみるとよいと思います、ただし小さなお子さんでは採血の量がどうしても少なくなるので希望どうりの採血ができるかどうかわかりません。また冬場は血管がでないので湯たんぽであたためるのに時間がかかります。HRTは2ccの採血が必要です、お子さんでは大変です。

思春期

思春期は疾風怒涛に時代です。思春期は18歳までだそうです。思春期という歌の「大人でもない子供でもない」というPHASEを大学の心理学の授業で先生が歌を歌っていた。つまり思春期において心の動揺があります。この時期に慢性疾患のコントロールは難しい。本人任せにすると続きません。もうすぐシダトレンは新規の方を始めることが可能になります。どう考えても2週間に一回受診することは難しい。シダトレンは別格としてほとんど介入するとしたらステロイドです。保護者が大きく関与します。しかし、思春期を迎えると反抗期というものが存在します。アレルギーのなかでたとえば気管支喘息非アトピー性喘息は若年・中高年・高齢者の順で増加します。成人喘息の中で発症年齢別に小児発症型、再発型、成人発症型に分かれる。成人喘息では小児発症の多くはアトピー型です。成人発症では約半数は非アトピー型です。ダニハウスダストは20歳では70パーセント以上70歳では20パーセントに落ち込む。成人喘息ではアレルギー性鼻炎は70パーセント、小児発症喘息の花粉症発症年齢は喘息発症年齢よりも遅い傾向がある小児ぜんそくが寛解しないのは女性、アトピー素因、気道過敏性、喫煙、低年齢で発症などがあるようです。スギ花粉とHDやチリダニでは粒子径が異なる。だから喘息と気管支喘息は無関係と言っていましたが今は違うという話を良く聴きます。ダニもスギも舌下免疫療法は12歳からです。皮下免疫療法は5歳からです。

MALASEZZIAとアトピー性皮膚炎

MALASEZZIAは真菌つまりカビです。MARASEZZIA GLOBOSAが今アトピー性皮膚炎の世界で注目されています。アトピー性皮膚炎患者さんではMARASEZZIAは経皮的に暴露され感作される、もともとアトピー性皮膚炎患者さんと汗は密接に関係しています。汗を自己注射すると80パーセントで反応がみられる。汗はアトピー性皮膚炎の増悪因子です。皮膚に常在するMARASEZZIAが賛成し分泌するものに即時型アレルギーを示すそうです。MALASEZIAは皮膚から侵入する真菌です。MALASEZIAの特異的IgEが陽性例ではASPERGIRUS FUMIGATUSやアルテルナリアにも特異的IgE抗体陽性となりやすい。HRTでヒト汗を調べるのも良いがCAPRASTでMALASEZZIAを調べる方が容易かもしれません。HRTでヒト汗を検査するには赤字になるかもしれないリスクがある。結構赤字になるのがヒト汗です。

ダニアレルギーによる舌下免疫療法の手引き

日本アレルギー学会から学会誌アレルギーのNO5とともにダニアレルギーにおける舌下免疫療法の手引きが送られてきました。ダニアレルギーにおけるアレルゲン免疫療法の手引きはアレルギー学会が発行しています。手引きはスギ花粉の時も送られてきました。効果を期待するがEBMには乏しい。house dust miteに代わり標準化ダニアレルゲンでSCITは先行発売となりました。私はSCITノアナフィラキシーの頻度を見て呼吸器専門医に相談しました。ダニのSCITは副作用が怖いと先輩が言ってるからやめたほうがよいとのことでした。ダニアレルギーのSLITがいつ発売になるのか?そして講習会を受講しないといけないのが確定している。そして5月11日私の自宅にダニアレルギーによる絶佳免疫療法の手引書が送られてきました。ダニアレルゲン免疫療法はSCITが5歳からSLITが12歳から行うことができます。SCITはアトピー型喘息とアレルギー性鼻炎、SLITがアレルギー性鼻炎です。複数アレルゲンに感作つまり杉とダニに監査されている場合はどうなるのか私が読む限り記載がない。つまり方法論が確立されていないとの記載になっている。さあ子供を塾に迎えに行く時間です。

ダニ舌下免疫療法

まだ発売されていないダニの舌下免疫療法。。いつ発売されるのでしょう、昨年はスギの舌下免疫療法は薬価が折り合わず発売延期になった。ダニの舌下免疫療法の発売承認にあたり厚生省がシオノギ製薬につけた注文があるそうです。1医師は免疫療法や適正使用に関する講習を受講する2シオノギ製薬が講習を受けた医師を登録する3薬剤師は処方医が講習を終了したことを確認する。という流通管理をシダトレン同様に義務付けました。ダニの皮下免疫療法では52週で44人中4例つまり9.1パーセントさらには52週以降2例にがアナフィラキシーと聞き皮下免疫療法はさすがに行っていません。しかし鳥居薬品とシオノギ製薬から発売予定の舌下免疫療法は安全性から多くの医療機関で行われることとなるでしょう。アナフィラキシーのリスクが1000分の一から100分の一に減るのはとても素晴らしいと思います。ただし、二つの製剤ともに気管支ぜんそくでは治験を行っていない。海外では有効性が認められているみたいです。日本人には合わないのかそれとも治験の方法に問題があるのかわかりません。