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アレジオン点眼液などアレルギー薬の変化

アレルギーの新しい薬の話ではなく発売から一年たつアレジオン点眼液の話です、使用期限は2から3年になります。アレジオン点眼液から塩化ベンザルコニウムが除かれ代わりにリン酸水素ナトリウムとホウ酸が代わりに入るそうです。添加物を何か抜くと代わりに何か入れないといけません。すべての患者さんのためになるかどうかは別ですが参天製薬だからできる技です。リンデロンVGクリームも開口式から閉鎖式になり開封針がつく様です。私自身はリンデロンVローションは使いますがVGのゲンタシンが耐性菌が多いので嫌いです。アミノグリコシドはどうも使いにくい。PFつまりpreservative freeは点眼瓶の改良で存在していましたが今回は添加物の変更です。インフルエンザワクチンのチメロサールフリーも妊婦用に開発されたが子供に対する接種希望者が多い。シダトレンは姫路では普及していないようです、聴くところによるとスギ花粉エキスの皮下注射はシダトレンより安いそうです。効果はどちらか結論は先送りです。添加物はアレルギーとは密接な関係です。

鼻出血と鼻噴霧ステロイド

エリザス点鼻液を処方したら調剤薬局の薬剤師がデイレグラ錠をかんじゃさんにすすめたそうです。泣かぬなら泣かせてみようホトトギス。泣かぬなら殺してしまえホトトギス。泣かぬなら泣くまで待とうホトトギス。デレグラ錠はプソイドエフェドリンが多量に含まれる。鼻出血の患者さんにデイレグ錠が本当によいかどうか?もちろんナゾネックスやエリザスなどにも鼻出血についての記載がある。薬剤師の顔を立ててデイレグラを処方した、たくさんくれと言われたがこの患者さんは内科でバルサルタン錠が処方されているので漢方の麻黄つまりプソイドエフェドリンで血圧が上昇し鼻出血が悪くなるといけないので7日処方しました。鼻噴霧用ステロイドでなぜ鼻出血がおこるのか?一番は鼻粘膜がアレルギー性鼻炎の炎症で荒れているから鼻血が出る、次はステロイドを鼻の中に入れると血管の脆弱性は生じますつまり血管がもろくなり鼻血が出る。今現在、鼻血がアレルギー性鼻炎で出ている人のはあまり関係ないように思う。ナゾネックス点鼻液は再発性の鼻出血には慎重投与と書いてある。折角のアレルギー学会専門医もその値打ちが患者さんにはわからない。眼科専門医を持つアレルギー専門医は20人いません。

魚アレルギー

東洋医学では青魚は補腎作用があり体に良いものであるとされてきました。背びれが青い魚が体に良いか悪いかよくわかりませんでした。西洋医学では青魚アレルギーはなぜ起こるのか従来3つの原因が言われてきました。大型回遊魚には100倍のアレルゲンが含まれているそうです。1.アニサキスのアレルギー2.ヒスタミンによるアレルギー様食中毒3.魚アレルギーの3つが考えられてきたようです。おなじみ東京海洋大学の小林先生のお話を拝聴しました。日本人の成人の食物アレルギーの半分は魚だそうです。90パーセントの魚アレルギーの人がカツオ・鮭以外も食べられないそうです。アニサキス特異的IgEが30パーセントに陽性だそうです。魚類のアレルギーで注目されるキーワードはコラーゲンとパルブアルブミンです。ともに熱に強いそうです。だから厄介です。昔から卵アレルギーのように卵白でも熱で破壊されるものとされないものが知られています。バルブアルブミンは熱を加えても抗原性を壊すことができない。高い耐熱性を有するアニサキスアレルギーでは加熱も冷凍処理も無効な場合が多いそうです。アニサキスを考え海外では魚はいったん冷凍することが当たり前のところもあるそうです。わが国では生きのよい魚を冷凍するなんて考えられません。

舌下免疫療法の講演会

11月1日はあいにくのお天気ですが舌下免疫療法の講演会に参加してきました。講師は国立大学の有名教授でした。鳥居薬品が舌下免疫療法の講演会を一切しないため為利益相反がないメーカーがスポンサーでした。アレルギー学会決して専門医の単位付きですが私は更新手続き中のため関係なくスギ花粉の舌下免疫療法を希望して訪れる患者さんに少しでも情報を発信するため講演を聞きにゆきました。二週間に一回の受診は甘くないが患者さんにとって金銭的負担は軽い。シダトレンの薬価を見たらびっくりするほど安い、鳥居薬品が発売延期にするのもガッテンです。ガッテンでは30から40パーセントが完全に薬不要になるという話だったが講演の中では20派セント程度だとの話でった。ただし、教室の研究費でなされた臨床研究のためCryj1の使用量は少なかったそうです。5年頑張ってスギ花粉症の舌下免疫療法に取り組めば治療終了後5年間は楽になるとお話しされていました。SLITは今までなかった治療です。マルチアレルゲンに反応する人はスギがよくなれば3人に1人は他のアレルゲンに対して改善するそうです。SLITで一旦よくなった人にスギ花粉がでればまたその時再開すればよいそうです。鳥居薬品の研究とは違うのが点眼薬は5年舌下免疫治療をして必要だったそうです。また、口がかゆければ抗アレルギー薬を服用するそうです。kな水鼻図まりに有効だったそうです。子供は部活動がある、舌下免疫療法をするか夜するか微妙です。

シダトレンについてのご質問

スギ花粉の舌下免疫療法シダトレンについてのよくある質問を講演会で大学教授がお答えくださったのでを記載します。有効率について全く効かないのが2割、有効性を自覚出来るのが6割、薬をやめられるのがが2割という話もあるが色々だと思いますよ。服用法を間違えたときは間違えた日の服用量を投与する。妊娠したらどうなるか?初期は中止で重篤な副作用が起こると胎児に影響することがあるからです。服用を忘れたらどうするか?二日分飲んでよいか?二日分飲んだらみんなショックを起こすわけではありません。ただショックを起こしたら自己責任です。複数のアレルゲンに反応する場合スギが改善したらどうなるか?スギイガも改善する可能性は十分ある。若い人と高齢者ではどちらに有効か?若い人が有効だが若い人は続かない可能性が高い。花粉症の時期には薬をどうするのか?従来の抗アレルギー薬も舌下免疫療法も継続します。ぜったいやめていただきたいことは何か?簡単に初めて簡単にやめることだそうです。本気で取り組む人にとって欠品状態になると困る人がいる。

始まりましたスギ花粉の舌下免疫療法

パラパラとスギ花粉の舌下免疫療法を希望される患者さんがお越しになる。ホームページには厳しく記載しているため覚悟のできた患者さんだけがお越しになる。シダトレンが品薄状態なので丁度良いと思います。別にレーザー治療や飲み薬を飲む従来の治療でもよいはずです。おそらく期待を寄せられるのは根治だと思います。臨床治験は2年間です。52週です。舌下免疫療法は韓国など海外の方が先行しています。アレルギー学会専門医の更新審査料10000円の領収書が届いた。5年に一度の更新ですが11月に締切、そして2015年の3月末に審査結果を知らせる予定だそうです。更新できたら又3万円?です。おまけに年末の20から21日にはパシフィコ横浜において参加費2万円で参加必須の総合アレルギー講習会です。少なくとも3なにかと年間続く様です。横浜でのホテル代と新幹線代金そして参加費30000円物入りです。しかし、このお金皆さんが診察に来てくださるから参加できる。いろいろなアレルギー疾患で皆さんがお越しいただくからモチベ―ションがあがります。然し出て行くお金が多い。

スギ花粉舌下免疫

発売から10日以上立ったスギ花粉症の舌下免疫治療薬ですが診察をしていると質問を受ける。新たに発売された薬ですから14日に一度の通院が必要ですよと止めておく方がよいですよとお答えしています、それでもと言われたら一年待てば28日に一回の通院でも可能になりますとお答えします。14日に一度の通院の方が治療の成功率があがるとされています。ある協会の新聞に姫路の中学生までの医療費の自己負担を安くしようという署名が集まった記載してあった。目的は受けたくても受けることができない医療をみんなに受けさせることだそうです。然し、医療費無料化しても少子化対策にはならない複数の医療機関を受診する、医療費の無駄遣いが確実に起こる、無料化は決して少子化対策にはならず人口が移動するだけであることは自明です。急病センターに不要不急の子供が受診するのは間違いない。本当に救急患者さんのためになるのでしょうか?中学生までの医療費を近隣の町と同様に無料化すればスギ花粉の舌下免疫療法を受けたいという希望者が増えるのは間違いない。全国的にスギ花粉の舌下免疫療法薬は品薄だそうです、また返品不可です。更に1月から約半年はアナフィラキシーの確率が上がるため新規の導入は避けなければならない。ためしてガッテンでも今始めれば来年から有効かもしれない。或いは全く変わらないかもしれない。

舌下免疫療法の処方箋

舌下免疫療法がいよいよ開始です。シダトレンスギ花粉舌下液による舌下免疫療法の処方箋記載方法についてMRさんに尋ねてみました。処方箋にはシダトレンスギ花粉舌下液などのくすりの用法・用量を記載するという決まりはないそうです。たとえば、ラキソベロンなら5滴からといった記載になります。シダトレンも最初の二週間はきめ細かな用法容量の変化があります。しかし、シダトレンスギ花粉舌下液も詳細を処方箋に記載する必要があるのかないのかはっきりしなかった。やっとわかりました。青色のシダトレンスギ花粉舌下液200JAU/ml、白色のシダトレンスギ花粉舌下液2000JAU/ml一本でよいそうです。用法に対する記載は求められていません。ためしてガッテンでNHKが放送したらどうなるでしょうか?ためしてガッテンは4時間ぐらい収録してその中の一部をNHKが勝手に放送している。スギ花粉のアレルゲン免疫療法薬と記載された1mlのも14日分でよいそうです。インフルエンザに罹患して中断したらどうなるか最初の2週間は特に日々シダトレンの量が変わるので医師との相談が大切です。

慢性咳嗽

先日慢性咳嗽についての講演を拝聴しました。慢性咳嗽は8週間以上続く原因不明の咳嗽です。最近、毎日のように咳嗽の漢方治療を求めて患者さんがお越しになる。非感染性の慢性咳嗽にはCVAとアトピー咳嗽を鑑別しなければならないそうです。しかし問診票できっちりとアトピー咳嗽とCVAを鑑別することは不可能だそうです。しかし今日も漢方薬で慢性咳嗽が改善していました。アトピー性咳嗽とCVAの鑑別は一般開業医では無理だそうです、唐辛子の成分つまりカプサイシンに対する反応を調べる必要があるそうです。10月は姫路では喘息の調査月間です。定点では喘息発作を調べています。咳喘息は気管支喘息の前段階という従来の考えは古いそうです。つまりいまはCVAは気管支喘息の前段階ではないそうです。シダトレンの添付文書にも気管支喘息の発作時の対応が記載されています。しかし、スギ花粉症と気管支喘息の関係はグレイではないでしょうか。開業レベルでは問診等ではアトピー咳嗽とCVAは分からないとのことでしたのでザイザルシロップをお子さんに併用してみました。良く効いたそうです。アトピー性咳嗽だったのでしょう。

シダトレンの処方箋

シダトレンの講習会が総合アレルギー講習会でも行われるそうですね、ところでシダトレンの処方箋ってどう書けばよいのでしょうか?MRさんはシダトレンの処方箋の記載方法はラキソベロンのとおり、一緒に来た上司は無言で追加発現なし。最初の2週間の間は用法容量が微妙に変化します。必ず誤飲が起こります。ラキソベロンは10滴からとか処方箋に記載しますが増減の仕方は患者さん任せですがシダトレンは一滴とか2滴とかきっちり決まっています。一週目と2週目では青と白で容器が変わります。いずれもからうち5階が必要です。第一回総合アレルギー講習会は今後のアレルギー学会認定アレルギー専門医の更新では必須となります。ことしからアレルギー学会は年間一度になります。春のアレルギー学会と総合アレルギー講習会に5年間で合計3回参加しないと専門医の更新はできません。従来から行われてきたアレルギー講習会は遅刻で2点減点早退で2点減点と厳しい管理下で行われていますが総合アレルギー講習会は自由度が高いようです。シダトレン発売まで1週間です、処方箋の記載方法はどうなるのかな?今日は木曜日で医療機関は休みが多い、まわるところがないからくる失礼なMRさんが多くいる。必要な医療情報を伝えてほしい。